To: followup@kanai.ie.u-ryukyu.ac.jp
From: kono@ie.u-ryukyu.ac.jp (Shinji KONO)
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Subject: Re: Re: グレッグ・イーガン”オラ
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Organization: Information Engineering, University of the Ryukyus
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Date: Wed, 20 Nov 2002 01:52:25 +0900
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Sender: kono@insigna.ie.u-ryukyu.ac.jp

河野 真治@琉球大情報工学です。

In article , "Nakagawa"  writes
> 結末になだれ込むくだりは、最初の方の
> 「なにも変えない神の教会」がすべてを語っているし…

それは気が付きませんでした。

> 良く考えると、バタフライ計画も、もっと書きこむか省略しないと、
> いたずらに混乱させるだけですね。

アイデアとしては面白いですよね。一応、書き込もうとした努力
はあると思います。足りないのは、「何をバタフライとするのか」
ですよね。

太平洋に巨大な太陽電池イカダを浮かべて台風を制御するって
話を30年以上前の「科学」で読んだと思います。そいう話だすよね。

> はっきり言って、下巻は、空想科学小説と言うより
> 空想哲学小説と言った方が適切なので、
> 観念論、唯名論、素朴実在論あたりで思考の遊びをしていないと
> 余り楽しめないかもしれませんね。
> ＃「塵」にカント哲学の実在を見たりして^^;;

面白いですよね。「すべては決定的」なはずなのに、そこに
入り込んで来る「予想外の出来事」。しかも、それは、想像
上の世界が、想像上の世界に否定されると言う予想外の出来
ごとだったりするわけで...

彼らは「脱出」するわけですけど、どこに「脱出」したんで
しょう? エリュシオンに密航した彼らは、いったいどうなった
んでしょう? 聞くのも虚しい問なんだが、心ひかれるものが
あります。

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Shinji KONO @ Information Engineering, University of the Ryukyus, 
              PRESTO, Japan Science and Technology Corporation
河野真治 @ 琉球大学工学部情報工学科, 
           科学技術振興事業団さきがけ研究21(機能と構成)