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To: followup@rananim.ie.u-ryukyu.ac.jp
From: kono@ie.u-ryukyu.ac.jp (Shinji KONO)
Newsgroups: fj.rec.sf 
Subject: 時に架ける橋 __ A Bridge of Years
Organization: Information Engineering, University of the Ryukyus
Reply-to: kono@ie.u-ryukyu.ac.jp
Date: Fri, 21 Apr 2000 18:46:45 +0900
Message-ID: < 20048.956310405@rananim.ie.u-ryukyu.ac.jp> 
Sender: kono@rananim.ie.u-ryukyu.ac.jp

河野 真治@琉球大情報工学です。

まだ、結構、がんがん読んでるな。ロバート C ウィルソンの
「時に架ける橋」です。

一言で言えば、最低でした。アメリカ文学の退屈な奴ってあるよね。
あーいうやつです。でも、そういうのが好きな人は面白いのかも
知れない。宣伝についている「心にしみる」っていうのは、一つも
ないです。これには、「ナノマシン」ってついてないけど、結構、
出て来ます。そういうのが好きな人にはうれしいかも。ひとそれぞれ
ですからね。

話はかったるく、次を読むには、結構、気力が必要って感じでした。
これで、960 円は、ぼりすぎ。

この作家の他のタイトルも面白そうな題名だけど、きっと、中身は、
知れてますね。良く考えられてない SF ってのは、最低だと思う。

おなじ考えなし時間ものでも、ライトニングとか、夏への扉とかは、
結構、面白かったのに。

で、少しねたばれ.. で、もう少し文句をいいます。






















何が最低って、ここに出て来る人たちって...

	現実から逃げることしか考えてなくって、
	ものごとを深く理解しようともせず、
	むちゃくちゃ保守的で、
	しかし、人の生活には、平気で顔をつっこみ、
	自分の生活のためには、平気で人を殺す

そんな奴ばっかり。アメリカ人ってこんなやつばっかりなのか?

出て来る未来人とかゴーストとかも、わけわかりませんでした。
そういうのがわけわからないままで、きっと、神としてあがめる、
作家自体がそういう人なんだと思いますね。SF 的思考とは、まさに、
正反対、こういう人ばっかりになったら、世の中、どうなっちゃう
んでしょう? 中世に逆戻りか? 読んでいるうちに、少し怒りが
こみあげてきました。

この中で唯一、自分で道を切り開いているのは、ビリーじゃないかな。
でも、わけもわからず、天国にいっちゃうような終り方はいったい
なんなんでしょう...

あと、時間ものなのに、最初から一貫して、タイムパラドックス
を避けまくっているのは、いただけませんね。これも作者のが限界
なんでしょう。

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Shinji KONO @ Information Engineering, University of the Ryukyus
河野真治 @ 琉球大学工学部情報工学科
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