Software Engineering Lecture 4/25

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先週の復習




Perlを実行して見る

Perl Version 5 と、そのGUI処理系であるPerl/Tkを使う。Version 4 がperl で Version 5 が perl5 である。多少違いがあるので、perl5 を使うことにする。

    % perl5 -de 0
    Loading DB routines from perl5db.pl version 1
    Emacs support available.
    Enter h or `h h' for help.
    main::(-e:1):   0
      DB<1> print "Hellow"
    Hellow
      DB<2> 

というように対話的に動かすことができる。


集合

対象とするものの集まりを集合という。集合には二通りの表し方がある。有限集合を考える限りはまったく簡単だ。が、無限集合は難しい。

集合に対して簡単な演算を考えることができる。


Perlの配列

      DB<2> @a = (a,b,c,d,e)
      DB<3> p $a[1]
    b
      DB<4> @b = (1,2,3,4)
      DB<5> @c = (@a,@b)
      DB<6> p "@c"
    a b c d e 1 2 3 4
      DB<7> 

for文で配列を処理するのが一般的。

    for $i ( @a ) {
	print "$i\n";
    }

要素を削除するには? splice というのがあるけど、今のところはcopyが簡単。


写像、関数

何かの入力に対して決まった値を返すものが関数である。



可能な入力の集合を定義域、定義域に対する出力の集合を値域という。

関数を集合と集合の対応と考える時には特に写像という言葉を用いることが多い。(その方がCの関数と混同しなくてすむし...)

二つの関数を持って来て、片方の値域と他方の定義域が適合していれば、関数の合成を作ることができる。



入力と出力の組み合わせの集合として関数を定義することもできる。

fg を以下の集合によって定義する。

   {  (975706,上原麻乃),
      (975719,金城尚治), 
      (975747,比嘉陽一 ), 
      (975751,前原崇章), 
      (975754,三野敦史), 
      (975755,宮城尚平) 
   } 


Perlの関数

sub name { } によって関数を定義する。最後に評価した値が戻り値であるが、return で明示的に返しても良い。

	sub fact {
	    my ($i) = @_;
	    return ($i<1)? 1 : &fact($i-1) * $i;
	}


Perlの連想配列

      DB<7> $a{'kono'} = kono
      DB<8> $a{'key'} = value
      DB<9> p "%a"
    %a
      DB<10> p %a
    keyvaluekonokono
      DB<11> p join(" ",%a)
    key value kono kono
      DB<12> 

のように定義する。 削除する時には delete を使う。

      DB<13> delete $a{'kono'}
      DB<14> p join(" ",%a)
    key value
      DB<15> 

連想配列は関数として考えられるし、集合としても使うことができる。


問題

Perlの連想配列を使って、fg を使って定義してみよ。


論理

論理は以下の要素から構成される

空集合をF、空でない集合をT、と見ることによって、集合演算と論理演算は同じものとみなすことができる。

集合を定義するのには、論理式を使うことが多い。

述語は、T/F を返す関数を使って定義することができる。したがって、集合は、T/F を返す関数を内包的に使って定義することができる。


具体的なプログラムに関して集合を使って意味を考える

もし入力が有限で、出力が一つだけなら、とても簡単になる。

入力が無限だったりすると難しい。特にReal-timeプログラミング、並列プログラミングの意味は難しい。

しかし、この三つの道具は、実際には同等な力を持った道具であり、望むならば、論理だけ、関数だけ、集合だけ、ですべてを表現することもできる。しかし、適材適所を考えて使おう。


Perl の宿題

Perl の宿題は、メールでSubjectを <br>

    Subject: Report on Software Engineering Lecture 4/25 <br>

として提出すること。この講義の問題を提出する時には、
    Subject: Exercise on Software Engineering Lecture 4/25 <br>

とすること。


休講

5月2日はお休みです。宿題も5/9が〆切です。

Shinji KONO / Tue May 2 20:27:28 2000