■授業内容と方法 |
1990年代以降のインターネットの急速な普及と、その上での多様なサービスの展開により、今日では、我々の社会生活において、インターネットは欠くことのできないライフラインとなっている。一方、発展途上国を含めたインターネットの全世界規模での普及により、IPv4アドレスの枯渇問題や通信トラフィック処理の高負荷問題、ルーティングテーブルの肥大化問題などが深刻化しつつあり、今後のさらなる普及・拡大が見込まれるインターネットにおいて、これらの問題解決は不可避となっている。また、近年のインターネットサービスでの中核となっているWebサービスとして、BlogやFacebook、twitterなどに代表されるSNSや、Youtubeやニコニコ動画などに代表されるの動画配信がある。これらのサービスは数百万~数億単位の利用者がいるが、膨大なサービス要求に耐え得るサーバー・ネットワークインフラは、キャッシュや分散化、クラウド化など様々な工夫によって実現されている。 本講義では、以上のような、インターネットやサーバーシステムの構築技術について、実例を取り上げながら実際的な講義を行う。
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■達成目標 |
(1)情報ネットワーク及びサーバー構築技術に関する中程度の知識を習得する。 (2)様々な規模のシステム構築を行うために必要な技術に関する知識を習得する。 (3)演習(グループ活動)を通して習得した知識を定着を図る。
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■評価基準と評価方法 |
(1)中間試験(30%),期末試験(30%) (2)レポート(2回)(20%) (3)グループ演習の成果物(20%) (注意)5回以上の欠席(試験等の欠席も含む)、中間・期末試験の不受験、レポートの不提出、グループ演習へ不参加の者は不可とする。
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■履修条件 |
情報ネットワーク1,情報ネットワーク演習1(実験1)を履修済みであることが望ましい。
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■授業計画 |
第1週(10/3) オリエンテーション (情報ネットワーク) 第2週(10/10) 情報ネットワーク1の復習 第3週(10/17) IPv4からIPv6へ 第4週(10/24) インターネットルーティングとIX(1) 第5週(10/31 インターネットルーティングとIX(2) 第6週(11/7) コンテンツキャッシュ 第7週(11/14) インターネットサービス 第8週(11/21) システムセキュリティと認証技術(ID連携) (中間試験) 第9週(11/28) 中間試験 (情報システム) 第10週(12/5) インターネットサービスを支えるサーバーシステム 第11週(12/12) スケーラビリティと信頼性 第12週(12/19) 仮想化による効率化とコストダウン (グループ演習) 第13週(1/9) グループ演習(仮想データセンターを利用したシステム構築) 第14週(1/16) グループ演習(仮想データセンターを利用したシステム構築) 第15週(1/23) グループ演習・成果発表会 (期末試験) 第16週(1/30) 期末試験
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■事前・事後学習 |
特になし
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■教科書 |
ISBN |
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■参考書 |
ISBN |
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■備考(メッセージ) |
本講義では教科書は指定しません。 (情報ネットワーク1で使用したマスタリングTCP/IP(入門編)を参考書としておきます) 講義に出席しないと中間・期末試験に対応できない内容にしていますので、 ちゃんと出席して、講義ノートをつけるようにしてください。
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■オフィスアワー |
水曜日2限目(10:20-11:50)
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■メールアドレス |
nagayan@ie.u-ryukyu.ac.jp
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■URL |
http://n-lab.info/index.php?information-network-2-2013
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