Jupyter Lab を使ってみよう
目次
18. Jupyter Lab を使ってみよう¶
18.1. Jupyter Lab とは?¶
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JupyterLab is a web-based interactive development environment for Jupyter notebooks, code, and data.
ノート、コード、実行結果等を一つのノートにまとめることができる「インタラクティブな開発環境」。
Jupter Notebook vs JupyterLab
厳密には異なるもの。元々はNotebookが安定版として広く使われていて、Labは拡張を含む開発版というニュアンスが強かった。特に大きな違いは「LabはNotebookを内包する次世代UI」として開発されていること。
単にインタラクティブなノートとして使うだけならばNotebookでも十分。今回は拡張版であるLabを使ってみよう。
18.2. インストール¶
2021年度学生(事前に動作確認した人は不要)
source ~/.venv/prog1/bin/activate
pip install jupyterlab
Minicondaの人 (2020年度学生。去年インストール済みのはず)
conda install -c conda-forge jupyterlab
18.3. サンプルを試してみる¶
~/prog1/
に移動し、サンプルファイルをダウンロード。
curl -O https://ie.u-ryukyu.ac.jp/~tnal/2021/prog1/static/samples/jupyter_example.ipynb
JupyterLabの起動。
ターミナルで
jupyter lab
を実行。自動的にブラウザが立ち上がり、コマンドを実行したディレクトリの中身が左パネルに表示される。もしブラウザが自動で立ち上がらない場合には、ターミナル上に
Or copy and paste one of these URLs: http://localhost:8888/?token=長い文字列
という出力があるはずなので、そのURLをコピーしよう。その後、ブラウザで新規ウィンドウか新規タブを用意し、URLを貼り付けて開こう。ブラウザで「JupyterLab」タイトルが見え、実行したディレクトリの一覧が表示されてるなら、正常に起動している。これ以降はブラウザ内で操作する。
サンプルファイルを操作してみる。
ダウンロードしたファイル「jupyter_example.ipynb」を開こう。
Jupyterではセル(Cell)と呼ばれる論理構造でノートを編集していく。ダウンロードしたノート例は5つの「Cell」で構成されている。
1つ目, 4つ目のCell: Markdown形式のテキスト。Markdown cell。
2,3,5つ目のCell(灰色背景): Python3で実行可能なコード。Code cell。
Cellの編集
編集したいCellをダブルクリック。
ここでは1つ目のCellを編集してみよう。
Cellを新しく追加するには、左上の「+」アイコンをクリック。
上下の矢印アイコンで、現在選択肢ているセルの並びを変更可能。
Cellの実行
Cell単位で実行
編集し終えたら「Shift + return」で実行。
Markdownセルなら、viewの更新。
Codeセルなら、コードを実行し、実行結果をセルの下に出力。
ファイルに含まれる全てのCellを実行
Cellメニューから「Run All」を選択。
18.4. ゼロから新規作成してみる¶
全体の流れ
JupyterLabの起動。(起動済みならそのまま)
一時的な作業用ディレクトリ
~/prog1/
に移動。(移動済みならそのまま)新規ノート
test.ipynb
を作成。ノートを編集・実行してみる。
新規ノート
test.ipynb
を作成。左パネル上部にある File メニューから
New => Notebook
を選択。Select Kernel と問われたら
Python 3
を選択。右パネルのタブに
Untitled.ipynb
と表示されたらOK。これがノートブック。左パネルから
Untitled.ipynb
を探し、Ctrl+クリック。サブメニュー出るので、Rename
を選んでtest.ipynb
にファイル名を変更しよう。
ノートを編集・実行してみる。
Numpyを使ったベクトル・行列演算入門を参考に、numpyによるベクトル・行列演算のコードを記述し、動作確認してみよう。
注意点
Jupyterでノートを開いてコードを実行すると、「ノート毎にPythonインタプリタを起動」している状態になります。このインタプリタは「Jupyter本体を停止する」か、「個別にインタプリタを停止」するまで起動しっぱなしになります。CPU/メモリ等のリソースを食いまくるので、不要なインタプリタは停止するようにしよう。
インタプリタが起動中かどうかを確認する方法
左パネルファイル名の左側に緑●が付いていたら起動中。
インタプリタの停止方法
停止させたいファイルを開き、Kernelメニューから「Shutdown」を選択。
18.5. JupyterLab を終了する¶
ブラウザはいつ閉じてもOK。ただし、ブラウザを閉じただけではJupyterは終了しません。
jupyter lab
を実行したターミナルを開き、「Ctrl+C」。終了(shutdown)するか聞いてくるので、「y」。
入力無い状態が5秒続くと、自動でアプリ実行を継続するので、そうなったらまた「Ctrl+C」しよう。
Warning
ブラウザを閉じただけではJupyterは終了しない。必ずjupyter-labを起動したターミナルでプロセスを終了しよう。
18.6. ノートの例を探してみる¶
nbviewer: A simple way to share Jupyter Notebooks