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To: followup@kanai.ie.u-ryukyu.ac.jp
From: kono@ie.u-ryukyu.ac.jp (Shinji KONO)
Newsgroups: fj.rec.sf
Subject: スタータイド・ライジング
References: < 13762.1035194426@insigna.ie.u-ryukyu.ac.jp> 
Mime-Version: 1.0
Content-Type: Text/Plain; charset=ISO-2022-JP
Organization: Information Engineering, University of the Ryukyus
Reply-to: kono@ie.u-ryukyu.ac.jp
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Date: Mon, 11 Nov 2002 16:34:37 +0900
Message-ID: < 8382.1037000077@insigna.ie.u-ryukyu.ac.jp> 
Sender: kono@insigna.ie.u-ryukyu.ac.jp

河野 真治@琉球大情報工学です。

ようやっと読み終ったよ... 言わずと知れたブリンなわけなんです
けど。初版を持っているのに、15年も放っておいたという。ってい
うか、読み始めたことは何回もあるんだけど、途中で放り出しちゃ
うんだよね。

この知性化戦争シリーズは設定は秀逸なんですよね。誰だって、読
もうと思うさ。なんだけど... 

この「遅々として進まない話」はいったいなんなの? この「スター
タイド・ライジング」にしても、起きたことはストリーカーがキス
ラップから脱出したことだけか。まぁ、テンポが悪いってわけじゃ
ないんですよね。むしろ良くできている。関係ない話ってのを我慢
すれば、どの話も面白いです。それらが後で継るってのを考えても、
やっぱり関係ないと感じます。列強の裏を書いて「われら幼い人類」
がアカンベーするのは、確かに面白い。

じゃぁ、なんで放り出していたのかというと、やっぱり列強諸族の
馬鹿さ加減だと思う。これで何十億年進んだ宇宙航行族なんですか?
しかも、ヨーロッパ的な選民思想に染まっていると来ている... ブ
リンも承知で書いているのかも知れない、「それは6度起こり、2度
成功し、そして、新たな主族として振舞うこととなった」、つまり、
人類も結局、同じことをやっているだけなんだよね。結局、この話
に出て来る人類も、それに劣らず馬鹿でしかない。正直に言わせて
もらえば、fj.soc.politics のTanimura 某程度。それが我慢でき
なくて放り出しちゃうんだと思う。まぁ、その方が実は「現実味」
はあるのかも知れないけど。

あと、ちょっと驚くのは、サンダイバーもガイアも、そして、これ
もほとんど同じネタを使っていること。まぁ、メイラインに出て来
るわけでもないけど、かなりメイラインに近いところで、同じもの
持って来るかぁ? よっぽど、こだわりがあるんだろうか? 

ちなみに「地底の歌声」が、列強にどうして、そんな大きな影響が
あるのかは、さっぱりわかりませんでした。次で明らかになるのか
な。そういば最初の発見物も、この話には「関係ない話」なんだよ
な。まぁ、原因ではるんだけど。そんなんでいいのか?

これって 1983年だけど、なんか「マクロス」っぽいですよね? 歌
が結構重要なところとか、列強諸族対人類の位置付けとか。話の中
心が軍属っぽい一つの船で、しかも、大船団から逃げるっていう設
定もそうだし。マクロスは確か、アメリカでも放映されていたはず
だが... はたしてブリンは見ていたんだろうか? 割と日本通なみた
いだし。

この後は「知性化戦争」かぁ。ストリーカーものの方を先に読みた
いような気もしますが。

---
Shinji KONO @ Information Engineering, University of the Ryukyus, 
              PRESTO, Japan Science and Technology Corporation
河野真治 @ 琉球大学工学部情報工学科, 
           科学技術振興事業団さきがけ研究21(機能と構成)
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