総合職とかあれこれ一通りできるスキルが必要な社会?

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大抵の人は何でもできるスーパーマン(ガール)という訳ではなくて、「平均的な人と比べた場合にはどうしても何かが劣る」ことが普通。そもそも平均値なり中央値なりってそれより上の人も下の人もいるってことだし、あらゆる項目で平均を上回るとなるとレアでしょう。UR引きたいなら金だせってことだし、金積んだとしても物理的な人間は有限なので来てくれるかどうかは分からない。

誰でも劣った部分はあるわけで、社会(組織)としてはそれを前提として助け合うことで可動するように組むのがベター。システム工学的にはフェイルセーフ(障害時に安全側に制御する)フォールトトレラント(一部障害時に不便が起きても全体としては動作する)といった考え方を組み込むべき。

人間社会の例に戻すと、物覚えが悪いとか書類を間違えやすいとか、何かミスしがちな人がいることを前提として、組織を作るべきだし、そのような緩衝材も含めたゆとりのあるリソース(人や時間、もの)があるべき。そうしないとどんどん人材不足になるのは自明ですが、「何でもやれる人じゃないと嫌だとゴネる組織」が少なくない。そもそも私自身含めて何でもできるわけじゃない人のほうが圧倒的に多いのに、そこには目をつぶるという。

大学(に限らないかもだけど)は、財務省だか文科省だかの意向で予算が削られ、その分教職員を削られるけど、学生数が減るわけではないので授業を減らすことはできないし、時代と共に謎のタスクが増やしてくるしでより「ゆとり」がなくなってきて。その中でさらに「選択と集中」とかいう仕事やった感を出したいだけの戦略で何とかしようとする人たちがいて。組織づくりのこと考えられないならせめてゆとりを作ってくれと思うんだけれども。

社会なんだから助け合ってなんぼ。助け合えるだけのゆとりを〜。