琉球大学 教務情報システム
2016年04月11日
シラバス詳細
ヘルプ 

ヒューマンインターフェース
科目番号 情313
履修年度
2016年前期
開設学部等 工学部 情報工学科 システム情報工学
期間
前期
曜日時限 木曜日3時限 工2-313
単位数
2
担当教員 舟木 慶一
講義コード
60102000
■授業内容と方法
近年、携帯電話は社会生活に必要不可欠の存在になっているが、音声がどのようにディジタル情報に変換されて伝送されているかの基本原理を理解している人は皆無であろう。本講義では携帯電話、IP電話で用いられている音声分析、音声符号化方式について、Z変換やフィルタなどのディジタル信号処理の基礎理論からLPC分析、CELP音声符号化などの要素技術まで説明するとともに、国際標準化方式の説明を行う。さらに、音声強調、パケットロス隠蔽について説明を行う。また、外部の方をお招きし、VoLTE向け音声オーディオ符号化の新しい国際標準などの最新技術に関する講演をして頂く。  
■達成目標
○LPC音声分析法とCELP音声符号化法など、携帯電話、IP電話で採用されている要素技術について理解すること。標準化の必要性と標準化はどのようになされるかを理解すること。講演を通じて最近の技術に対して興味を持つこと(専門性)。
○SCILABによるLPC分析のプログラミングならびにシミュレーションによりディジタルフィルタの伝達特性、LPC分析のスペクトルの概形と極配置の関係を理解すること(実践性)。
○SCILABによるシミュレーションにより方式の改良ができるようになること(創造性)。              
■評価基準と評価方法
欠席5回で不可。講義は13時0分から。13時15分以降は遅刻。遅刻は2回で1回欠席にする。
レポート3本(SCILABによるシミュレーション)で評価する。
レポート1:  ARMAフィルタの特性
レポート2:  LPC分析によるスペクトル推定と極推定
レポート3:  講演2件の感想文              
■履修条件
特になし。  
■授業計画
第  1回目  オリエンテーション
第  2回目  音声生成の仕組みとそのモデル化
第  3回目  音声分析:サンプリング定理とピッチ推定
第  4回目  音声分析:最小2乗法(MMSE)とLPC分析
第  5回目  音声分析:Levinson算法とPARCOR分析
第  6回目  音声分析:LSP分析
第  7回目  SCILAB演習:Levinson算法をプログラミングします。
第  8回目  音声符号化:音声符号化の原理と波形符号化
第  9回目  音声符号化:マルチパルスとCELP符号化
第10回目  音声符号化:VSELP,PSI-CELP,ACELP
第11回目  音声符号化の国際標準、AMR-WB他
第12回目  IP電話:パケットロス隠蔽(PLC)とSkype(スカイプ)
第13回目  最近の標準化動向:G.711.1PCM音声符号化とロスレスオーディオ符号化、音声強調
第14回目  講演:(予定)スパコンの現在(九州大学)
第15回目  講演:(予定)映画の動画処理(NTT)  
■事前・事後学習
なし  
■教科書 ISBN
 
■参考書 ISBN
音声工学 / 板橋秀一編著 ; 赤羽誠 [ほか] 共著 -- 森北出版, 2005 -- () 9784627828117
 
■備考(メッセージ)
SCILABはフリーソフトです。ダウンロードして使ってみてください。
http://www.scilab.org/

実験III歌声班の履修者は必修です。履修者から選択します。      
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