タイトル

科目番号
情321 
開講年度 期間 曜日時限 開講学部等
2017 前学期 火2 工学部情報工学科  
講義コード 科目名[英文名] 単位数
601527001 認知工学   2 
担当教員[ローマ字表記]
高良 富夫 
授業内容と方法
 人間にとっては、たやすいことだが、それをコンピュータで実現することが難しいもののひとつに、パターン認識がある。パターン認識とは、情報の現実世界における出現形態である文字パターン、図形、音声波形などのパターン情報を認識して、約束された概念、カテゴリーとして同定することをいう。パターン認識の研究分野は,人間の知的機能の情報処理の仕組みの解明とコンピュータを用いた機能の実現を目指す、認知科学の基礎をなしている。本講義では、認知科学を工学的に研究する分野を「認知工学」と呼ぶことにし,この分野の理論的基礎を述べる。
 毎回、重要な課題ごとに理論、例題、宿題の形式で行う。宿題のテーマは、その日の目標が明確になるように、授業のはじめに提示する。
 
達成目標
下記に示す各項目において、パターン認識に関する用語の具体的内容及びその有効性、適用範囲を説明できること(専門性(H-2))、パターン認識の理論が応用できる新たな対象を提案できること(課題解決能力と創造性(G-1))、およびパターン認識の基本的なアルゴリズムをプログラミングできること(実践性(F-1))である。
 
評価基準と評価方法
評価基準:以下のことができること。
(1)パターン分類の対象の例を示す。G
(2)相違度尺度の例を作り、数学的な意味で「距離」であるかどうかをチェックする。H
(3)DP のプログラムの作成と考察。F
(4)統計的決定法の例を作る。G
(5)単語音声認識の論文を読んで考察。H
(6)HMMにおける尤度の計算。H
(7)パターンの境界面の方程式を求める。H
(8)パーセプトロンの実行。F
(9)排他的論理和をニューラルネットで構成。F
(10)KL変換の計算。H
(11)クラスタリングの応用例を提案。G
(12)遺伝的アルゴリズムの応用例の提案。G

評価方法:
受講状況(20%)、宿題(20%)、中間試験(30%)、期末試験(30%)を総合して判定する。
 
履修条件
線形代数学、確率および統計、情報理論を履修していることが望ましい。
 
授業計画
第1回(4/11) 認知工学とは
第2回(4/18) パターンの類似度と最近傍決定則
第3回(4/25) 時系列パターンの照合 I
第4回(5/ 2) 時系列パターンの照合 II
第5回(5/ 9) システムの評価
第6回(5/16) 統計的決定理論
第7回(5/23) 距離と統計的決定
第8回(5/30) 時系列パターンの確率モデル
第9回(6/ 6) 中間試験
第10回(6/13) 識別関数
第11回(6/20) パーセプトロンと学習の定理
第12回(7/ 4)ニューラルネット
第13回(7/11) 特徴軸の選択
第14回(7/18) クラスタリング
第15回(7/25) 遺伝的アルゴリズム
第16回(8/ 1) 期末試験
 
事前学習
予習:シラバスを見て教科書の当該部分を読んでおくこと。
 
事後学習
復習:毎回宿題があるので、できれば2日後に課題をこなして、次週必ず提出すること。チェックして次の週に返却するので、添削されたところを復習しておくこと。宿題に3時間以上かかった場合は、その旨レポートに記述すること。
 
教科書にかかわる情報
 
教科書全体備考
高良富夫著「認知工学の理論入門」琉球大学
 
参考書にかかわる情報
参考書 書名 ISBN
4339010596
備考
著者名
出版社
出版年
NCID
参考書 書名 ISBN
4274131491
備考
著者名
出版社
出版年
NCID
 
参考書全体備考
 
 
使用言語
日本語
 
メッセージ
ニュースグループ: ura.ie.classes.recognition
WebClass
教科書は、授業の1時間目に販売する。(1,000円)
 
オフィスアワー
火、木の9:00-10:00
 
メールアドレス
takara@ie.u-ryukyu.ac.jp
 
URL
https://ie.u-ryukyu.ac.jp/takara/
 

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