硬い地盤の上には高く積み立てやすい

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卵が先か鶏が先かみたいな話でもあるし、教え方学び方に正解があるわけでもないですが、分からなくなった時に例示は理解の試金石する(手を動かす)のは大きくて。

良く分からない数式が出てきた。
良く分からないコードが出てきた。
良く分からない定義が出てきた。
エトセトラエトセトラ。

何にでも小さな例から始めて、実際に手を動かしてみないと「腑に落ちる」というのは難しい。私も時間の都合でやっちゃうことありますが、「イメージとしてやってることを伝える」のは、あくまでもイメージであってそれ以上ではない。わかりやすそうに書いてる教科書は、取っ掛かりとしては一つの選択肢だけれども、そこで手を動かすことを省略してしまうと、ふわっとしたまますぐ消えてしまう。

先週来てた留学生は、たまたまかもしれませんが数学(偏微分、重積分、行列あたり)の知識はしっかりしてて、たかだか数回のレクチャーで機械学習入門ぐらいを理解(自分で説明できる)できました。別に見たケースだと、プログラミング全く触ったこと無いけれども数学しっかりしてきたある学生は、そこから「プログラミングを学ぶ力」がとても高くて、驚くほど速くレベルアップしてく様子を目の当たりにしたことがあります。

そういう意味で、何か具体的にやりたいことがある訳ではない学生へは数学英語に加えて論理的に読み書きする力という意味での国語をしっかりやろうと伝えてますが、目標がないままだと持続しないことも多くて。持続できる人はそれ自体がレアスキルという説もあるか。

面白そうな課題なり用意してみるけれども、それだけで終わってしまうと「そういうものだ」で理解が留まってしまうので、どしどし手を動かしてほしいのだよな。

(課題間の繋がりや、科目間の繋がりでもっと連携とって積み上がる形に設計しろよという話でもある)