Report#6

課題

コードと実行結果を示し、各問について考察すること。

解答・考察

試験問題Q23ソース

public class Test {
    public static void main(String[] args) {
        int x,y;
        x = 100;  x += 1;  x--;  y = 200 + x;
        System.out.println(y++);
    }
}

実行結果

考察

まずxに100を代入して,そのあとに1を加算代入(+=)しているのでxは101。
しかし、その後すぐにデクリメント(x--)しているので結局xは100。よって200 + xは 300になるので、yは300。
println の中の()のなかは、インクリメントが後付け(y++)なので、出力した後にインクリメントする。よって出力は300。

試験問題Q24ソース

public class Test {
    public static void main(String[] args) {
        int a=0, x=0;
        a = 5; a += 3; x = ++a;
        System.out.println(x);
    }
}

実行結果

考察

aに5が代入された後に3を加算代入でaは8。こんどはインクリメントが先付け (++a)なので代入する前にインクリメントしてxは9。よって出力は9。

試験問題Q25ソース

public class Test {
    public static void main(String[] args) {
            int a=9, b=3;
            a /= b;
            System.out.println(a %= b);
        }
}

実行結果

考察

aに9、bに3を代入したあと除算代入(割った答えを代入)しているので、この時点でのaは3。出力する時にaを剰余代入(割った余りを代入)しているので、 9÷3の余りは0になるので、aに0が代入される。よって出力は0。

試験問題Q26ソース

public class Test {
        public static void main(String[] args) {
        int i, j;
        for(i=0, j=0; i<3; i++) ++j;
        System.out.println(i * j);
        }
}

実行結果

考察

for文の処理はiを判定、++j、i++の順で行われる。つまり、処理を繰り返していきiが3になった時にfor文を抜けるのでその時にはiとjは3になっている。よって出力は3*3より9。

試験問題Q27ソース

public class Test {
        public static void main(String[] args) {
                int i=2;
                while(i-- > 0) System.out.print(i);
        }
}

実行結果

考察

while文の()の中のi--は判定の前に処理する。出力する時はiがデクリメントされているので1。次の処理ではiが0になっているので出力されない。

試験問題Q28ソース

public class Test {
        public static void main(String[] args) {
                int num=10000;
                for(int i = 0; i < 4; i++) num >>= i;
                System.out.println(num);
        }
}

実行結果

考察

numにiを算術右シフト代入(右シフトした結果を代入)している。
右シフトは2で割るのと同じである。また、for文は処理は4回繰り返されるのでそれぞれの処理で、最初はシフト無し(i=0)、次は1シフト (2で割る)、次は2シフト(4で割る)、最後に3シフト(8で割る)をする。
つまり、10000を64で割った値が出力される。よって出力は156。

試験問題Q29のソース

public class Test {
        public static void main(String[] args) {
                int num = 0;
                for(int i = 1; i <= 10; i++) {
                        if (++num % i == 0) num++;
                }
                System.out.println(++num);
        }
}

実行結果

考察

for文の中身の処理はnumをインクリメントした値と、iが割り切れる時にもう一度numをインクリメントする処理である。
最初にnum=0,i=1で初期化。if文の判定時にnumがインクリメントされ numが1になり、iで割り切れるのでもう一度インクリメントされてnumは3。
これ以降numをiで割り切れる事が無い(numとiは1ずれてインクリメントされていくため)ので、iが10、numが11のときにループ終了(次がiが11になりi<=10を満たさないから)。
さらに出力される前にもう一度インクリメントれるので、出力は12。

試験問題Q30ソース

public class Test {
        public static void main(String[] args) {
                int a = 9;
                if(a++ != 10 | a++ == 10) a++;
                System.out.println(a);
        }
}

実行結果

考察

if文の()の条件のなかでは判定の後にインクリメントされる。つまり()の中は「9 != 10 | 9 == 10」という意味になる。したがってifの中の処理も実行されaは12になる。よって出力は１２。

試験問題Q31ソース

public class Test {
        public static void main(String[] args) {
                for(int i = 0; i<5; i++)
                System.out.println("i == " + i);
                System.out.println("Hello");
        }
}

実行結果

i == 0
i == 1
i == 2
i == 3
i == 4
Hello

考察

"Hello"という文字列が何回表示されるかという問題。
for文に{}がついていないので、繰り返されるのは次の行だけ。よって"Hello"は１回だけ表示される。

試験問題Q32ソース

public class Test {
        public static void main(String[] args) {
                int i;
                for(i = 0; i<9; i+=3) {}
                System.out.println(i);
        }
}

実行結果

考察

iは3ずつ増えていき、9になったときにループを抜ける。よって出力は9。

試験問題Q33ソース

public class Test {
        public static void main(String[] args) {
                for(int i = 0; i<8; i++) {
                  System.out.println(i);
                  i += 3;
                }
        }
}

実行結果

0
4

考察

if文の最初のprintlnメソッドの時点ではiは0。その後に3を加算代入、そしてiをインクリメントする。2回目のprintlnメソッドの時点ではiは4。その後3を加算代入して，iをインクリメントする。i<8なので３回目のループは無い。なので出力は0と4になる。

試験問題Q34ソース

public class Test {
        public static void main(String[] args) {
          int i = 0;
          for(sayHello(); i <= 6; i += 3) {
            sayHello();
          }
        }
        static void sayHello() {
          System.out.println("Hello");
        }
}

実行結果

Hello
Hello
Hello
Hello

考察

"Hello"という文字列は何回表示されるかという問題。
for文の中のsayHello();は"Hello"を表示するメソッド(mainメソッドの下で定義している)。forの初期化セクションで最初にsayHello();が呼び出される。その次からループが始まり，3回ループする(iが0、3，9と増えるため)。よって4回"Hello"が表示される。

試験問題Q35ソース

public class Test {
         public static void main(String[] args) {
           Player p1 = new Player();
           Player p2 = new Player();
           p1.id = 1000;
           p2.id = 2000;
           p1.num += p1.id;
           p2.num += p2.id;
           System.out.println(Player.num);
        }
}
class Player {
  int id = 0;
  static int num = 0;
}

実行結果

考察

最初にPlayerクラスの中の変数を使うために、p1とp2という名前のオブジェクト変数を宣言している。
次にp1の変数idに1000を、p2の変数idに2000を代入している。p1とp2のそれぞれの変数idは違うメモリなので、それぞれの値を保持する。
次にp1のnumにp1のidを、p2のnumにp2のidを加算代入している。numはstaticがついているので値を共有する、つまりp1のidも、p2のidも同じ変数に加算代入される。よって出力は3000。

試験問題Q36ソース

public class Test {
         public static void main(String[] args) {
           Player p1 = new Player();
           Player p2 = new Player();
           p1.id = 1000;
           p2.id = 2000;
           Player.num += p1.id;
           Player.num += p2.id;
           System.out.println("p1.num == " + p1.num);
           System.out.println("p2.num == " + p2.num);
        }
}
class Player {
  int id = 0;
  static int num = 0;
}

実行結果

p1.num == 3000
p2.num == 3000

考察

Q35とほとんど変わらない。出力のときにp1.numもp2.numも同じPlayerのnumを参照する(staticがついているため)ので、p1.numもp2.numも同じ。

試験問題Q37ソース

public class Test {
         public static void main(String[] args) {
           Card c1 = new Card();
           Card c2 = new Card();
           Card c3 = c1;
           c1.deposit = 1000;
           c2.deposit = 2000;
           c3.deposit = 3000;
           int sum = c1.deposit + c2.deposit + c3.deposit;
           System.out.println(sum);
        }
}
class Card {
  int deposit;
}

実行結果

考察

最初にPlayerクラスの変数を使うためにc1とc2というオブジェクトを宣言している。c3というオブジェクト変数も宣言しているが，これは値を格納する時はc1の変数に格納するという宣言をしている。
c1のdepositに1000を，c2のdepositに2000を，c3のdeposit(c1のそれと同じ)に3000を代入している。
sumはc1.deposit + c2.deposit + c1.depositと考えられるので，sum=8000。よって出力は8000。

試験問題Q38ソース

public class Test {
         public static void main(String[] args) {
           Card c1 = new Card();
           Card c2 = c1;
           c1.deposit = 1000;
           c2.deposit = 2000;
           Bank.useCard(c1);
           Bank.useCard(c2);
           /* A */
           System.out.println("c1.deposit == " + c1.deposit);
           System.out.println("c2.deposit == " + c2.deposit);
        }
}
class Card { int deposit; }
class Bank {
   public static void useCard(Card c) {
     c.deposit -= 500;
   }
}

実行結果

c1.deposit == 1000
c2.deposit == 1000

考察

Aの時点でのc1.depositとc2.depositの関係(大小関係)を問う問題。
Cardクラスの変数を使うためにc1というオブジェクト変数を宣言している。c2のdepositは、c1と同じメモリ(変数)に値を代入する事を宣言している。
次にc1の変数depositに1000を代入，その後にc2のdepositに2000が代入されているので結局depositには2000が代入されている。
Bank.useCard();は()の中に入れた値を－500してdepositに代入する。つまりc１とc２を入れるという事は、２回－500するという事である。よってAの時点でc1.depositと、c2.depositは等しい。

感想・反省

今回のテストはなかなか点数が良かったのでかなりうれしかった。おかげで考察もかなり楽に出来た。しかし他のレポートが終わってないので早く終わらそうと思う(汗)。
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オブジェクト (object)
客間や廊下などに置かれている物体。クリックすると説明が出てくる。

参考資料・参考サイト

『独習 Java 第3版』　ジョゼフ・オニール著
とほほのWWW入門
無目的コンピュータ用語辞典

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