No. 589/2188 Index Prev Next
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From: ken@ssel.toshiba.co.jp (入内島 健 / IRIUCHIJIMA Ken)
Newsgroups: fj.sci.lang,fj.beginners,fj.questions.fj
Subject: 日本語の句読法 (Re: ウイルス)
Followup-To: fj.sci.lang
Date: 12 Nov 1996 22:58:10 +0900
Organization: R. & D. Center, TOSHIBA Corp., JAPAN / 東芝 研究開発センター
Lines: 89
Sender: ken@cello.ssel.toshiba.co.jp
Message-ID: < 38ralz2z64.fsf_-_@cello.ssel.toshiba.co.jp>
References: < 19957.847426570@rananim.ie.u-ryukyu.ac.jp>
< 1996Nov8.112755.19909@merope.opus.or.jp>
NNTP-Posting-Host: dia1.ssel.toshiba.co.jp
Mime-Version: 1.0
Content-Type: text/plain; charset=iso-2022-jp
In-reply-to: void@merope.opus.or.jp's message of Fri, 8 Nov 1996 11:27:55 GMT
X-Newsreader: Gnus v5.0.15
Xref: ie.u-ryukyu.ac.jp fj.sci.lang:6853 fj.beginners:2441 fj.questions.fj:710
fj.sci.langを足してそちらに振ります。日本語の文章中で姓名の間に空白を
入れるのは失礼(or 変)だ、という話なのですが、fj.sci.langだけの方にも話
の筋が見えるように、長く引用します。
> > > > > void@merope.opus.or.jp (Kusakabe Youichi) (="void") さん
> > > > > fj.beginners,fj.questions.fj で
> > > > > Fri, 8 Nov 1996 11:27:55 GMT に言われるには:
Shinji Kono (kono@ie.u-ryukyu.ac.jp) wrote:
: 少し驚いたな。名刺だと空白をあける方が一般的なみたいですね。
: 均等にあけている人もいるけど...
void> 場面によるでしょう、ということです。
void> 名簿で名前の欄(カラム)でなら、べつにどうってことないと感じるし、
void> (どこにどれぐらいの強さのバネをつけるのが合理的か考えるぐらいだし)
void> 自分の名刺とかなら問題ないでしょうね。
void> 少なくとも私の名刺はあいてませんよ。
void> 会社などで勝手につくってくれて全然使わないようなやつは、
void> 自分の責任範囲ではないので知りませんが。
void> 「大隈 重信」とか「夏目 漱石」って書くのかな?
void> 「武者小路 実篤」って書くのかな?
void> 手書きで書くときにどれぐらいの人が自分の名前に透き間を空けるかという割合は、
void> ここ10年ぐらいでずっと増えてきました。
void> その人の名前の文字数や、どういう場面かにもよりますが、
void> たとえば、
void> いまから20年以上前で
void> 左横書きで
void> 鉛筆もしくはペンで
void> 2文字+2文字の名前の人
void> がその2文字と2文字の間だけを大きくあける確率は3%未満でしたよ。
void> (資料が手元にないので具体的な数字は忘れました)
void> なぜあけるひとが増えたかという理由も明らかなのですが、
void> それでも自分の名前でそれをやられたときには腹が立ちます。
一般的に言うなら、姓名の間に限らず日本語の文章の文字の間に空白が出てく
るという状況を、想像できません。考え落しがあるかも知れませんが...
しかし私の場合は、姓名の間に空白が入れてあっても「入内さん」と呼ばれる
ことかしばしばですから、それに比べたら文章中に空白が出てきた方がまだま
しです。
さて、姓名と空白の話を離れます。
日本語では、空白を入れることも含めて句読法がきちんと指導されていないと
思います。そもそも標準的な句読法なんかないのかも知れませんが、多くの人
が思いつきで句読点を入れたり中黒(・)を入れたり空白を入れたりしているよ
うに見えます。
# 中黒って広辞苑にも出てるんですね。jargonかと思った....
例えば、今朝の日経の社説の冒頭を引きます。
橋本首相が二〇〇一年までに、金融・証券制度の全面自由化を目指した日
本版ビッグバン計画の具体化を三塚蔵相らに指示した。
この文の読点の打ち方、私に言わせれば無茶苦茶です。これでは、「2001年ま
でに指示した」という時制の破綻した内容が、この文の骨格になります。
この文を分解すると、まず
橋本首相が
二〇〇一年までに金融・証券制度の全面自由化を目指した日本版ビッグバ
ン計画の具体化を
三塚蔵相らに指示した。
の三つに分かれると思います。私ならこの三部分の間に読点を打ちます。しか
し原文では、こういう文の大きな構造を無視して、
二〇〇一年までに金融・証券制度の全面自由化を目指した日本版ビッグバ
ン計画の具体化を
の中に唯一の読点を打っています。この中間部分にしても、
二〇〇一年までに金融・証券制度の全面自由化を目指した日本版ビッグバ
ン計画の
具体化を
に分かれると私は思うのですが、この区切りさえも無視しています。
皆さんはどのように感じられるでしょうか。
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