Compiler Construction Lecture 11/27

先週の復習

先週は、Makefileの使い方について簡単な勉強をした。Makefile は、自分のソフトウェアプロジェクトの構成を示すものなので、 必ず作成するようにしよう。

レジスタを使ったコンパイルの復習

まず、PowerPCの命令について調べて見よう。 RowerPCの命令の一部

次にAIXでのCコンパイラの出力を調べて見よう。前に勉強したように、

cc -S input.c

• 簡単な例題
• RowerPCの命令にコンパイルしたもの

問1

0+(1+(2+3))-(0+(1+(2+3))) の式の計算をsimple compiler によりRS6000の命令に変換した結果を記述せよ。0+1+2+3-0+1+2+3 の場合はどうなるか? RS6000には、

ai[.]   ai r3,r1,-45    r3=r1+(-45)     add immediate [set flag CR0]
                                        16bit singed constatnd

問2

s-code-rs6k.c s-code-rs6k-r.c を使った、 s-rs6k と s-rs6k-r について、論理演算 &,| を拡張して見よう。余裕が あれば他の拡張にも挑戦して見よう。

• 中間木を使い、a+(b+c) -> (a+b)+c のような変形をサポートする
• 配列をサポートする
• Cの3項演算子 (cond)?(true):(false)
• Pointer演算

Micro-Cの全体構成

これから、Micro-C をざっと読みながら、より詳細な技術について解説して いく。そのまえに、Micro-C の全体構成をざっと見て見よう。

字句解析 getsym

• getsym()
  getsym() は記号を一つ読み込み、それが名前だったら名前表に登録する。 同時に、マクロの展開もおこなう。マクロの文字列が出てきたら、getch() で読み込んでいるpointerを切り替える。
• symbolの宣言
  lsearch(), gsearch() が変数の宣言を担当する。
• getline()
  一行まとめて読む。ここで #define の処理を行う。このCでは、マクロに 引き数を付けることはできない。 普通は、cpp という別なプログラムが 行う所である。これを引き数を許すマクロにするには、どうすれば良いだろうか?
• getch()
  まとめて読んだ1行から一文字を取りだす。マクロを展開し終わったら、 もとの文字列に戻る。

宿題

来週までに、 問1と問2を Compiler Construction Lecture 11/27 のSubjectを付けて kono@ie.u-ryukyu.ac.jp までメールすること。