新しい機能や近い将来計画されているプログラムについては、section GNUプロジェクトの今後の展開。
相互参照の略語を次に示す。
BinCD … 1998年3月版バイナリCD-ROM SrcCD … 1998年3月版ソース・コードCD-ROM
[FSFman]は、該当パッケージのマニュアルが販売されていることを示す。 [FSFrc]は、該当パッケージのリファレンス・カードが販売されていることを示す。 注文は、 section Free Software Foundation注文票(日本専用) を参照のこと。マニュアルの詳細は、See section GNUマニュアルについて。マニュアル やリファレンス・カードのソース・コードは、該当するソフトウェア・パッケージ に入っている。
abuse
(SrcCD)
最近フリーになったプログラムの abuse
は、Robotron-esque制御の付
いた暗黒界のゲームである。キーボードから自分の動きを制御したり、マウス
を使って発射したり狙うことができる。詳細は、acct
(SrcCD)
acctは、システム・アカウント・パッケージである。
これには、
ac
(ログイン・アカウント情報の要約)、
accton
(プロセス・アカウントのオン/オフ切り替え)、
last
(最近ログインした人の表示)、
lastcomm
(最近使用されたコマンドの表示)、
sa
(プロセスの課金情報の要約)、
dump-utmp
(人間が読める形式でのutmp
ファイルの出力)、
dump-acct
(人間が読める形式でのacct
ファイルか
pacct
ファイルの出力)
といったプログラムが入っている。
acm
(SrcCD)
acm
はX Window System 下で動作する空中戦のシミュレーション・プログ
ラムであり、LAN 指向の複数プレーヤーに対応している。プレーヤーは、熱探査
ミサイルや機関銃を使って、もう 1 人のプレーヤーと空対空で交戦する。本物
の戦闘機の特徴をさらに精密にシミュレートするための作業を行なっている。
m4
のマクロを呼
び出すような形式を用いている。Autoconf は作業を進める際に GNU m4
を
必要とするが、Autoconf で生成された構築スクリプトでは GNU m4
は必要
ない。
sh
と互換性が
あり、csh
や ksh
の多くの拡張を採り入れたものである。
ジョブ制
御機能や、csh
形式のコマンド履歴、
コマンド行編集機能 (Emacs や vi
モードが組み込まれている)、キーの再割
り当て機能(readline ライブラリを使用して実装)を
備えている。BASH は、POSIX 1003.2-1992のシェル仕様に
従っている。
bc
は多倍長精度整数を備えた会話型の計算言語である。GNU bc
は
POSIX 1003.2-1992 規格を基にいくつかの拡張を施して作られたもので
あり、変数名に 2 文字以上の指定が可能で、else
文があり、ブール式を全て
網羅している。RPN電卓のdc
は現在、このパッケージの一部として配布され
ている。GNU bc
は dc
プリプロセッサとして実装されてはいない。
ld
や GDB
など) から、異なる形式のオブジェクト・ファイルを透過的に扱えるようになる。
BFD では移植性の高いインタフェースを提供しているので、
特定の形式の詳細は BFD のみが関知していればよい。
このような設計により、BFD を使っている全
てのプログラムで a.out や COFF、ELF といった形式のサポートが可能になる。BFD に
は Texinfo 形式のドキュメントも含まれている(製本されたものはまだ出版して
いない)。
現在、BFDは、独立したパッケージとして配布しておらず、それを使用してい るパッケージのほうに含まれている。
addr2line
、
ar
、
c++filt
、
gas
、
gprof
、
ld
、
nm
、
objcopy
、
objdump
、
ranlib
、
size
、
strings
、
strip
が入っている。
Binutils のバージョン 2 は、BFD ライブラリを使っている。gas
(GNUアセ
ンブラ)は、a29k、Alpha、ARM、D10V、H8/300、H8/500、HP-PA、i386、i960、M32R、
m68k、m88k、MIPS、Matsushita 10200と10300、NS32K、PowerPC、RS/6000、SH、
SPARC、Tahoe、Vax、Z8000 CPUをサポートしており、Unixや組み込みシステム
のアセンブラ
と互
換を持たせようとしている。
C言語とアセンブラが混在したリストの生成が可能であり、その他の多くのアセンブラ
に似たマクロ機能を備えている。
ld
(GNU リンカ)は、
多くのシステム上で共有ライブラリをサポートしており、
多重定義のシンボルや未定義の参照があった場合に、ソースコードの行
番号を含むエラー・メッセージを表示する、という特徴を備えている。
AT&T のリンカ・コマンド言語のスーパーセットを解釈し、メモリに配置されるセグ
メントを全体にわたって制御する。
objdump
プログラムは、前述のCPU用のコードを逆アセンブルしたり、BFDで
読み取ったあらゆるファイルの形式から他のデータ(シンボルや再配置)情報を表示
することが可能である。
yacc
と上位互換の構文解析部を生成する代替ソフトウェアである。
Bison Manual とリファレンス・カードの Texinfo テキスト・ソース・ファ
イルも入っている。
glibc
) (BinCD、SrcCD) [FSFman]
GNU C ライブラリは
ISO C-1989、 ISO C/amendment 1-1995、 POSIX 1003.1-1990、
POSIX 1003.1b-1993、 (システムが対応していれば)POSIX 1003.1c-1995
をサポートし、
POSIX 1003.2-1992 のほとんどの関数を備える。これは、4.4BSD や多くの
System V の機能と上位互換であることを保証する拡張 XPG4.2仕様にほぼ従っている。
Hurd と共に使うと、C ライブラリは、Unix にあるシステム・コールの多くの機能
を直接実行する。Mike Haertel は、GNUの旧バージョンよりもメモリの消費が少な
い malloc
の高速なバージョンを作成した。
GNU stdio
では、2〜3個 の C 関数を新たに記述すれば自分の新しい
ストリームを定義することができる。翻訳メッセージを扱うための2つの手法
により、国際語化されたプログラムの作成に役立ち、ローカルな慣習に従うよ
うプログラムの動作環境を採用することが可能となる。拡張 getopt
関数は、長いオプション名の解析向けで、多くの GNU ユーティリティ内で既
に用いられている。名前検索機能は現在、特定のデータベースやドキュメント
のインタフェースに必要とされるサービスの選択を容易にするようモジュール
化され、新しいサービスの追加が容易になっている。
GNU C Library Reference Manual
の Texinfo 形式のテキスト・ソース・ファイルも入っている
(see section GNUマニュアルについて)。
以前のバージョンの GNU C ライブラリは、非常に数多くのシステム上で動作していた。
Cライブラリのうちアーキテクチャに依存する部分は、バージョン 2.0 の開発を始
て以来更新されていない。したがって、現在、Cライブラリは、GNU/Hurd
(GNU/Hurdも動作しているプラットフォーム全ての)上とGNU/Linux (ix86、Alpha、
m68k、MIPS、Sparc、PowerPC、ただしARM対応は作業中)上でのみ動作する。
その他のアーキテクチャは、誰かが移植し次第、すぐに配布可能になるだろう。
gnuplot
への出力が可能で、Calc Manual とリファレ
ンス・カードの各ソース・コードが付いている(see section GNUマニュアルについて)。
cfengine
(SrcCD)
cfengine
は、単純な高級言語を使って異機種の Unix ネットワークのサイト
にまたがる構成を保守するために用いられる。一見すると rdist
に似てい
るが、さらに多くの命令を使用して自動的に操作することができる。詳細は、
Computing Systems誌の Mark Burgess の書いた「A Site Configuration
Engine」、Vol. 8、No. 3 を参照(または、office@usenix.org
へ問い
合わせ)のこと。
このプログラムは、cursesを使用している単純な端末向けのインタフェースと、
xboard
を使用した適切な X Windows 向けのインタフェースを備えている。
GCC を使ってGNU Chessをコンパイルすれば最良の結果が得られる。
この一年間の改良作業は、Windowsとの互換バージョンでのバグ修正がほとんどである。
Stuart Cracraftは、今を去ること1980年代半ばにこのGNUのマスコットに着手 した。John Stanback (と数えきれないほど多くの貢献者) は、GNUの頭脳開発 と客観的な評価を担当している。この1年間にわたるConor McCarthyの作業に 対して感謝する。
バグの報告先は bug-gnu-chess@gnu.org
へ、
一般のコメントは info-gnu-chess@gnu.org
へ。
著者の Webサイトはhttp://www.earthlink.net/~cracraft/index.html
を参照のこと。
GNU ChessをWeb上の http://www.delorie.com/game-room/chess で試すこと
ができる。
gcl
) (SrcCD)
GNU Common Lisp (GCL、以前はKyoto Common Lispとして知られていた)は、Common
Lispのためのコンパイラ兼インタープリタである。
GCLは非常に移植性が高く、広範囲のアプリケーションにきわめて効率的であり、大
規模な「定理証明システムや数式処理システム」といった分野では、
商用のLispと比較してかなり性能が良い。
GCLではCLtL1仕様をサポートしているが、提案されたANSI規格に向けて修正中であ
る。
GCLはCソース・コードへコンパイルしてから、ネイティブな最適化Cコンパイ ラ(GCCなど)を使用する。引数の数が固定であり、戻り値が1つである関数の場 合、同じ個数の引数で戻り値が1つのC言語の関数に変換するため、GCLはその ような呼び出しに最大の効果を発揮する。GCLのガーベージ・コレクタは保守 的であるため、Lispの値をレジスタに入れるような自由度をCコンパイラに与 えている。インタープリタ向けのコードを対象としたソース・コード・レベル のLispデバッガを備え、Emacsウィンドウ上でソース・コードを表示する。プ ロファイラ (Cプロファイリング・ツールを基にしている) は、関数ごとに消 費される時間と、関数の呼び出し回数を計測する。
現在、Tkウィジェット・システムのための組み込みインタフェースがある。 別個のプロセスとして動作するので、ユーザは、 ウィンドウインターフェースを介して、Lisp の計算の進捗を監視したり、 実行中の計算プロセスとやり取りをすることも可能である。
また、C言語 (xgcl-2) 経由の Xlibインタフェースもある。CLXは、PCL (後述 の「PCL」参照)の場合のように、GCLと共に動作する。
GCLバージョン2.2.2 は、GNUライブラリ一般公有使用許諾書に則ってリリースされ ている。
cook
プログラムは、
これらを定義するための仕組みを提供している。
cookは強力な手続き的な記述言語や、ファイルの修正時刻のタイム・スタンプ
を追加するという指紋機能を備えているといった特徴がある。
また、容易に移行するための
make2cook
ユーティリティも入っている。
cpio
(SrcCD)
cpio
は、SVR4 cpio
の全機能を備えたアーカイブ・プログラムで
あり、POSIX 1003.1 ustar
規格にも準拠している。mt
は、磁気テー
プの位置決めを行なうプログラムであり、cpio
と共に配布されている。
make
や GNATS で扱っている。
cxref
(SrcCD)
cxref
は、Cプログラムのソース・コードから相互参照を含んでいる
(LaTeX形式またはHTML形式の)ドキュメントを生成するプログラムである。
ANSI Cや、K&R の導入、GNU拡張のほとんどの機能までも対象とするよう設計
されている。
プログラム内の注釈を、適切に清書して
対象となるプログラムの文書化を行う。
相互参照は、コード自体をもとに作成するため、余分な作業の必要はない。
expect
が
付いてくる。
diff
は、柔軟性のある何種類かの形式で、行ごとの変更点を表示して
ファイルを比較するプログラムである。
昔からある Unix のものと比較するとかなり高速に動作する。この「Diffutils」
パッケージには、diff
、diff3
、sdiff
、cmp
が入って
いる。今後はDiffutilsパッケージの国際語化(中国語でのエラー・メッセージなど)
やUnix 以外のPC環境のサポート、他のフリー・ソフトウェアでも使用可能なライブ
ラリ・インタフェースを計画している。
flex
、Binutilsの移植部分も入っ
ている。完全なソース・コードが提供されている。
DJGPP のインストールには、ハードディスクの空き容量として最低 5M バイト、利
用するためには512K バイトのメインメモリが必要である。
SVGA (1024x768 迄)やXMS、VDISKのメモリ割り当て、himem.sys
、VCPI
(QEMM、DESQview、386MAXなど)、DPMI (Windows 3.x、OS/2、QEMM、QDPMIなど)をサ
ポートしている。バージョン2は1996年2月にリリースされた。これにはDPMI環境が
必要なので、フリーなDPMIサーバも入っている。
http://www.delorie.com/djgpp/ の web か、 `ftp.simtel.net'マシンの`/pub/simtelnet/gnu/djgpp/' (または SimTel のミラー・サイト) からFTPで入手可能である。
DJGPP ユーザのためのメイリング・リストに参加するには、
listserv@delorie.com
へ問い合わせのこと。
dld
(SrcCD)
dld
は、W. Wilson Ho が作成したダンナミック・リンカである。
dld
ライブラリをリンクしたプログラムは、そのバイナリの実行中に、動的に
オブジェクト・ファイルをロードできるようになる。現在サポートしているものは、
Convex C-Series (BSD)、i386/i486/Pentium (Linux)、
Sequent Symmetry i386 (Dynix 3)、Sun-3 (SunOS 3と4)、Sun-4 (SunOS 4)、
VAX (Ultrix)の a.out 形式である。
doschk
(SrcCD)
このプログラムは、ソフトウェア開発者の作ったソース・ファイルを、14文字
のファイル名を扱うSystem V のプラットフォーム上や、8+3文字のファイル名
を扱うMS-DOS システム上で区別できるファイル名であるかを調べるためのユー
ティリティである。
ed
(SrcCD)
ed
は、標準のテキスト・エディタである。これは行方式のエディタで
あり、会話的にも、あるいはスクリプト内でも使える。
archive.cis.ohio-state.edu
マシンの
`/pub/gnu/emacs/elisp-archive'をFTPで入手することができる。
enscript
(SrcCD)
enscript
は、Adobe社の enscript
プログラムと上位互換の代替版で
ある。Postscript形式でASCIIファイルをフォーマットし、その結果をファイルに保
存するか、あるいはプリンタへ直接送る。
es
(SrcCD)
es
は rc
を基にした拡張性に富んだシェルである。1 階述語関
数、構文上の有効範囲の導入、例外処理システム、豊富な戻り値 (関数が数値
以外の値を返すことができる) を含む多くの特徴が備わっている。es
の拡張性は、パス検索やリダイレクションといったシェルの組み込みサービス
を修正および拡張するための機能を基にしている。rc
([訳注] Bell研
の Plan 9 に採用されている標準のシェル) のように、特に、引用規則がCシェ
ルや Bourne シェルよりもずっと簡素化されているので、会話型での利用やス
クリプトの作成の際の両方に非常に便利である。
f2c
他に後述の「Fortran」やsection GNUプロジェクトの今後の展開 (SrcCD)
f2c
は、Fortran-77 のソース・ファイルを C 言語または C++
言語
に変換する。そのため、GCCまたはG++でコンパイルすることができる。バグ修
正情報は、netlib.bell-labs.com
マシンからFTPで、あるいは
netlib@research.bell-labs.com
へメイルを出すと、入手することができ
る。要約情報は`/netlib/f2c/readme.Z'というファイルを参照のこと。
ffcall
(SrcCD)
ffcall
は、Bill Triggsと Bruno Haibleが作成したものであり、イン
タープリタに組み込む際に使用するC言語以外の関数を呼び出すようなC言語の
ライブラリである。これを使えば、任意の引数リストと戻り値の型を伴ったC
関数を呼び出したり、(コールバックを)エミュレートすることができる。
chgrp
、
chmod
、
chown
、
cp
、
dd
、
df
、
dir
、
dircolors
、
du
、
install
、
ln
、
ls
、
mkdir
、
mkfifo
、
mknod
、
mv
、
rm
、
rmdir
、
sync
、
touch
、
vdir
。
find
は、会話時に、またはシェル・スクリプト内で頻繁に用いられる
コマンドである。与えられた条件に一致したファイルを検索し、任意の操作を
行なうような場合に使用する。また、このパッケージには、パターンに一致す
るファイル名のためのデータベースを検索する locate
や、コマンド
をファイルのリストに適用する xargs
も入っている。
flex
(BinCD、SrcCD) [FSFman、FSFrc]
flex
は、Unix の lex
(字句解析生成プログラム) の代替であ
る。flex
は、Lawrence Berkeley 国立研究所の Vern Paxson が作成
し、lex
と比べて非常に効率の良い字句解析プログラムを生成する。
Flex Manual とリファレンス・カードのテキスト・ソース・ファイル
も入っている (see section GNUマニュアルについて)。
bpltobzr
、
bzrto
、
charspace
、
fontconvert
、
gsrenderfont
、
imageto
、
imgrotate
、
limn
、
xbfe
が入っている。
g77
) 他に see section GNUプロジェクトの今後の展開 (BinCD、SrcCD)
Craig Burley が開発した GNU Fortran (g77
)は、@Beta{} テストとして
Internetに公開しており、入手可能である。当分の間、g77
は、
f2c
とほぼオブジェクト互換のコードを生成し、同じランタイム・ライブ
ラリ(libf2c
)を使う。
gawk
(SrcCD) [FSFman]
gawk
は最新の POSIX仕様のawk
と上位互換である。また、他の
awk
の実装には見られない便利な拡張がいくつか施されている。Texinfo形式
の The GNU Awk User's Guide のテキスト・ソース・ファイルは、ソフトウェ
アに付属している (see section GNUマニュアルについて)。
gcal
(SrcCD)
gcal
は、カレンダーを出力するためのプログラムである。様々な種類
のカレンダーや、一般的な休日リスト、決められた日取りのお知らせリストを
表示する。
object
以外の Objective-C クラスは含まれていない。
「GNUStep」に関するsection GNUプロジェクトの今後の展開)。
G++ では、ASNI C++言語規格に準拠しようと努めている。
GNU C コンパイラは、多くの最適化を行なうかなり移植性の高い最適化プログラム
である。
次に示す機能を備えている。
レジスタの自動割り当て、
共通部分式の削除 (CSE)、
(命令スケジューリングや遅延スロットの活用は全てのマシン記述
に用意されているわけではないが、基本ブロック間での多少のCSEを含む
)
ループ内の不変式のループ外への移動、
誘導変数の最適化、
定数や複製の伝搬、
スタックに積んだ関数引数の遅延復帰、
末尾再帰関数の削除、
インライン関数の展開とフレーム・ポインタの削除の統合、
命令スケジューリング、
ループの展開、
遅延スロットの最適化、
末端関数の最適化、
定数との乗算最適化、
命令に属性を割り当てる機能、
ターゲット・マシンの仕様を記述したファイルから自動的に生成される様々な局
所最適化コード、
等である。
GCC 2 では、64 ビット演算のコード(long long int
型)も生成可能になってい
る。拡張浮動小数点(long double
型) を68kマシン上でサポートして
おり、その他のマシンも今後サポートしていく予定である。
GCC は フルセットの ANSI C 、旧来のC、GNU C言語拡張(関数の入れ子や、関数
をまたがる goto、ラベルのアドレスの取得を含む)をサポートしている。
GCC は、適切なアセンブラがあれば a.out や COFF、ELF、OSF-Roseファイルを生成 することができる。デバッグ情報は BSD スタブやCOFF、ECOFF、スタブ付きの ECOFF、DWARF などの形式で生成可能である。
GCCがコード生成できるCPUを次に示す。 a29k、 Alpha、 arc、 ARM、 AT&T、 DSP1610、 Clipper、 Convex cN、 Elxsi、 Fujitsu Gmicro、 i370、 i860、 i960、 MIL-STD-1750a、 MIPS、 m32r、 mn10200、 mn10300、 ns32k、 PDP-11、 Pyramid、 ROMP、 RS/6000、 SH、 SPUR、 Tahoe、 V850、 VAX、 we32k。
位置独立なコードは、 Clipper、 Hitachi H8/300、 HP--PA (1.0 & 1.1)、 i386/i486/Pentium、 m68k、 m88k、 SPARC、 SPARClite 向けに生成可能である。
オペレーティング・システム別に示す。 GNU/Hurd、 GNU/Linux、 ACIS、 AIX、 AOS、 BSD、 Clix、 Concentrix、 Ctix、 DG/UX、 Dynix、 FreeBSD、 Genix、 HP-UX、 Irix、 ISC、 Luna、 LynxOS、 Minix、 NetBSD、 NewsOS、 NeXTStep、 OS/2、 OSF、 OSF-Rose、 RISCOS、 SCO、 Solaris 2、 SunOS 4、 System/370、 SysV、 Ultrix、 Unos、 VMS、 Windows/NT。
GCC の構築方法を使うと、クロスコンパイラの作成が、ホスト・マシンと同じ機種 のターゲット・マシン用のコンパイラを作成する場合と同様の手間で容易に行なう ことができる。
Using and Porting GNU CC マニュアルのTexinfo形式のソース・ファイルは コンパイラと共に提供されている(see section GNUマニュアルについて)。
GDBは、C言語やC++言語で記述されたプログラムをデバッグすることがで き、将来的には、様々なコンパイラで生成された実行形式を対象として動作す るようになるだろう。ただし、GCCを使わない場合には、C++でのデバッグ 機能が若干制限されるだろう。 GDB はコマンド行インタフェースを備えており、インタフェースとして Emacs 上で動作する GDB モードがある。DDD (前述参照) という GDB 向けの X のイ ンタフェースもある。 BFD ([訳注] バイナリ・ファイル記述子) ライブラリを使用して、 実行形式のファイルと 記号表を読み込む。これにより、GDB の実行形式が 1つあれば、複数のオブジェクト・ファイル形式 (例えば a.out や COFF、ELF) の オブジェクトをデバッグすることが可能となっている。その他の機能として、 豊富なコマンド言語、シリアル回線や TCP/IP 経由のリモート・デバッグ、ウォッ チ・ポイント (式の値が変更されたらブレークする機能) がある。 GDBは、シミュレータ・ライブラリに対する標準のリモート・インタフェースを 使っている。ライブラリには、 ARM、 Hitachi H8/300、 Hitachi SH、 PowerPC 用の各シミュレータが入っている。 GDB はクロスデバッグも可能である。GDB が、あるプラットフォームを「ターゲッ ト」にしているという場合は、そのプラットフォーム上でネイティブ・デバッグ やクロスデバッグができる、という意味である。GDB で指定されたプラットフォー ムを「ホスト」にすることができるということは、そこで GDB を作成すること が可能ではあるが、必ずしもネイティブ・プログラムをデバッグできるとは限ら ないことを意味する。 GDB は次に示すマシンをサポートしている。
gdbm
(SrcCD)
gdbm
ライブラリは、伝統的な dbm
と ndbm
ライブラリの
GNU 版代替品である。ハッシュを用いて、高速検索が可能なデータベースを実現して
いる。(Unix や BSDのそれとは違って) 通常、データベースのファイル内に無駄な
空間を作らない。
geomview
http://www.geom.umn.edu/software/geomview 参照 (SrcCD)
geomview
は会話型の幾何的なビューアであり、Motif または LessTif
を必要とし、X や GL、OpenGL などのグラフィックを使用する。
複数の独立したオブジェクトやカメラの制御が可能である。
外部プログラムから、任意の視点のビューアを起動してもよい。
のを任意に変更することができ (例えば、図形を変更
しながらロードしたり、特定のオブジェクトの動きを制御する等)、他のこと
でもマウスとGUIにより対話的に制御することができる。
制御可能な機能として、
動作、
外形(ワイヤーフレームや陰影、照明、素材といった属性)、
マウスによる選択、
スナップショットの作成 (PPMあるいはSGIのイメージ形式、
Postscript 形式、RenderMan 形式)、
双曲線空間あるいは球面空間での表示、
高次元からの投影
が用意されている。
また、Mathematica や Maple 3-D といったグラフィックを表示するためのコンバー
タも入っており、十分ではないがVRMLへの/からの変換も可能である。
gettext
他に see section GNU翻訳プロジェクトへの支援 (SrcCD)
GNU gettext
ツール・セットには、パッケージのユーザ・メッセージを国際
語化するのに必要な保守プログラムが全て入っている。
いったんパッケージを国際語化すれば、gettext
の多くのツールを利用して、
母国語向けにメッセージを翻訳してローカライズしたり、翻訳ファイルの取り扱い
を自動化させることができる。
gforth
(SrcCD)
gforth
は、ANSのForthという言語を高速で移植性を高くした代替品である。
現在のバージョン 3.33 の GNU Ghostscript には、Postscript Level 2イン タープリタと PDF 1.1 インタープリタ (暗号化を除く)が入っている。重要で 新しい機能の1つに、PDF から Postscriptへの変換機能がある。 Ghostscript はPostscript言語や PDF 言語のコマンドを実行して、 プリンタへの直接出力や、 X Window上での描画、 あとでプリンタへ出力するためのファイルへの書き込み、 他のグラフィック・プログラムを使った操作 が可能である。
Ghostscriptには、(Postscript 言語を扱いたくないクライアント・プログラム のために) C 言語から呼び出し可能なグラフィック・ライブラリが入っている。 MS-DOS、MS Windows、OS/2、OpenVMS、Mac OS (68KマシンとPowerPCの両方で動作す るもの) 上でも動作する 但し、これについては FSF のスタッフに 尋ねないでほしい。我々は これらのオペレーティング・システムを使っていないからである。
ghostview@cs.wisc.edu
) は、Ghostscript上で動作する
Ghostview (複数ページのファイルを扱うプリビューア) を作成した。Ghostviewは、
Ghostscript インタープリタ用の X11 ユーザ・インタフェースを備えている。
Ghostview と Ghostscript は 2 つが協調して動作するプログラムである。つまり、
Ghostview は表示ウィンドウを生成し、Ghostscriptはそこに描画するもので
ある。
以前のバージョンと比較すると、さらに高速になり、新しい関数も数多く入っている。 主な新機能は、多倍長精度の浮動小数点数のサポートである。
cs.nyu.edu
マシンの`/pub/gnat' から
anonymous FTPにて入手可能である。SGI、DEC、Siemens Nixdorfは、それぞれ
のシステムのAdaコンパイラとして、GNU Ada 95 を採用している。GNATの保守
は Ada Core Technologiesが行なっている。詳細は
http://www.gnat.com を参照のこと。
gnussl
) (SrcCD)
GNUMATHは、C言語やC++による科学的なプログラミングを簡単化するために設計され
たライブラリ(gnussl
)である。
これは、
数値線形代数の素直な応用により解ける問題に
焦点をあてている。
また、プロット機能もある。GNUMATHは@Beta{}リ
リース段階だが、さらに多方面にわたって拡張し、将来的には適用範囲がさらに広
がることを期待している。
gnuplot
(SrcCD)
gnuplot
は、数式やデータをプロットするための対話型プログラムである。
曲線(二次元)と面(三次元)の両方を対象としている。gnuplot
プログラムは
GNU プロジェクトで作成したものではなく、また名付けたものでもない。この名前
は単なる偶然である。様々なGNUプログラムでgnuplot
が使われている。
gnuserv
(SrcCD)
gnuserv
は、Emacsの emacsclient
プログラムの拡張版である。
別のプロセスからファイルを編集したり任意の Emacs Lisp の式を評価する
ような指示を、ユーザが実行中の Emacs に与えることが可能である。
gpc
(SrcCD)
gpc (GNU Pascalコンパイラ) は、GNUのコンパイラ・ファミリー (GNU CCつま
りGCC) の一部である。Pascalのフロントエ
ンドと、
コードの生成や最適化のための、
テスト済みのGNUコンパイラ・バックエンドとを組み合わせたものであ
る。p2cなどのユーティリティと違って、これはただの変換ツールではなく、
本当のコンパイラである。
GPCのバージョン 2.0 は、GCCの バージョン2.7.2.1 に対応する。
GNU Pascalプロジェクトの目的は、次に示すようなコンパイラを作成すること
にある。
grep
、egrep
、fgrep
が入っており、
入力されたパターンに一致する行を出力する。これらは従来の Unix 版よりも
かなり高速に動作する。
troff
を基にした文書処理システムであり、
eqn
、
nroff
、
pic
、
refer
、
tbl
、
troff
、
man
、
ms
、
mm
の各マクロや、
Postscript、TeX dvi
、LaserJet 4 シリーズのプリンタ、タイプライタ
形式の各ドライバから成る。
Groff のmm
マクロは DWB mm
マクロとほぼ互換であり、様々
な拡張が施されている。
Berkeley me
マクロの修正版やX11 xditview
プリビューアの拡張
版も入っている。
これらのプログラムはC++言語で記述されているので、バージョン2.7.2以降の
GNU C++ であればコンパイルすることができる。
Groffユーザには拡張コードを寄与するように奨励している。優先順位の高い作業は、
Texinfo 形式のドキュメント、grap
エミュレーション (グラフを組版する
ための pic
のプリプロセッサ)、pm
のようなページ記述ポストプロセッ
サ (「Computing Systems」 Vol. 2、No. 2 を参照、コピーの入手方法
は office@usenix.org
へ問い合わせのこと) 、pic
用の ASCII 出
力クラスである。これを用いればpic
を Texinfo に統合することが可能に
なる。配布されているドキュメントを読んだユーザからの質問やバグ報告は、
bug-groff@gnu.org
へ送ってもよい。
guavac
(SrcCD)
guavac
は、Java言語のフリー・コンパイラである。
gzip
(BinCD、SrcCD)
gzip
は LZW 圧縮ファイルを復元することができる。圧縮には特許に
なっていない別のアルゴリズムを採用しており、一般に良い結果を得ている。ま
た、System Vの pack
プログラムを使って圧縮されたファイルも復元す
ることができる。
hello
(SrcCD)
GNU hello
プログラムは、親しみやすく友好的な挨拶文を生成する。プログ
ラマ以外の人には、コンピュータ科学のツールは使いこなせないと考えられていた
古典的なツールを、使いこなせるものとした。これ自体が GNU 一般公有使用許諾で
保護されているので、誰もが自由に共有し、変更が可能である。
hello
は、GNUコーディング規則に則ったプログラムとしても良い手本に
なっている。
本当に有用なプログラムと同じように、hello
は組み込みのメイル・リーダ
を提供している。
hp2xx
(SrcCD)
GNU hp2xx
は HP-GL ファイルを読み取り、全ての描画コマンドを基本
ベクタに構成し直したあとで、ベクタやラスタといった様々な出力形式に変換
する。また、HP-GLプリビューアでもある。現在、サポートされているベ
クタ形式として、Encapsulated Postscriptや Uniplex RGIP、メタフォント、
各種の TeX関連の特殊形式、取り込み用の簡素化された HP-GL (線描
画のみ) がある。ラスタ形式では、IMG、PBM、PCX、HP-PCL (Deskjet と
DJ5xxC サポートを含む) をサポートしている。プリビューアは、X11 (Unix)
やOS/2 (PM とフルスクリーン)、MS-DOS (SVGA、VGA、HGC)上で動作する。
indent
(SrcCD)
GNU indent
は、C言語で記述されたソース・コードをGNUやBSD、K&R、ある
いはユーザ固有の字下げスタイルに整形する。GNU indent
は他のものより
も頑強で、C++言語の注釈を扱うなど、他の類似のプログラムにはない機能を多
く提供している。
UnixやWindows、VMS、ATARI、その他のシステム上で動作する。
C++ソース・コードにも対応する次のバージョンは、じきにリリースされる予定
である。
バージョン1.3aは、以前のリリースに比べて移植性が高くなっている。 Inetutilsは現在、多少BSDと互換性のあるシステムをまだ必要とするが、 GNU/Linuxシステム上と SunOS/Solaris システム上で動作する。このリリース でも、たくさんのセキュリティ・ホールを修復した。
FSFからは物理的な媒体に入れてJACALを配布していない。FTPするか、
あるいは Web サイトの
http://www-swiss.ai.mit.edu/~jaffer/JACAL.html
から入手することができる。
less
(SrcCD)
less
は、more
やpg
に似ているページ捲りプログラム
である。ただし、たいがいの類似のプログラムにはない様々な機能(後方への
スクロール機能など)を備えている。
libg++
(以前のC++ライブラリ) (BinCD、SrcCD)
このパッケージは、以前は主要なGNU C++サポート・ライブラリであった。
今度のC++規格に対応した libstdc++
をごく最近入れたのだが、
現在は別個のパッケージとなっている (後述参照)。
libg++
には現在、古いルーチンしか入っておらず、下位互換性のため
にサポートしている。新しいプログラムでは利用を避けるべきである。
libstdc++
(BinCD、SrcCD)
このライブラリは、今度のISO C++規格で定義されているライブラリ機能を
実現している。以前は、libg++
の一部となっていたものである。この
中には、文字列、入出力ストリーム、様々なコンテナ・クラスが入っている。
全てテンプレート化されている。
また、パッケージには古い libg++ライブラリも、下位互換のために入っている が、新しいプログラムではそれを使わないようにすべきである。
m4
(SrcCD)
GNU m4
は、昔からある Unix のマクロプロセッサの GNU 版で、SVR4 と
ほぼ完全な互換性があり、さらに幾つかの拡張(例えば、マクロに対して位置的
な引数を 9 個以上与えることが可能) が施されている。また、m4
には
ファイルの挿入やシェル・コマンドの実行、演算機能、等を行なう組み込み関数
もある。
make
(BinCD、SrcCD) [FSFman]
GNU make
は POSIX 1003.2をサポートしており、BSD 版のmakeやSystem V版
の make の不明瞭な機能を2〜3箇所除いた全てを備えている。また、MS-DOSや
AmigaDOS、VMS、Windows NT、Windows 95上でも動作する。長い名前のオプション、
並列コンパイル、柔軟性のある暗黙のパターン規則、条件実行、強力なテキスト
処理機能といった GNU 版独自の拡張も施されている。Make Manual の
テキスト・ソース・ファイルは、プログラムと共に提供されている
(see section GNUマニュアルについて)。
mc
) (SrcCD)
Midnight Commanderは、使いやすくて色付きのUnixファイル管理プログラムとシェル
である。初心者や指導者レベルの人にとっても有用である。これには仮想ファイル・
システムが組み込まれており、それにより、tarファイル内のファイルの操作が可能
になっている。さらに、FTPプロトコルを使ってリモート・マシンのファイルも操作
することができる。外部にUnixプログラムを用意することにより、この機構の拡張
が可能である。GNOME のファイル・マネージャの基にもなっている。
mkisofs
(SrcCD)
mkisofs
は事前にマスタリングを行なうプログラムであり、ISO 9660ファイ
ル・システムに生成する機能がある。これは木構造状のディレクトリのスナップショッ
トを作成し、ブロック・デバイスに書き込む場合に使用するISO 9660ファイル・シ
ステムに従ったバイナリ・イメージを作る。
mkisofs
は、Rock Ridge Interchange Protocolの System Use Sharing
Protocol (Unixをホストとする場合、
ISO 9660ファイル・システムでファイルを記述するために使われている。
これにより、長いファイル名やuid/gid、許可ビット、デバイス・ノー
ドなどの情報を提供する)にも変換することができる。
mkisofs
プログラムは、たいてい cdwrite
と共に用いられる。
cdwrite
により、mkisofs
が生成するイメージを
取り込んで、CDライターを操作して実際にディスクを焼き付ける。
cdwrite
は
GNU/Linux上で動作し、一般のCDライターに対応している。旧版のcdwrite
に
は旧版のmkisofs
が入っているので要注意。最新版は、
sunsite.unc.edu
マシンの
`/pub/Linux/utils/disk-management/cdwrite-2.0.tar.gz'にある。
mtools
(SrcCD)
mtools
は、マウントせずに UnixからMS-DOSディスクをアクセスする
ためのユーティリティの集まりである。Windows 95の場合のような長いファイ
ル名や、FAT32、OS/2 Xdfディスク、ZIP/JAZディスク、2m ディスク (3.5インチのフ
ロッピー・ディスクに 1992k まで格納する) をサポートする。
mutt
他に http://www.cs.hmc.edu/~me/mutt も参照 (SrcCD)
Muttは小型だが非常に強力な画面方式のメイル・クライアントであり、MIMEや
メッセージ・スレッド、語のカラー化、構成可能なキー・バインディングをサ
ポートしている。
ncurses
(SrcCD)
ncurses
は、端末に依存しない画面方式のプログラムを開発するため
の、Unix curses
API の代替版である。単なる旧来の (BSD) の
curses/termcap のエミュレーションではなく、SVR4 curses/terminfoと完全
に互換である。色や複数レベルのハイライト、
マウスを使った xterm のサポートがなされ
ている。
nethack-bugs@linc.cis.upenn.edu
へ。
nvi
(SrcCD)
nvi
は、Unix エディタの ex
/vi
を実現したものである。
オリジナルの ex
/vi
のほとんどの機能を備えているが、
open
モードと lisp
編集オプションはサポートしていない。
拡張機能としては、
画面を複数のバッファに分割したり、
コマンド行編集やパスの補完、
スクリプト言語 Perl5 と Tclの取り込み
Cscopeのサポートとタグ・スタック、
8ビット・データの取り扱い、
大きさに制限のないファイルと行、
制限のない取り消し (undo)、
言語カタログ、
段階的検索、
拡張された正規表現、
セキュリティの不具合の修正
がある。
構築するときはAutoconfを使用する。Unixに似たシステムであれば動作する。
gstep-base.tar.gz
、
libgnustep-base
) は汎用の
非グラフィック Objective-C
オブジェクトであり、Andrew McCallum と
複数のボランティアにより作成された。これには、
オブジェクトのグループを保守するためのクラスの集合、
I/Oストリーム、
オブジェクト、およびC言語の型をストリームに対して
フォーマットするためのコーダー、
ネットワーク上のパケット伝送に使用するポート、
分散オブジェクト(遠隔オブジェクト・メッセージの送信)、
文字列クラス、
インボケーション、
通知機能、
イベント・ループ、
タイマ、
例外処理、
疑似乱数ジェネレータ、
他
が入っている。
GNUstepプロジェクトのために基底クラスも入っており、そのうちの2〜3個を
除いた全てが実装済みである。問い合わせとバグ報告は
mccallum@gnu.org
へ。「GNUstep」に関する
section GNUプロジェクトの今後の展開。
gnuplot
を使えば可能である。
バージョン 2.0.9の Octave には、
ダイナミックリンク機能のサポートや、
ユーザが定義するデータ型、
多くの新しい機能、
あらゆる点で改訂されたマニュアル
が入っている。Octaveは、ほとんどのUnixシステムとOS/2とWindows NT/95上
で動作する。
p2c
(SrcCD)
p2c
は、Dave Gilespieが作成した Pascal-to-Cトランスレータである。多く
の方言(HP、ISO、Turbo、VAX、他)の入力が可能で、読みやすく保守も容易で移植性
の高いコードを生成する。
patch
(SrcCD)
patch
は、diff
の出力結果を、一連のオリジナルのファイルへ応用し
て修正版を生成する。
最新版のGNU patch
では、ファイルの内容だけでなくそのタイムスタン
プも更新することができる。
perl
(SrcCD)
Larry Wall が作成したperl
は、C言語やsed
、awk
、
sh
のそれぞれの機能と能力を組み合わせたものであり、Unix のシステ
ム・コールと多くの C ライブラリ・ルーチンのインタフェースが用意されて
いる。
libplot
、
二次元のデバイスに依存しないベクタ・グラフィックのためのサブルーチ
ン・ライブラリ、
graph
、
libplot
の上に作成されている二次元の科学データをプロットする
サンプル・アプリケーション
が入っている。
サポートされているデバイスには、
X Window Systemディスプレイ、
Postscript デバイス、
HP-GL/2、
HP-GLプリンタとプロッタ、
Tektronix エミュレータ
がある。
xfig
というフリーなグラフィック・エディタを使って編集された
xfig
の出力形式もサポートしている。
Postscriptの出力形式には、idraw
というグラフィック・エディタを使って
編集できる命令が入っている。
graph
には、spline
やode
が含まれている。
前者は、データを補間してスプラインを適用しているプログラムである。
後者は、
常微分方程式系を
数値積分するアプリケーションである。
ptx
(SrcCD)
ptx
は、伝統的な交互参照表生成プログラムの GNU 版である。一度に複数
の入力ファイルを扱い、TeX 互換の出力を生成したり、nroff
を使わず
に読みやすい KWIC (KeyWords In Context) を出力する。
今後、このパッケージは、textutils
に組み込む予定である。
一度にメモリにおさまらない大きさの入力ファイルにはまだ対応していない。
rc
(SrcCD)
rc
はシェルである。C 言語に似た構文 (csh
よりもC言語に似
ている) を備えており、C シェルやBourne シェルよりもきれいな引用規則を
備えているという特徴がある。会話的に用いられることを想定しているが、ス
クリプトを作成する場合にも大変便利である。es
というシェルへ影響
を与えた。
diff
を使えば、RCS はバイ
ナリ・ファイル (8 ビット・データ・ファイル、実行形式、オブジェクト・ファイ
ルなど) を取り扱うことが可能となる。RCSは現在、GNUの標準の構築方法とPOSIX
1003.1b-1993に従っている。前述の CVS についても参照のこと。
readline
(BinCD、SrcCD)
Brian Foxは、1987年のある週末に、readline
ライブラリを作成した。
それで、複数のプログラム間に利用可能で、Emacsに似た簡素な行編集機能を
FSFが備えるようになった。
これを Bash の中にインストールしたあとで、引き続き彼はGDBに追加するこ
とによりコードの再利用性をテストし、そのあとで GNU FTPクライアントに追
加した。
ライブラリでは、最も簡単なインタフェースにより、入力行の履歴を格納する
能力をプログラムに与え、また、gets
への呼び出しを
readline
への呼び出しに取り換えることにより、エンド・ユーザには
入力を介した Emacsのような (あるいは vi のような) 完全な編集機能を提供
する。
recode
(SrcCD)
GNU recode
は、文字セットと利用方法を与えて変換するものである。正し
い音訳が不可能な場合 ([訳注] 例えば、ロシア語をローマ字で綴るような場合のこ
と) は不可能な文字を取り除いたり、近い文字を採用する。このプログラムは、約
150 種類の文字セットを認識し、どのような文字セットの組み合わせでもほとんど
変換することが可能である。RFC 1345 のほとんどの文字セットをサポートしている。
regex
(SrcCD)
GNU 正規表現ライブラリは POSIX.2 をサポートしているが、国際語化の機能
は入っていない。
正規表現ルーチンを使っている多くの GNU プログ
ラムにこれが入っているが、
独立して配布もしている。
パッケージとしてrx
があるが、たいていの場合がregex
よりも
高速である。regex
をrx
に置き換える予定だったが、
いつになるかは確定していない。
rsync
(SrcCD)
rsync
は、多くの機能を備えた rcp
の代替品である。
rsync
では「rsyncアルゴリズム」を採用しており、大規模な遠隔ファイル
を同期化するための非常に高速な手法を提供し、リンク間で差分のみを送信する。
その差分を求める際は、両方のファイルのバージョンをローカルに置いておく
必要はない。rsyncアルゴリズムについて記述している技術資料は、このパッ
ケージに入っている。
rx
(SrcCD)
Tom Lordは、我々の古い GNU regex
ライブラリよりも一般に高速で正
確な正規表現ライブラリ である rx
を作成した。
screen
(SrcCD)
screen
は、単一の文字指向の端末上に複数の「画面」(tty)を別個に実行
する端末のマルチプレクサである。仮想端末別に、DEC VT100や、ISO 2022とISO
6429 (ECMA 48、ANSI X3.64)の機能を(カラーを含めて)エミュレートする。
任意ののキーボード入力
の変換もサポートされている。screen
セッションを切り離し、別の端末
でセッションを継続することができる。切り離されたセッション内の出力は、あ
とで再開するときのために保存される。
sed
(SrcCD)
sed
はed
の文字列指向版である。rx
ライブラリが付いてく
る。
shar
は、電子メイル・サービスを使って転送するために、多くのファイルを
まとめて、いわゆるシェル・アーカイブを作成するツールである。unshar
は、
受信後にそのシェル・アーカイブの展開を支援する。uuencode
と
uudecode
は、7ビットのASCIIリンクを経由して問題なく転送される形式にファ
イルを変換する対のプログラムであり、POSIXの仕様に従って実装したものである。
basename
、
chroot
、
date
、
dirname
、
echo
、
env
、
expr
、 factor
、
false
、
groups
、
hostname
、
id
、
logname
、
nice
、
nohup
、
pathchk
、
printenv
、 printf
、
pwd
、
seq
、
sleep
、
stty
、
su
、
tee
、
test
、
true
、
tty
、
uname
、
uptime
、
users
、
who
、
whoami
、
yes
。
sendmail
と互換性があり、単
純に差し替えられるように設計された。sendmail
よりもずっと簡素な
構築形式を用いており、最小限の努力で設定できるような設計になっている。
増強されたセキュリティ機能とスパム防御機能を持つ現行のβバージョンの
smail
が、`ftp://ftp.planix.com/pub/Smail/' から入手可能で
ある。
spell
(SrcCD)
GNU spell
は、標準的な Unix spell
の代替品であり、
ispell
へのラッパーとして実装されている。
stow
(SrcCD)
stow
は、多くの部分から成るソフトウェア・パッケージのインストールを
管理し、同じ場所にインストールされているように (シンボリック・リンクを介し
て) 見せつつ、それらを別個に保持するツールである。
例えば、Emacs を `/usr/local/stow/emacs' にインストールし、Perlは
`/usr/local/stow/perl' にインストールし、stow
を使うと両方とも
`/usr/local' にインストールされているように見せるが、それぞれは別個に
管理可能という具合である。
tar
(BinCD、SrcCD)
GNU tar
は、マルチボリュームをサポートしており、疎なファイルをアーカ
イブする機能やリモート・アーカイブ、アーカイブの自動圧縮 / 復元などをサポー
トしている。特に、tar
を使ってファイル・システムの差分や全体のバック
アップを作成できるという特徴がある。GNU tar
は、POSIX 1003.1
ustar
規格の初期のドラフトに従っており、最終バージョンとは異なる。
この点については、今後、最終バージョンに準拠していく予定である。
libtermcap.a
の代替版であり、あらゆるシステ
ムで利用可能である。通常の Termcap とは異なり、Termcap の記述項目の大きさの
制限を外した。Texinfo 形式の Termcap Manual のテキスト・ソース・
ファイルも入っている(see section GNUマニュアルについて)。
tput
を使うと、シェル・スクリプトを記述する際に、端末の特殊な機能
を記述することが可能になる。
tabs
はハードウェア端末にタブを設定するプログラムである。
makeinfo
、
info
、
install-info
、
texi2dvi
、
texindex
、texinfmt.el
)
の集まりである。Emacs の Texinfo モードを使うと、Texinfo ファイルを容
易に編集、更新することができる。Texinfo Manual のソース・コード
も入っている (see section GNUマニュアルについて)。
cat
、
cksum
、
comm
、
csplit
、
cut
、
expand
、
fmt
、
fold
、
head
、
join
、
md5sum
、
nl
、
od
、
paste
、
pr
、
sort
、
split
、
sum
、
tac
、
tail
、
tr
、
unexpand
、
uniq
、
wc
。
libtiff
)は、タグ付きのイメージ・ファイル形式
(Tagged Image File Format) (一般に使われているビットマップ・グラフィッ
ク形式) のファイルを操作するためのライブラリである。
多くのForthライブラリがマニュアル付きで配布可能になっており、トップダ ウン構文解析やマルチスレッド、オブジェクト指向プログラミングに対応した もの等が入っている。
time
(SrcCD)
time
は、(通常はシェルから) 1 つのプロセスのユーザ・タイムやシステ
ム・タイム、実経過時間を出力する。システムによっては、メモリ消費量、ペー
ジ・フォールト、その他の情報も出力する。
ucblogo
(SrcCD)
ucblogo
は、標準的な教育言語である Logo を実現したものである。
units
GNU `units' は、マイルからキロメータへ、ガロンからリッタへといった具合
に、計測上の単位を変換する。
(乗算でのみ変換するので、摂氏や華氏への変換はできないが、摂氏と華氏と
の間の温度差に対しては変換できる。)
f
、
g
(全てのウィンドウとパケット・サイズで)、
v
、
G
、
t
、
e
、
Zmodem、
そして2つの新しい双方向性のプロトコル(i
とj
) をサポートする。
Berkeley ソケット・ライブラリを使うと、TCP接続が可能である。TLIライブラ
リを使えば、TLI接続を行なうようなプログラムにすることができる。ソース・
ファイルにはマニュアルも入っているが、FSFではまだ印刷物としては出版して
いない。
wdiff
(SrcCD)
wdiff
は、GNU diff
に対するフロントエンドである。2つのファイ
ルを比較して、最初に指定したファイルからどの単語を削除または追加すれば 2 番
目に指定したファイルを得られるかを示す。様々な出力形式をサポートしており、
端末上で、あるいはページャを使って会話的な処理を適切に進めることも可能であ
る。wdiff
は、2つのテキストの違いが数単語しかなく、段落が詰め直
された場合に非常に便利である。
Wget
(SrcCD)
Wget
は、HTTP や FTP を使って、WWW サイトからファイルを非会話的
に取ってくる。シェル・スクリプトでの使用に向いている。
windows32api
(SrcCD)
windows32
は、GNU ツールを Windows NT/95上で実行させるために、プ
ログラムをコンパイル、リンクするときに使用する一連のヘッダと取り込み用
ライブラリである。
在庫がある間は、X11R5の入った1993年11月版ソース・コードCD-ROMを配布していく 予定である。
xboard
(SrcCD)
xboard
は、X Window System対応のグラフィックなチェス盤である。GNU
ChessプログラムやCraftyチェス・プログラムへのユーザ・インタフェースや、
Internet チェス・サーバ、電子メイルでのチェス、Portable Game Notationの中に
保存されているチェス・ゲームを提供することができる。
xgrabsc
(SrcCD)
xgrabsc
は xwd
に似た画面ダンプ・プログラムであるが、グラフィッ
ク・ユーザ・インタフェースを備えており、ダンプをとる画面を部分的に選択した
り、様々な出力形式 (Postscript、カラー のPostscript、xwd、bitmap、pixmap、
puzzle) を指定する等の方法が用意されている。
xinfo
(SrcCD)
xinfo
は、Info ファイルを読み取るための X Window対応のプログラムであ
る。特殊なウィジェットを用いれば、他のプログラム中でも使用することができる。
xmcd
は X11 対応の CDプレーヤ・ユーティリティである。
cda
は コマンド行方式の非グラフィックCDオーディオ・プレーヤである。
xmcd
は、OSF/Motif API (バージョン 1.1以上) を利用するために開発され、
Motifのフリーな代替品である LessTif を用いて使うこともできる。
過去数年に及ぶ発展により、xmcd
は魅力があって使いやすいユーザ・
インタフェースを備え、X Window System対応のCDプレーヤ・アプリケーショ
ンとして第1の地位を確立した。
機能が豊富で、一般的な Unixや OpenVMS の全プラットフォーム上で仮想的に
動作する。
また、他の CD プレーヤ・アプリケーションでは動作しないような SCSI-1 ドライ
ブを含む CD-ROMデバイスや CD-Rデバイスも幅広くサポートする。
遠隔地のCDデータベースの問い合わせ機能は Internet を完全に活用し、
膨大な量の CDアーチスト/タイトルやトラック・タイトル、その他の情報を求
めることができる。
複数ディスクのチェンジャもサポートしている。
他の多くの CDプレーヤ・アプリケーションのように、xmcd
でも、ディ
スク・タイトルやトラック・タイトル、その他の情報の CD データベースをサ
ポートしている。xmcd
の際だった特徴として、このような情報を問い
合わせるために、遠隔地の CD データベース・サーバへ接続する機能がある。
公開されている多くの Internet CD データベース・サーバが、この目的のた
めに世界各地に設置されている。xmcd
により、ユーザはマスター・デー
タベースへの新しいCDエントリを提供することができる。
xshogi
(SrcCD)
xshogi
は、X Window System対応のグラフィックな将棋 (日本のチェ
ス)盤である。GNU Shogiへのユーザ・インタフェースや、人間同士の対局の場
合の判定、あるいは Internet 将棋サーバのクライアントとして機能すること
ができる。
Ygl
(SrcCD)
Ygl
は、ANSI Cコンパイラ(GCCでもOK)の付いているたいていのプラッ
トフォームのX11上で動作するSGI の GL (グラフィック言語)ライブラリのサ
ブセットをエミュレートする。これには、ほとんどの二次元グラフィック・ルー
チンや、キュー・デバイス、問い合わせルーチン、二重バッファリング、ディ
ザー機能付きのRGBモード、Fortran からの呼び出しルーチン、等が入ってい
る。
open
関数 (とその他のシステム・コール関数) に上
書きされる。
GNUプログラムやライブラリがそれぞれどのパッケージに入っているのかを示 すリストがある。現在のリストは、GNUのFTPホスト・マシン (see section GNUソフトウェアの入手方法)の`/pub/gnu/ProgramIndex' というファイルに入っており、FTP で入手可能である。
Free Software Foundation では、ソフトウェアの全ての実行ファイルをおさ めたパッケージを制作するよう再三求められていた。通常、我々はソース・ファ イルしか提供していない。このデラックス・パッケージには、バイナリ・ファ イルにソース・コードを付けるだけでなく、6枚のTシャツや、我々が印刷した CD-ROMと製本したマニュアルとリファレンス・カードの全てを入れている。
デラックス・パッケージ (FSF Deluxe Distribution) には、Emacs、GNU C/C++ コンパイラ、GNU デバッガ、X Window System のフルセット、GNU ユーティリティ を含む数百のありとあらゆるプログラムのバイナリ・ファイルとソース・ファイル が入っている。
FSFでは、どのようなマシンやオペレーティング・システムにも対応したデラッ クス・パッケージを作ることができる。該当するマシンがFSFの事務所の近く になければ、あなたの事務所へ人を送ってコンパイルするつもりである。ただ し、あなたの指定したマシンとシステムを既にサポートしているプログラムし かコンパイルすることができない。 つまり、移植作業は別の問題である。(移植を委ねたい方は GNUサービス名簿 (GNU Service Directory) を、詳細は (section フリー・ソフトウェアのサポート)。 対象のプログラムをすべてコンパイルするには時間がかかる。一般的でないマシン 用のデラックス・パッケージの場合は、よく使われているマシン用のものに比べて さらに制作時間を必要とする。ご質問は FSF 事務所までご連絡いただきたい。
FSFでは、追記型のCD-ROM(「Rock Ridge」拡張を用いたISO 9660形式)か、あるいは
Unix の tar
形式でソフトウェアを次の媒体のうちの 1 つにおさめて提
供している。
1600bpiまたは6250bpiの1/2inオープン・リール・テープ、
QIC-24の Sun DC300XLP 1/4inカートリッジ・テープ、
QIC-150の IBM RS/6000 1/4 inカートリッジ・テープ、
Exabyte の 8mm テープ、
DAT の4mmテープ。現在使用しているマシンでこれらのいずれもが読
めない場合には、我々にご相談いただきたい。
その他にも、Bison、Calc、Gawk、GCC、 GNU C Library、GDB、Flex、GNU Emacs Lisp Reference、Programming in Emacs Lisp: An Introduction、 Make、Texinfo、Termcapのマニュアルが1冊ずつ、 GNU Emacsのマニュアルが6冊、GNU Emacs、Bison、Calc、Flex、GDB のリファレンス・カードもそれぞれ10枚ずつ入っている。
また、どのデラックス・パッケージにも、GNU ソフトウェアのソース・ファイ ルとシステム限定のコンパイラ・ツール・バイナリの入った最新版の CD-ROM (Rock Ridge拡張を用いた ISO 9660 形式) が1枚ずつ入っている。
デラックス・パッケージの値段は(送料込みで) 100 万円である。これは、FSFが より多くのフリー・ソフトウェアを開発できるようにするための莫大な資金援助 方法になっている。パッケージを注文する場合は、 section Free Software Foundation注文票(日本専用) の「デラックス・パッケージ」に([訳注] 英文表記の楷書で)漏れなく記入の上、 以下の所へ送っていただきたい。
Free Software Foundation, Inc.
59 Temple Place - Suite 330
Boston, MA 02111-1307
USA
電話番号: +1-617-542-5942
ファクシミリ: +1-617-542-2652 (日本からも利用可)
電子メイル: gnu@gnu.org
Web: http://www.gnu.org
FSFでは、section ソース・コードCD-ROMと section 1998年3月版コンパイラ・ツール・バイナリCD-ROMを提供している。 旧版の CD-ROM は (在庫がある限り) 値引き価格にて配布可能である。
FSF提供のCD-ROMは ISO 9660形式で記録されており、ほとんどのコンピュータ上で の読み込み専用のファイル・システムとしてマウントすることができる。ドライバ が「Rock Ridge」をサポートしており、CD-ROM をマウントできるのであれば、ファ イル名も切り詰められないので通常の Unix ファイル・システムとしてアクセスで きるだろう。サポートしていない場合には、通常の ISO 9660仕様に従った短い名前 になるだろう。
ソース・コードを CD-ROM からコピーしないで、CD-ROM の大部分をシステムに組み 込むことが可能である。唯一注意すべき点は、オブジェクト・ファイルや中間ファ イル用にディスク容量だけは十分に確保する必要がある。
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