現場には関わってる人の数だけ思い(想い)がある

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シリコンバレーのエンジニアが語る、誰にも悪気はなかった話というのを昼頃に見かけて、昼食休み時間だけでも足りないボリュームでしたが面白くて最後まで読んじゃいました。

「誰にも悪気はなかった」というのは、ステークホルダー各々が同じ問題を抱えてるように見えても、それをどう認知しているか、どう解決しようとしているかは千差万別だという話です。この視点はデザインスクールでフィールドワークを重視している理由の一つでもあります。所謂「工学部における学問」ではモデルとして抽象化し、それをどう解決するかを考えることに重きが強いことが少なくないですが、モデル化することで削ぎ落ちた部分が重要でないかどうかは「立ち位置」によって変わります。直面してる問題の解決をしているつもりであってもそのことを忘れがち。全ての想いに応えることはできないかもしれませんが、問題の背景を掘り出し、どんな人達がどのように関わってるかを見聞きすることで初めて見えてくるモノが「実社会」にはあります。

そういうことについて話し合うことがデザインスクール内でやるワークショップですが、一方でそれだけだと「話してるだけ」にすぎなくって。これに対するザッカーバーグというかFacebook社訓として紹介されてる「DONE IS BETTER THAN PERFECT」で、完璧を目指すのではなく、まず実際に手足を動かして終わらせろと。終わらせてその結果を検証して次に活かせと。いわゆる「成功者」であってもその裏には大量の失敗があるわけで。「愚者だけが自分の経験から学ぶと信じている。私はむしろ、最初から自分の誤りを避けるため、他人の経験から学ぶのを好む。」といった格言もあったりしますが、いずれにしてもやらないよりはやった方がいいし、やったからにはその結果を次に活かすことを考えよう。「それともお前 何十年も修行して達人にでもなるのを待ってから戦場に出るつもりか?気の投げぇ話だな」というコメントもあることだし。