正解の無い問いに立ち向かうためにまず観察して(浸かって)みる@日本認知言語学会全国大会編

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金曜日から「日本認知言語学会 第13回全国大会」の聴講に行ってきます。平日休むどころか週末にも仕事入れてどうするんだと言いたくもなるがこればっかりは日程の都合上どうしようもない。

興味がありつつも初めての分野ということもあって情報収集が主な目的です。まずはつかるためにフィールドに飛び込んできます。論文読むのも良いけど、その場の雰囲気を味わってみないと分からないこともあるし。まさに

学習パターン: まずはつかるより引用)
考えてから動くのではなく、動きのなかで考える(No.16)。これが、まずはつかる の基本精神である。新しく研究や勉強を始めるときには、先人たちのやり方を「まねぶ」ことから(No.8)始め、教わり上手になる(No.9)とよい。また、研究の対象のフィールドに飛び込む(No.17)ことで、現場の問題を肌で感じることができるだろう。

をするために飛び込んできます。

浸かってくるだけでも良いんだけど、鳥の眼と虫の眼を持って参加することで少しでも有意義に過ごしたい。ということで、具体的な「虫の眼視点」として事前情報を眺めてみて素朴な疑問を洗い出してみよう。アンテナ張った状態じゃないとキャッチできない情報もあるし。

全国大会の前日には「認知言語学と日英語対象研究 -ことばからこころと文化に迫る-」というセミナーが開催されるらしい。

第1講義を意訳した「異なる言語間における概念同士のマッチング」は文化を無視して話すことはできないだろうなとは思うけど、それ以上に「同じ言語間における【言い換え】」の方に興味がある。根っこは一緒かもしれないけど、言い換えを通した「新しい言葉を生み出していく」側面により注目したい。これを「虫の眼視点」その1にしよう。

第2講義は「認知」という観点では避けて通れない論点なのかもしれないけど、この文面を読む限りではどういうストーリーなのかを想像できず。ここは「英語などの西洋語以上に強い個の意識に根ざした体系って何だろう? そもそも主体性って何?」ぐらいにアンテナを張っておくか。

ちなみに「鳥の眼視点」としては、オムライスでわかる認知言語学ぐらいのアバウトな知識を持ってて、こういう風に「言語でやり取りできてるつもりでも実は違うことを想像しているケースが少なくない」という認知的側面についてどうアプローチしているのだろうか、どこまで分かってきているのだろうか、どこまでもっともらしい仮説が提唱されてるのかといったあたりについて雰囲気を掴めたらなと考えています。

こんな風にアンテナを張ることでマッピングしやすくしておくと、見知らぬ土地(分野)に踏み込んでも歩み具合をチェックできるので、振り返りやすくなる。どういうマップになるかは分からないけど、書き上げてみないことには進み具合が分からないし、間違ってたら後で直せば良い。描いてみて初めて「こことここが繋がっているのか!」「この先はこう広がっているのか!」とか見晴らしが良くなる訳で。

ということで学生の皆さんも、新しいこと始める際には「脳内マップ」を書き上げるように工夫してみよう。レッツ・マッピング!