課題レポート6: コード読解

課題概要

  • 簡易3目並べ(oxゲーム)シミュレータ tic_tac_toe.py を読んでみよう。

    • まずは上記ファイル(tic_tac_toe.py)を作業ディレクトリにダウンロードせよ。

  • 達成目標

    • 他人が書いたコードを読んでみよう。

      • 実行するなという意味ではありません。むしろ積極的に実行やデバッグ実行も交えて読み解いてください。関数単位での実行や、関数の中身を部分的に切り出して実行してみるなど、「良くわからない部分があった場合、その処理の流れや処理対象の中身をどうやれば確認できるか」を考えつつ、試してみよう。

      • 160行程ですが、大半はコメント行(docstring)とユニットテスト(doctest)です。実質的なコードは50行程度。

    • 変数名、関数名、コメントの大切さに気付こう。

      • 実装対象(3目並べ)において表現する必要がある状態、例えば「中央に○を書いた状態」をどのように表現しようとしているのかを読み取ろう。

      • 実行方法の違いに伴う結果の差異を理解しよう。

    • docstringによるコメントの書き方の参考にしよう。

      • ファイル全体のコメント、関数のコメントをどのように書いてるだろうか?


取り組み方

  • ペアや友人らと話し合って取り組んで構わないが、自分自身の言葉で述べること。試して分かったこと、自身で解決できなかった部分等についてどう取り組んだか、といった過程がわかるように示すこと。(考えを図表や文章を駆使して表現して報告する練習です)


課題詳細

以下に示す4点について取り組み、レポートとしてまとめよ。なお、5番目の課題は余裕がある人向けのオマケ課題です。やってみたい人はどうぞ。


レベル1: docstringドキュメントの外観

  • docstringで記述されたドキュメントを help() もしくは pydoc により読み、「スクリプトファイルのどの部分が、help/pydocにおいてどのように出力されているか」について気づいた点について報告せよ。

  • ここではドキュメントの内容は詳細に読む必要はない。docstringの機能について気づいた点を報告してください(数行程度でok)。


レベル2: doctestの実行

  • doctestで記述されたユニットテストを実行し、テスト結果を報告せよ。レポートには以下の項目を報告すること。

    • (1)実行されたテスト数。

    • (2)テストが成功した数。

    • (3)テストが失敗した数。

    • (4)テストが失敗した関数名。(複数ある場合には複数列挙すること)


レベル3: ドキュメント詳細読み

  • コードやdocstringドキュメントを読み、def宣言されている全関数(5個)の機能について概説(数行程度でOK)せよ。また、コードやドキュメントで気になる部分があれば、その部分について言及せよ。

  • 補足

    • 読んで理解することが趣旨ですが、実行するなという意味ではありません。積極的に実行やデバッグ実行も交えて読み解いてください。関数単位での実行や、関数の中身を部分的に切り出して実行してみるなど、動作確認方法を考えつつ試してみよう。


4: テスト失敗箇所の要因分析+コード修正

  • テストコードと実コードとを見比べ、テストが失敗している原因を分析せよ。その分析結果を元にテストが通るように実コードを修正せよ。なお、doctestは正しいものとする(doctest自体を修正してはならない)。

  • レポートには少なくとも、(1)テストが失敗している原因、(2)コードの修正箇所、の2点について報告すること。また、(2)については下記の手順で報告すること。

    • (2)の修正箇所を報告する手順。

      • Step 1: 修正を始める前に、オリジナルのファイルを「orig.py」というファイル名で複製して残す。(もし既に修正してしまったのであれば、もう一度オリジナルのファイルをダウンロードし直そう。上書きされないように注意)

      • Step 2: 「tic_tac_toe.py」を編集してテストが通るように修正する。

      • Step 3: テストが通ったら、シェル上で「diff orig.py tic_tac_toe.py」を実行せよ。この結果をレポートに掲載すること。(diffコマンドは2つのファイルの差分を確認するためのコマンドです)


5: (余裕がある人向け)ゲーム終了判定

  • 現時点でのコードにはゲーム終了判定をする部分がない。完全でなくてもかまわないので、終了判定する関数を書いてみよう。

    • 例えば、「1行だけを判定する関数」、「1列だけを判定する関数」のように、部分的な判定をしてみると良いでしょう。

    • docstringによる解説や、doctestによるユニットテストも書いてみよう。


提出方法

  • 提出物は「レポート」、「修正済みスクリプトファイル」の2点である。

    • もしそれ以外に作成したものがあるなら、それも提出しよう。

  • レポートは電子ファイルで提出するものとする。

  • 提出先&〆切: 授業ページを参照。