サスペンションの交換(ショックアブソーバ、スプリングの交換)

警告:この作業をするときは、必ずウマを当てる等の安全対策を行なって下さい。絶対にパンタジャッキのみのジャッキアップで作業しないでください。

Z32はマルチリンク式サスペンションです。ストラット式と比べるとバネの交換が面倒ですが、コツがあります。
まずは、フロント。アームやメンバをわざわざ外して交換する人がいますが、実は必要ありません。 用意するのは

これだけあれば、十分です。一応、エアツールがあればかなり楽になります。

ステップ1:取り外し

まず、ジャッキアップする前に、ボンネットを開け(これ重要w)、ストラットアッパーマウントのナットを緩めます。14mmのロングソケットで緩めると良いでしょう。ホイールナットも緩めておきましょう。
つぎに、ジャッキアップし、ホイールを取り外します。

まずは、ブレーキのパイプを固定しているステーのネジをはずします。
ショックアブソーバのロアマウント部のボルトを17mmメガネレンチで固定し、ナットに17mmのメガネレンチを用いてインパクトをかけながら外します。最初はとても硬いです。
強烈なインパクトが必要なため、カナヅチを使います。きめ細かく、数十回ほど打ち付ければ緩んでくるので、根気良くやりましょう。

ボルト部分の取り外し方には、コツがあります。
長さ70cm程度の頑丈な棒を、シャシーとアームの間にはさみ、てこの原理で押し広げましょう。微調整しながらガチガチやってれば、ロアマウントのボルトが外れるはずです。
あとは簡単な知恵の輪状態なので、工夫して外しましょう。

ステップ2:ショックアブソーバにスプリングを組み込む。

まずは、スプリングコンプレッサーを取り付けて、ある程度縮めましょう。
これを怠ると、ナットを外した時に、スプリングが勢いよくアッパーマウントを弾き飛ばしますので、 危険です。

取り外したショックアブソーバの、ロッド先端部のナットにメガネレンチをつけ、ロッドの先端部にバイスプライヤーを取り付けます。
これはロッドが供回りするのを防ぐための方法ですが、エアツールがあればかなり楽になります。
バイスプライヤーを地面に固定し、適当な棒状の金属でメガネレンチを叩き回しましょう。
重さよりもスピードをつけてインパクトを与えます。数回繰り返せば外れるはずです。
ロッドからスプリングを外したら、スプリングコンプレッサーを取り外し、新しく取り付ける方のスプリングを縮めましょう。
あとは、今までの逆の作業を行なえばいいのですが、アッパーマウントのナットは再利用しない方が望ましいです。

ステップ3:車体への取り付け

Z32のサスは、スプリングコンプレッサーを外したままつけることが出来ます。
ここで活躍するのが、長さ70cm程度の頑丈な棒です。取り外した時の要領で、シャシーとアーム間に挟み、押し広げます。

まずは、アッパーマウントから固定しましょう。仮止めで結構です。
もしも、この時点で、アッパーとロアが正しい角度になってなかったら、スプリングを縮めてから微調整しましょう。
頑丈な棒でめいいっぱい押し広げて、ロアマウントを装着します。
あとはナットを全て締めて終わりですが、ロアマウントのナットは、キャリパーをジャッキアップして1Gをかけた上で締めた方がよろしいです。