情報処理学会 第81回全国大会 day3

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今日が全国大会最終日。IPSJ-ONEは学生に譲って、情報システムと社会環境(2)レビューとプログラム解析・修正に参加してきました。


[ 6K-02 対話ボットをベースとした行政と市民の新たなコミュニケーションチャネルの構築 ]

 予め用意したFAQをベースに、チャットボット対応するという話。法整備に伴う変更とかでちょくちょくFAQの内容が変わるので、変更のしやすさも考慮してる(Excel対応、、)らしい。対応がうまくいってるかを人が確認しつつ、必要に応じて不足FAQ整備するとかしてるとのこと。
 個人的には「文書からFAQを自動生成する」「矛盾探し」「常識(出身地毎の常識等)の違い探しに基づいたFAQ生成」みたいなことに興味あるかな。


[ 7N-02 コードレビューにおいて検出可能なプログラム課題の分析 ]
 コードレビューするのは量が増えると大変、レビューを受けてコード修正する側も「求められている修正」が良くわからない場合には大変、それらのコストを削減したいという話。システマチックにやれるところ(パーサーとか)はやるとして、そこ以外を対象にしようとしているようなんだけど、まだまだ難しそう。


[ 7N-03 ソースコード修正履歴を用いた自動バグ修正手法の性能理解 ]
 テスト自体を自動生成するという話もあるし、用意されたテストに対して「テストを通すようなパッチを自動生成する」という話もあるのだけど、今回はその後者をやってて結果としては「パッチ生成がうまくいかないケースは、テスト自体の質が良くないことが多い」という話らしい。人工知能でいうところの常識とか文脈とかのメタ情報をうまく組み込むことができればよいのかしら。


[ 7N-06 イベント駆動型アプリケーション開発のためのAPI使用パターンに関する対話型検索を支援するグラフベース視覚化ツールの検討 ]
 今日一番面白かった発表。APIリファレンスはあるけどそれをどう使うか。大抵は「組み合わせ」が重要で、それはコード例(実コード)を見た方が良いことが多い。が、それを上手く探す方法がないということで、APIの頻度パターンマイニングから包含関係まで抽出して、実コード例まで辿れるようなツールを試作してみたという話。一般的には asset search とか asset navigation と呼ばれるタスクらしい。