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From: spock@enterprise.mtl.u-tokyo.JUNET (Scientific Officer  Vulcan)
Newsgroups: fj.rec.sf
Subject: Re: J.P.Hogan (In Japanese/Kanji)
Message-ID: < 157@enterprise.mtl.u-tokyo.JUNET> 
Date: 4 Nov 87 14:01:03 GMT
References: 
Reply-To: spock@enterprise.mtl.u-tokyo.JUNET (Scientific Officer  Vulcan)
Distribution: fj
Organization: H.Tanaka Lab. Electronic Engineering, University of Tokyo, Japan.
Lines: 35

In article  shige@soumd3.soum.JUNET (Shigeru Kanemoto) writes:
> ホーガンの最新作読みました?

もちろん読みましたよ。面白かったなあ! 

未来からのホットラインなどと同じ、ホーガン一流の時間テーマですね。時間テー
マを真面目に扱うのは難しいのですが、彼の解釈は、(著書によって少しづつ違
いますが) すっきりしています。同じ様なものでも、タイムスケープ見たいなも
のすごく暗い物語もあるのだけど、彼が書くと明るくなるのは不思議です。

これに比べると、タイムパトロールや、時間塔、TERRAの工作員、時間線を
遡って、ステンレルスチールラットの第四巻、など苦しい話が多かったな。おっ
と時の門を忘れてはいけない。広瀬正もありますね。パラドックスを扱わなけれ
ば時間テーマでないと思います。

ちょっとねたばらしッぽくなりますが、 

 
これまでの解釈は、AND 並列でのバックトラック見たいな所があって、現実世界
は実は、GHC みたいにバックトラックや多重環境はないとしないと、すっきりい
かない。ところが、ホーガンの解釈は、純 OR 並列でのプロセス間通信の様になっ
ていて、うまくいっているのだと思います。未来からのホットラインは、さしず
め Lete アルゴリズムでバックトラックの様な状態遷移があり、プロテウスオペ
レーションは、純 OR 並列で、ほんとのバックトラックはなく、まえもってすべ
て用意されている。と言うとのはどうですか?

ホーガンは、どちらかというと断絶への航海や、未来の二つの顔がすきです。巨
人の星シリーズは、根性が入り過ぎている、特に前半。

P.S. 私は耳は長くないが… あった人は分かる話ですね。
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河野真治 東大大学院情報工学専門課程 田中英彦研究室 (電気工学科)
Shinji Kono @ Tanaka Lab. Electorical Engineering, University of Tokyo
kono@mtl.u-tokyo.junet {spock@enterprise.mtl.,a83793@,y31016@}u-tokyo.junet
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