To: followup@kanai.ie.u-ryukyu.ac.jp
From: kono@ie.u-ryukyu.ac.jp (Shinji KONO)
Reply-to: kono@ie.u-ryukyu.ac.jp
Newsgroups: fj.rec.sf
Subject: A Deepness in the sky (最果ての銀河船団)
Organization: Information Engineering, University of the Ryukyus
Date: Wed, 10 Jul 2002 08:21:45 +0900
Message-ID: < 7755.1026256905@insigna.ie.u-ryukyu.ac.jp> 
Sender: kono@insigna.ie.u-ryukyu.ac.jp


河野 真治@琉球大情報工学です。

ひさしぶりのバーナー・ビンジですね。「遠き神々の炎」が92年だ
から、こっちも10年ぶりか。

相変わらず良く書けてますね。最近集中力に欠けているんだが、珍
しく一気に読んでしまいました。量が多く、値段も高いんだけど、
最初のペースが、まったく落ちないで、一気にクライマックスへっ
てのがすごい。

「遠き神々の炎」も、一応、係わってはいるんだけど、まったく独立
です。話も全然違うし。でも、First Contact ものって言えないこと
はないか。

ちょっち、ねたばれですが...




ふ



ふ





ふふん



満足...




ファム・ヌウェンなんて、既に忘れてました。当然か。覚えている人は、
覚えているんでしょうけど...

しかし、いろんな要素が入っている話ですね。知っててやっているんだろうけど、

    忠臣蔵 (おぃおぃ)
    眠れる森の美女 (おぃおぃ)
    神狩り (山田正紀じゃなくて...)
    長命種族 (ラザスルロングか、お前は...)
    言語に関する着目 (バベル17とは、また別...)
    天才の物語

正統的な悪役を持ってきているところなんか、結構、恥ずかしいんだが、
あまり破綻がないのが不思議。あー言う悪党って、実際に存在感がある
ってことなのか?

イベントの組み方もうまい。変光星の周期でイベントが起きるのは、
もちろんなんだけど、その中に、自然に「積み重なったできごと」
が入っているから、飽きないんだよね。

星間文明がありえるのかってのは、面白い話で、否定的な結論の方
がもちろん普通なんだけど、結構、そのあたりに、政治的な議論を
持って来るところも面白かった。結論に、納得できるかっていうと、
あまり納得できないけど。

解説は、少し、余計だと思いました。あまり、当たってないとも
思うし。

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Shinji KONO @ Information Engineering, University of the Ryukyus, 
              PRESTO, Japan Science and Technology Corporation
河野真治 @ 琉球大学工学部情報工学科, 
           科学技術振興事業団さきがけ研究21(機能と構成)