ストーリーのない論文ほどつまらないものはない

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卒論最終発表日が来週に迫っています。その割にはまだ卒論読んでないんですが(あれ?)。

TLで「xxページ書けばよいの?」的な話題がちらほら。そうじゃないってば。自分がやったことを報告書として書くのが卒論であって、それを読んだ第三者が同じことを再現できないのであればそれは論文としてNGです。1年間取り組んだのなら「やったこと書けばそれなりの分量」になるはず。その目安として50ページとか言うこともありますがこれは手段と目的が逆になってます。再現できない部分があると、その論文で得たはずの知見が「無価値」になります。だって再現できないのだし。巨人の肩の上という表現もありますが、自分のやったことをちゃんと残そう。積み重ねる手段が論文(やソースコード)です。

それとたまに(?)勘違いしてる人いますが、論文にもストーリーが必要です。どういうところに問題意識を持っていて、現状どうなのか、それに対してどういう未来像を描いているのか、それをどう達成するつもりなのか、どのぐらい達成できたのか、取り組みを通して得られた知見は何か、何が残されているのか、etc.。これらが独立した話になってると意味不明です。ちゃんとストーリー含めて書いて下さい。私は貴方じゃないのでどういう思いを持ってそう取り組んでるのか、分かりません。それが当然だよね。

P.S.
「論文 ストーリー」ぐらいでググるとこんなページが見つかりました。「卒修論プレゼンに限らず、あらゆる発表はメッセージを伝えるためにあります。そして、そのメッセージを伝えるために、ストーリーを構成し、聞き手を誘導し、最終的に伝えたいメッセージに同意や納得を得ようとします。」だそうです。