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GNU CD-ROMの価格について

業務や組織での1998年3月版ソース・コード CD-ROMセットの購入は35,000 円 である。個人で、つまり自分のポケットマネーでの購入は 8,700 円である。 個人で支払える価格にしてある。1998年3月版のコンパイラ・ツール・バイナ リ CD-ROM は、業務や組織での購入は 32,000円、個人購入では8,000円である。

個人価格や企業価格とはどういう意味か

我々の CD-ROM に入っているソフトウェアはフリーである。誰もがコピーし、実行 することができる。我々が課す価格というのは物理的な CD-ROM と配布サービスに 対してである([訳注] 入っている内容に対してではない)。

誰が購入を計画するかによって 2 つの異なる価格が設定される。企業やその 他の組織が CD-ROM を購入する場合は 1997 年 1 月版ソース・コード CD-ROM を 35,000 円で、同じ CD-ROM を個人で購入する場合はたったの 8,700 円に なる。ソフトウェアを使うことのできる者が誰であってもこれらの価格になる。 企業や個人のいずれの場合においても、いったんコピーを入手すれば、人々の 希望に応じた数のコピーを配布することができ、そのコピーを受け取ったり実 行できる人に対して何ら禁じる事はない。価格の差は完全に、CD-ROM へ支払 う実体の種類の問題である。

本小冊子の読者は、確かに個人であって企業ではない。「個人で」 CD-ROM を購 入しようとするのであれば、おそらく個人価格で購入するだろう。しかし、その 費用が雇主から払い戻されるのを期待するのであれば、そのCD-ROM は企業価格 になる。したがって、企業価格で支払って、その分を企業から払い戻してもらう ようにしていただきたい。我々はあなた方を調査するようなことはしたくない。 なぜならば、良心に基づくシステムを採用しているからである。どうかご協力い ただきたい。

CD-ROM を企業価格で何枚か購入していただくと、GNU プロジェクトが大いに 援助される。例えば、ソース・コード CD-ROM が企業価格で 140 枚購入され るだけで、FSFのプログラマやテクニカル・ライター1人を1年間支えられるの である。

なぜ個人価格があるのか

これまで、我々への配布テープの注文は主に企業からであった。35,000 円の CD-ROM ならば、従来支払われてきた 6 種類の異なるテープよりもはるかに低価格 であり、我々の全てのソフトウェアが提供されるのである。さらに価格を下げると なると、FSFの資金繰は非常に悪化してしまう。

しかし、個人にとって 35,000 円は非常に高額である。買おうにも買えないだろう。 そこで、個人用に価格を抑えて 8,700 円とした。

最高価格はあるのか

我々がここで言及している価格とは最低価格である。GNU開発をさらにサポート したい方は、自由に価格を引き上げて支払っていただきたい。上限はない。つま り、我々はあなたが出せる価格を最高額として受け取ることになる。あるいは、 寄付金(米国では税控除対象) を Free Software Foundationへ送金するだけでも かまわない。


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