[複雑研全体ゼミ補足記事] 6/25, UI全般の事例、自動運転/運転補助

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今日の全体ゼミ
 ・西島本:視線インタフェースのデザイン [1]
 ・岩元:Traffic Light Mapping and Detection [2]
での関連話を補足します。

[1] 視線入力システムによるメニュー選択方法の有効性 : 若年者と高齢者の比較, 人間工学 2011, http://ci.nii.ac.jp/naid/10028058275/
[2] Traffic Light Mapping and Detection, Proc. of ICRA 2011, http://research.google.com/pubs/pub37259.html


>UI全般の事例

 具体的な方向性が決まっていないようなので、視線に限定せず UI 全般についての
事例紹介です。
 操作時のインタラクションを工夫するという事例としては、[3,4] のような疑似力覚や専用デバイス導入したものもあるようです。特に [3] は教育(学習)利用を想定してて、記憶の定着向上に向けたものらしい。[1] の視覚的なデザインとしての効果を高めるも「メニュー内の項目選択」のように制限して効果を測定しているように「ある特定状況下における効果」を測定するのは一つのアプローチですが、実応用を考えると多面的な視点が必須なので「どういうゴールを描いているか」を提示するのが先かなと感じます。勿論 [4,5] のように「新しいメディア」みたいな側面を重視する方向もありですが。
 ゼミ中の話題に出た「デバイス毎にコンテンツを最適化する必要があるのは面倒」という点での関連事例としては [6] のようなものがあるらしい。コンテンツといっても CSS/HTML に特化した例ですが。全く異なる視点の例としては、開発環境を提案する [7] というのもあるらしい。

[3] 擬似力覚を用いた概念マップ作成支援, 人工知能学会全国大会 2012, https://kaigi.org/jsai/webprogram/2012/paper-451.html
[4] メディアラボ第5期展示 「感覚回路採集図鑑」, 2009, http://www.miraikan.jst.go.jp/info/090924133793.html
[5] タンジブル・ビット : 情報と物理世界を融合する,新しいユーザ・インタフェース・デザイン, 情報処理 2002, http://ci.nii.ac.jp/naid/110002764323/
[6] 多様な閲覧サイズのためのWebページレイアウト最適化法の提案, 電子情報通信学会技術研究報告. NS 2009, http://ci.nii.ac.jp/naid/110007131194
[7] ユビキタスコンピューティングにおけるGUI-でバイス複合型のアプリケーション開発手法, 日本ソフトウェア科学会 2011, http://ci.nii.ac.jp/naid/110002764323/


>自動運転/運転補助

 自動運転/運転補助についてどういう問題例が考えられるか(というよりは他にどういうことに使えそうかという質問でしたが)という点については、例えば [8] の交差点内での衝突回避など、「予防安全」という観点からの取り組み [9]。
 [10] のように運転スキルを評価するという事例。
 また、[11] のように道路電気・通信設備なども含めた社会システムとして検討してるところもあるらしい。

[8] ポテンシャルフィールドに基づく交差点右折時の歩行者衝突回避に関する研究, 自動車技術会学術講演会前刷集 2011, http://jglobal.jst.go.jp/public/20090422/201102204186113173, http://technopark-tuat.com/tip/wp-content/uploads/Techno_park_MATSUMI_jp.pdf
[9] 予防安全装置の開発 (Active Safety Devices Development) / 東京農工大学 永井正夫研究室, http://www.tuat.ac.jp/~nagaimu/kenkyu_its0.html
[10] 高齢者の認知特性を考慮した運転能力評価システムの開発, 日本機械学会論文集C編 2011, https://www.jstage.jst.go.jp/article/kikaic/77/784/77_784_4591/_article
[11] 安全・快適ドライブをサポートするITS (ニュースレター), 電気学会論文誌D(産業応用部門誌) 2011, https://www.jstage.jst.go.jp/article/ieejias/131/10/131_10_NL10_1/_article/-char/ja/