◆MRI画像処理による脳機能推定関連技術の研究
現代では,悪性腫瘍や血液疾患,癌などの診断を自動化するため,コンピュータによる核磁気共鳴断層撮影(MRI)による自動診断支援システムが研究・開発されている.一般に,病理検査によって疾病に関する最終診断が下されるが,病理医・臨床検査技師による目視検査等に多くの労力が必要である.
また,食中毒や伝染病などの場合,人手によれば検査法によっては1日~数日の検査時間が必要である.そのため,場合によっては手遅れとなることもある.これらを自動化し高速かつ高精度な計測・診断が可能な細菌・ウィルス検査用医用画像処理システムの研究開発が行われている.一方,遠隔生体計測技術によって健康管理を容易にしたり,DNA分析から病気になる可能性を予測するなどの研究も行われており,人々の健康を守るための様々な試みが行われている。
本テーマでは,MRI画像を対象として脳機能の解明および各種疾患との関連を推定する次世代MRI画像処理システムを研究する.