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From: miyano@yokohama.tao.or.jp (Miyano Hiroshi)
Newsgroups: fj.beginners
Subject: Re: 署名欄の社名記載について
Date: 18 Oct 1996 07:45:51 GMT
Organization: YoKoHaMa R.C., TAO
Lines: 85
Message-ID: < MIYANO.96Oct18164551@cherry.yokohama.tao.or.jp>
References:
NNTP-Posting-Host: cherry.yokohama.tao.or.jp
In-reply-to: " Powell" 's message of 9 Oct 1996 12:59:21 GMT
宮野と申します
In article
"Powell" writes:
> ・先入観を持つほうが悪いという意見に対して。
> 先入観を能動的に持つ人はいません。
> 私が書いた「先入観」とは、例えばテレビドラマや映画を観るときに、あるいは新
> 聞・小説を読むときに、その出演者や筆者についてのプライベート的な情報を何も
> 知らない方が素直に楽しめたり悲しめたりするという意味での、批判派サイド的に
> 言ってみれば「広義の先入観」です。「偏見」とは全く違うものです。
> それでも否定なさるのであれば、私自身の人格の存在をも否定されたことになるの
> で、もう何も言いません。
> ・同姓同名がいるかもしれないし、覚えやすいからという意見に対して。
> 覚えてもらって得になるのでしょうか?
> かえって、別の話題のときに「広義の先入観(もちろん偏見ではない)」を持って
> しまい、多少なりともその人となりに気をとられ、その文章から「素の状態で享受
> する感覚」とはかけ離れたもの、最悪別のものを享受しかねません。
> これは非常に重大な損失だと思います。
上の引用部分の前半であなたが仰るように、広義の「先入観」というものは必
ずしも「偏見」とは同一ではありません。時にはそれは、理解の助けになるこ
ともあります。
そう考えると、ある記事の投稿者がどういう人となりであり、どういうバック
グラウンドを持った人であるかをあらかじめ知っていることは、(悪く作用す
ることもあるでしょうが)むしろ記事の行間を補完する働きをするとは考えら
れないでしょうか。
そういう意味では、読者に人となりを覚えてもらうことは、メリットも少なく
ないと思うのです。
* * *
さて、今までの議論には出て来ませんでしたが、所属を記すメリットは他にも
あります。
たとえば私を例に採ると、私は
miyano@yokohama.tao.or.jp
miyano@sbl.cl.nec.co.jp
ASH06068@pcvan.or.jp (*1)
など、複数のアカウントを持っています。
これらのうち、PCVANのアカウントは別にして、他の2つのアカウントは所属
組織に属するアカウントです。
# (*1)このアドレス宛にメールを出さないでね。
# このアドレスにメールをくれても一切返事をしません。
さて、もし miyano@sbl.cl.nec.co.jp から記事を投稿したとすれば、記事の
ヘッダにこのアドレスが記載されます。アドレスからこのアカウントがNECと
いう会社に属するものであり、投稿者はNECの社員もしくは関係者であるとい
うことが容易に想像がつきます。
ところで、最近(昔からあるといえばあるけど)、架空のアドレスや他人のアド
レスを名乗って記事を投稿する人がいます。そうした記事のほとんどは信用に
足らないものです。もともとFrom行を詐称すること自体が不正な行ないなわけ
ですから、そうした記事が信用ならないのは当然です。
ここで、仮に miyano@sbl.cl.nec.co.jp というアカウントから投稿された(と
考えられる)記事の本文中に、「投稿者はNECの宮野である」ということを
示す記載があれば、その記事は投稿者が詐称されたものである可能性がずっと
低いように感じられないでしょうか。無論、技術的にはこうした表記はいくら
でも偽れるのですが、心理的効果はあるでしょう。
で、何が言いたいのかというと、fjでは投稿された記事は投稿した個々人がそ
の責めを負うことになっています。ここで言う「責めを負う」ということの内
容の解釈は人さまざまでしょう。そして、その「責めを負う」ためにはメール
が到達可能なアドレスが示されていれば十分である考える人も少なくないでしょ
う。
けれども、その責任を負う主体が単なる文字列に過ぎないアドレスである場合
と、自然人と結び付いている場合とでは、読者に与える安心感はずいぶん違う
でしょう。
このような観点から、私は所属を示すことにメリットを感じています。
下記の`signature'の組織にこのような人物が実在するかどうかは容易に確認
できますし、「確認可能である」という事実によって実際に確認をしなくても
なんとなく信用できるという効果を持ちます。
----
* " " " " 宮野 浩 *
* [-O-O-] 通信・放送機構 横浜リサーチセンター *
* ( ^ ) E-mail miyano@yokohama.tao.or.jp *
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