複雑系工学研究室(遠藤研)

研究内容
複雑系工学という非常に難しそうな研究を担当しています. 複雑系とは, 非常に多くの様々な種類の構成要素が相互に関係しあい, 全体としてはじめて本来の意味をなすものの総称です. たとえば, 生物, 脳, 社会等があげられます. このような, 複雑なシステムの原理や性質を調べるには, これらをコンピュータのプログラムとしてモデル化したり, そのプログラムを使って様々な条件設定でシミュレーションしたり, コンピュータシミュレーションした結果を解析したりする方法が必要になります. 複雑系工学とは, その方法を研究する研究分野です.
Cellular Automata:( セルラーオトマトン)
セルラーオートマトン(CA) は, 空間上に配置したマス目( セル) の状態と, その状態が周りのマス目の状態によって自身の状態を逐次変えていくルール( 状態遷移則) で定義される, 複雑系のモデリングシステムです. コンピュータ上で数多くのセルを出来るだけ高速に扱うことが要求されます. また,適切な状態遷移則の設計を計算機により支援したり, コンピュータプログラムが自動設計するための方法が求められています. 研究室では,CA 用計算環境の開発を行っています.
Bio-mimetic Approach( バイオミメティックアプローチ)
生物の仕組みに学んだコンピュータアルゴリズムが注目されています. 生物の遺伝や進化のメカニズムに学んだ遺伝的アルゴリズムは, 探索, 最適化,機械学習のための有力な方法として注目されています. 研究室では, 遺伝的アルゴリズムをCA の状態遷移規則の自動獲得に応用したり, 人間の免疫システムに学んだ新しい最適化アルゴリズムの開発を行っています.

Tourism Informatics( ツーリズムインフォマティックス)
沖縄県のリーディング産業である観光は, 観光者, 観光業者, 行政および地域の観光資源からを構成要素とする複雑系であり,これらを連携するものが“情報” であると考えられます. 複雑系工学の技術を利用して, 現在の観光を分析したり, これからの観光のあり方について考える, 新しい研究分野の開拓を行っています.
最終更新日: 2010/11/01