No. 434/1090 Index Prev Next
From: "No Doubt" 
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Subject: Re: 中古市場の著作権的利益
Date: Wed, 2 Aug 2000 22:04:27 +0800
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Masato Nakano  wrote in message
news:3986DA74.DE6B9792@eva.to...
>  中野正人です。

>  ご質問ありがとうございます。お答え申し上げます。
>  書籍では、再販制度で返品された本は中古市場に流れるでしょう。
>  #それ専用の古書店も増えています。
>  CDは牛嶋さんが言っているように、返品の比率が低く、
>  小売店の都合良く使われているようです

CDの返品率が低いということですが、何パーセント位で、またその数字をどこから入
手されたか、教えていただけますか?

書籍の返品率は全く知らないので、その比較は出来ないのですが、必ずしも小売店が
都合良く使われているとは思いません。

(一例ですが、、、)大物のアーティストが発売される場合、マネージメントから、
強いプレッシャーをレコード会社にかけ、多くの商品を店頭に並べ、レコード会社は
なるべく返品がないように、小売店と交渉します。その特定の作品については、たし
かに返品率は低くなるかもしれません。もしその作品が順調に売れれば、全く問題な
いのですが、もし売れ行きが伸びない場合は、小売店は、(レコード会社がその特定
の作品の返品を受け付けないならば)同じレコード会社の他の作品を返品し、あるい
はその後発売される新しい作品の注文を、最小限にするでしょう。小売店が在庫をか
かえ、状況が悪くなると、結局それはレコード会社にはねかえってくるわけです。

それと、これは少し違う話なのですが、、、日本の音楽の諸契約は、出荷数がベース
になっていることが多いのです - 出荷数の90%、といったように。例えば、100万
枚出荷して、50万枚が返品(つまり実質的な売上は50万枚)されても、(契約が出荷
数の90%の場合)90万枚分の印税を、権利者に払う、といったようにです。これは、
記憶が正しければ、JASRACに支払う著作権印税(最終的には、音楽出版社/作詞・作
曲家)もこの計算方法だったと思います。

この出荷ベースの契約をしているのは、多分全世界で日本だけで、通常は、ネット
(つまり出荷ー返品=実売)の数字が、さまざまな印税のベースとなっています。売
れた枚数に対しての対価としての印税ですから、ネットの枚数の方が理にかなってい
るのではないか、と個人的には思います。音楽のような嗜好品の場合、売れるものは
ほっといても売れるし、売れないものはなにやっても売れないですから、返品率の交
渉などやめて、返品は100%受け付ける、一方、アーティストや作家などの権利者に
は、売れた分だけの対価を払う、というのが自然ではないか、と考えます。

NO DOUBT





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