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From: kono@ie.u-ryukyu.ac.jp (Shinji KONO)
Newsgroups: fj.soc.copyright
Subject: Re: Nスぺをダビングさせて下さい
Date: 6 Jul 2000 15:06:10 GMT
Organization: Information Engineering, University of the Ryukyus
Lines: 76
Message-ID: < 18202.962895986@rananim.ie.u-ryukyu.ac.jp> 
References: < 8k21gn$jrs$1@news.trc.rwcp.or.jp> 
Reply-To: kono@ie.u-ryukyu.ac.jp
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河野 真治@琉球大情報工学です。

In article < 8k21gn$jrs$1@news.trc.rwcp.or.jp>  , 
	kameyama@trc.rwcp.or.jp (Toyohisa Kameyama) writes 
> たとえば, 100 万冊売れた本ならコピーで数人に配って良いのでしょうか?
> Microsoft が Windows 95 で儲けただろうから 10 人ぐらいにはコピー
> して良いのでしょうか?

普通は、「ある行為によって、著作者が得るべき利益がXXX 程度損
なわれた」みたいな判断をするんじゃないんですか? 

僕は、こういう「見損ねました」というのは、本来は、公共放送を
提供した側が対処するべきものだと思います。みんな、おとなしい
羊だから、高い金だして、テレビを買って、ビデオテープを買って、
NHKに金を払って、そして、「見れませんでした」で泣き寝入りす
るんですよね。すばらしいです。

もし、放送局側がそれを当然だと思っているならば、社会側でそれ
を補正するような動きがあるのは当然ですし、そいういう補正を著
作者側が妨害するならば、その部分は、放送局なりが責任を持つべ
きです。つまり、著作権者が文句を言わないような「見損ね」に対
する補正を放送局が提供するべきだってことです。どっちが著作者/
利用者にとって良いかっていうように考えるべきです。もともと、
多量の人に見せるべきものだったので、もし、見る行為を妨害すれ
ば、それは、著作者の意図を妨害することにもなります。

一つの判断は、「それを見ることが、放送を見たのと同等かどうか」
ってことでしょう。なので一つの自主規制として「公共放送から時
間がたっていないこと」ってのはありえるでしょう。これは、どち
らかといえば、公正利用的な視点なので、文句を付ける人もいるか
も知れないけど。

> どういう流れで, どう動くのでしょうか?
> 以下のようなことがあるのは知っていますが...
> 1. 映画館で上映した映画をビデオにして販売し, さらに時間がたったとき
>    無料放送で放映する.
> 2. (無料放送の) テレビで放映された番組をビデオにして販売する.
> 3. (無料放送の) テレビで放映された番組を有料放送のテレビで放映する.
> 4. 東映マンガまつりかなんかで, テレビ放映されたものを映画で
>    上映していたような...
> 少なくても 1 と 2, 3 は逆に流れているような...

別に流れは一つだけではありません。普通は、既に放映されたもの
をビデオなどにするのならば、また、別な特典とかの付加価値を付
けて売るわけですね。そして、また、それが「特別編」みたいな形
でテレビで放映されるってわけでしょう。

この時、「既に見ている」ことがプラスになるかマイナスになるか
を単純に判断することはできません。

> この主張自体は良いですが, 被害があるかどうかは著作権者にしか
> 分からないし, それは少なくても
>     その著作物にどれくらいの人がアクセスしたか.
>     著作権者がその著作物でどれくらい受けとったか?
> とは独立の話だと思います.
> (で, 特に映画の著作物は著作権関係者が多いし...)

だから、著作権に関しては、著作権者が何か言わないと始まらない
わけですよね。僕は「テレビ放送したのでダビングしてでも見てく
ださいね」とかいうのを何回か聞いたことがあります。

> 友達ならそうでしょうけど, その中に
>     network でアクセスできる誰か
> を含めるのが "社会通念上、普通に起きる" とまで言えるかどうかは疑問です.
> 河野さんはそういう "社会通念" を作り *たい* のでしょうけど...

それを、あまり根拠なく自主規制するってのは、実はネットワーク
の可能性を潰しているのかも知れないです。MP3 のサイトみたいな
話とは、これは、また別な話ですよね。ネットワークの社会通念は、
結局は、ネットワークで決まっていくものでしょう。で、著作権に
関しては、結局は、著作者が文句を言うところまで可能性を追求し
てしまうような気がする。

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Shinji KONO @ Information Engineering, University of the Ryukyus
河野真治 @ 琉球大学工学部情報工学科
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