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From: "H. Tanaka" 
Newsgroups: fj.soc.copyright
Subject: Re: 30条と49条 (
	罰則関係)
Date: Fri, 29 Sep 2000 19:24:14 +0900
Organization: Nifty News Service
Lines: 23
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ＢはＡにしか貸さなかった、ならば頒布ではなく貸与です。
ＢがＡだけでなく、結局何十人にも貸与した、ならば頒布になりそうです。
あくまで結果で判断するのです。

「準備」「未遂」などの行為については、規定されていない限り、
可能性があるからといって、法は罰しません。
また「入るべき利益の窃盗」は罰することができない、という
「旅館泊まり逃げ問題」は教科書や試験の定番です。

この点をoverrideして、「著作者に入るべき利益」を規定して保護するのが
著作権法なわけで、だから、著作権法に規定のない「入るべき利益」は
全部「無権利」とするのが、法の文脈というものだと思います。

著作権法113条は、まさに準備・未遂の規定と思います。
で、ＢのＡへの私的複製物の貸与は、113条には該当しません。

ＢがＡに貸したことによって、私的複製物の連鎖的な貸与によって
結果として何十人に貸与した形になった場合は…？
　Ｂにとってそれが予想できない場合には貸与、
　普通、連鎖が起こると知ってて当たり前、なら頒布、
に一票。

Ｈ田中。