(不定期コラム) 「情報」って何だろう?

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梅雨最中の貴重な晴れ間という一日で外出しやすい日でしたが、気温的には20度前後が過ごしやすいので早く冬が来ないかなという思いで綴る不定期コラム5回目は、大分古いですが「新世紀デジタル講義」からの引用出題です。10年以上前の情報教育関連講義をまとめた文庫本ということもあって古いキーワード/トピックもありますが、「積極的に拾い読み、トバシ読みををすすめるのは、それが、情報が氾濫する現代社会において、情報リッチに生き抜いていくためにまず身につけなければならない情報摂取の基本ワザであるからだ(同書, p.17)」など、現在でも通用する内容も豊富です。

ということで、書籍紹介を兼ねて宿題を引用してみます。

 情報学講義の最初の講義として、そもそも情報とは何なのかという問題を考えてみたいと思います。しかし、実はこれは大変むずかしい問題なんです。むずかしいけど大事な問題です。
 情報の確立された定義はありません。ーーということをまずしっかり認識してください。
 宿題を提出してください。

[宿題が三題提出されている]
 (1) 今日の日経新聞朝刊を読んで、何らかの意味で情報に関係がある記事を赤ペンで囲ってみる。
 (2) 情報という言葉がちがう意味で使われている短文を五つ考える。情報を含む四字熟語を五つ考える。
 (3) 自分なりの情報の定義を考えてみる。

 宿題は、本当にやったかどうか知りたいだけで、内容をチェックするようなことはしません。
こういう作業を自分でやってみることが大事なんです。目的は、情報という概念の広がり、情報と社会の接点の多さ、情報という言葉の定義のしにくさを知ってもらうことです。

(「新世紀デジタル講義」, pp.89-90 より引用)

この宿題は、第1章の講義「情報原論」の導入部分で出てきています。「情報」についての多数の定義例や歴史的背景を踏まえ、情報理論、デジタル、ノイマン型コンピュータ、人間という情報マシン、非ノイマン型、物質・エネルギーと並んで自然を構成する二大要素としての情報、、、と話が進み、「情報原論は、情報というものをこれくらい深くとらえるところからはじめるべきです。」と結んでいます。

斜め読みで構わないので一度は読んでみると良いんじゃないかな。>e13の皆さん