PERLPOD(1) USER COMMANDS PERLPOD(1)
NAME
pod - プレイン旧ドキュメント
DESCRIPTION
Pod からなにがしへのトランスレータは、pod ファイルを段落ごと
に読み込み、適切な出力フォーマットに変換します。 段落には、
3 つの種類があります:
+ インデントが付けられている (つまりスペースやタブで始まる)
ことで示される verbatim 段落。 タブは 8 カラムごととし
て、そのまま出力されます。 フォーマットのための特別なエ
スケープはなく、イタリックにしたりすることはできません。
\ は \ であり、他の何物でもありません。
+ コマンド。 すべてのコマンド段落は "=" で始まり、識別子
が続き、コマンドが使用する任意のテキストが続きます。 現
在、認識されるコマンドは
=head1 heading
=head2 heading
=item text
=over N
=back
です。
+ 通常のテキストブロック。 行組みがなされ、さらにどこかに
揃えられるかもしれません。 ある内部シーケンスがこことコ
マンドで認識されます:
I<text> text のイタリック化、強調と変数に用いる
B<text> text のボールド化、スイッチとプログラムに用いる
S<text> 分割できないスペースを含む text
C<code> リテラルのコード
L<name> name へのリンク (クロスリファレンス)
L<name> manpage
L<name/ident> manpage の項目
L<name/"sec"> 他の manpage の節
L<"sec"> 現在の manpage の節
(引用符は付けなくてもよい)
F<file> ファイル名に用いる
Z<> 幅なしの文字
これだけです。 簡単なものを目指しているので、強力なもの
ではありません。 段落は段落らしく (矩形に) 見えて欲しい
ので、見た目に目立ち、fmt で簡単に再整形できるようになっ
ています (私の vi では、F7 になっています)。 欲しかった
のは、埋め込まれるテキストの中の " や ' が左のクォートか、
右のクォートかを (私の代わりに) 気遣ってくれるトランスレ
ータで、verbatim モードでは、クォートをそのままにしてお
いて欲しかったのです。 そうすれば、作りかけのプログラム
Perl manpages Last change: Release 5.0 Patchlevel 00 1
PERLPOD(1) USER COMMANDS PERLPOD(1)
を放り込んで、4 カラムずらして、印刷すればいい、verbatim
で。 たぶん、一定幅のフォントで。
特に、以下のようなものは、テキスト中にそのままにしておく
ことができます:
Perl
FILEHANDLE
$variable
function()
manpage(3r)
そのうちに、別のコマンドやシーケンスを、付け足さなければ
ならなくなることは、疑いようのないことですが、これまでの
ところ、私は意外にもこれだけでやってきたのです。
これが、本を作るのに十分だ、などと言うつもりは、全くあり
ません。 ただ、オンラインドキュメントに使う、nroff や
Tex などのマークアップ言語のための、誰にでも使える共通の
ソースを作ろうとしています。 pod2html と pod2man という
トランスレータがあります。
AUTHOR
Larry Wall
Perl manpages Last change: Release 5.0 Patchlevel 00 2