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アントニ・ガウディの作品群(スペイン)
Works of Antoni Gaudi - Spain


世界文化遺産 <1984年登録 (2005年拡張登録)>
スペイン ー バルセロナ


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グエル公園 - Parc Güell


   1900年代前半、急速な工業化が進んだバルセロナに、ガウディはグエル伯爵の下で人々が自然と芸術に囲まれて暮らせる田園都市を築く予定でした。しかし、計画では60軒建てる予定だったものの、買い手はつかず売れたのはガウディ自身とグエル伯爵が購入したたったの2軒でした。グエル伯爵の没後に計画は中止され、その跡となったのがグエル公園です。2軒の邸宅は今も公園内に残っています。公園内ではモザイクのタイル装飾のベンチが美しい曲線を作っています。バルコニーから海岸の方向に目を向けるとサグラダ・ファミリアがその姿を見せます。


カサ・ミラ - Casa Milà


   地下1階地上6階の集合住宅、カサ・ミラ。1911年、当時の新聞はカサ・ミラを「ガウディはアパート建築に新しいリズムを創りだした。すなわち海と山のリズムを作りだしたのだ。」と書きました。ガウディの建築は生命を表現する建築ともいわれます。その風変わりな外観から現地では、ラ・ペドレラ(石切場)というネーミングが主流となっています。カサ・ミラはガウディにとって民間の建物としては最後の建築となりました。


サグラダ・ファミリア - Temple Expiatori de la Sagrada Família


   バルセロナのシンボル、サグラダ・ファミリア。バルセロナが急激に成長した19世紀後半、貧しい人を救う為に民間のカトリック団体が、聖堂の建設を計画しました。その建築を託されたのは、まだ無名で助手生活を続けていたアントニ・ガウディでした。1882年、サグラダ・ファミリアの建設は始まりました。生前のガウディが実現出来たのは地下聖堂と生誕のファサードなどのみですが、これらは2005年にユネスコの世界文化遺産に指定されました。かつては完成まで300年はかかると予想されていた工事でしたが、スペインの経済成長や入場料収入などに支えられて進捗は加速し、公式発表でガウディ没後100周年目の2026年には完成するそうです。
   2010年11月7日、ローマ教皇ベネディクト16世が訪れてミサを執り行い、聖堂に聖水を注いで聖別。サグラダ・ファミリアはバシリカ(一般の教会堂より上位の教会堂)となりました。ミサには司教達を含む6500人が参列し、800人の聖歌隊が参加しました。3番目の写真はそのときの様子です。


カサ・パトリョ - Casa Batlló


   海底洞窟をモチーフにした住宅「カサ・バトリヨ」は1877年に完成しました。改築されて今の姿になったのは1906年のことです。1・2階部分は海底洞窟をイメージしてあり、さらには上階に行くほど水面に上昇していくかの錯覚に陥る仕掛けが施されています。