From: "No Doubt" 
References: < 397FE88F.E2072AD4@eva.to>  < 8lplsp$7ls$4@meshsv230.tk.mesh.ad.jp> 
Subject: Re: 著作権ビジネスに自由競争を
Date: Sat, 29 Jul 2000 16:37:55 +0800
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SAITOH, Takumi  wrote in message
news:8lplsp$7ls$4@meshsv230.tk.mesh.ad.jp...

>  　管理団体が新規参入しやすくなるように法改正が検討されているようですし、
>  管理団体はJASRAC以外のものも存在しますけど(インターネット配信について
>  JASRACが配信業者と合意してしまったので、影が薄くなってしまいましたけど)。

ですが、音楽著作権については、実質的にJASRACのほぼ独占状態です。私見として
は、最低でも、メカニカル印税とパブリックパフォーマンスは別の団体が管理すべき
だと思います。実際、欧米諸国でも、同じ団体が扱ってる例はほとんどないし、ある
いは、団体との契約の際に、その２つをばらして契約できるシステムになっていま
す。また、団体を通さないで、音楽出版社と直接やりとりする場合も、もちろんあり
ます。

１つの例をあげるとーーこれが最適な例かどうか分からないのですがーー　最近では
アーティストの所属するマネージメントが原盤権と音楽出版権両方を持っているケー
スがあります。原盤供給を受けたレコード会社は、CDの売上に応じて原盤印税をその
マネージメントに支払います。一方、メカニカル印税については、最終的に音楽出版
権も持っているマネージメントにいくわけですが、その間にJASRACが入り、仲介手数
料をとるわけです。支払いそのものの流れは、原盤印税と同じわけですから、直接払
うこと自体は全く困難でありませんが、現行のシステムによって、JASRACを通さざる
を得なく、手数料がJASRACに支払われ、さらにJASRACを通すことで、最終的に著作権
者に使用料が支払われるタイミングが遅くなるわけです。

>  　「利用者にとってダメだ」と判断されて(著作権者の代理人が使用料に高額
>  な金額を請求していて紛争が多発したのね)、仲介業務法が制定されています。

これは、" プラーゲ旋風" のことを指しているのですよね。ですが、あの当時（70年も
前のこと）に、あの" 異常な事態" を収拾するために、ある意味無理やりに作ったのが
" 仲介業務法" ですから、今の現実にこの法律が相応しいとは思いませんよ。少なくと
も、日本の音楽著作権にたいする理解と、音楽著作権への対価は、それなりのレベル
になっているわけですから、今ここで仲介業務法がなくなったからといって、それが
問題になるとは思えません。むしろ、自由競争によって、著作物の発展につながると
信じています。

NO DOUBT