(6)ビット・エラー・レートの測定


〇前回の補足

ビットエラー率とシンボルエラー率、

前回の宿題で、シンボルエラーレイト と ビットエラーレイトが混同しており、

すなおに計算するとシンボルエラーレイトになってしまいます。(申し訳ないです!)

以下に補足します。

シンボルとは情報を運ぶ単位のエラーであり、以下の場合は2ビットを固まりとして情報を送信しているので、シンボルは2ビットからなります。

シンボルエラーは図のようになります。

 

とすると

1)シンボルエラーは

SER=1/4(α+2α+2α+α)=1.5 α

 

2)ビットエラー(バイナリ−)の場合は

BER(BIN)= 1/8(8α)=α

 

3)ビットエラー(グレイ)の場合は

BER(GRAY)=1/8(6α)=0.75α


ビットエラーレイトテスター(P156)

〇ランダムなデータを送信する(P158)

PRBSコード

P52のCOLUMN1(ランダムデータ)

PN9は511ビットで周期をもつ回路

シフトレジスタとXORによる回路(リニア・シードバック・シフトレジスター)という回路

 

〇P164のVHDLによるBERTの解析

著者よりのVHDLリスト list5-1.vhd

中間試験終了後に、大きめのレポートとして、このリストを用いたシミュレーション・回路合成課題を出す予定

講義の中で、回路構成をチェックする!


中間試験のについて

教科書・資料持込可・電卓持ち込み可

範囲:今日までのところ

主にでそうな内容

ASK,PSK,FSK(宿題1関連)

伝送システム構成(図3−7関連)

多ビットの同時送信(宿題2のような)

コンスタレーション・複素指数関数(宿題3のような)

雑音の種類・白色雑音

ビットエラー率・シンボルエラー率の計算、ERFCの使用(宿題4のような、および本日の追加説明)

PRBS回路の動作(宿題5のような)

では、がんばってください!


宿題5

(1)教科書P52の図C3-1のPN9回路で、FFの初期値を全て’1’とした時に、クロックの立ち上がり変化ごとに、PN9OUTの信号はどのように変化するかCLK16サイクル分を示せ。

(2)初期値をALL0とするとどうなるか?

以上