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From: kuma@shpcsl.sharp.junet (Norihiro Kumagai)
Newsgroups: fj.kanji
Subject: Is EUC really suitable for ISO-2022 ? (was Re: JIS X 0202)
Message-ID: < 2740@shpcsl.sharp.junet> 
Date: 12 Apr 89 10:31:03 GMT
References:  < 20969@wsgw.ws.sony.junet> 
Distribution: fj
Organization: Sharp Csl, Tenri, Japan
Lines: 73

うそつきは泥棒のはじまりとは佳く云ったものです。
まあまだ見ぬ夢を信じた人がいけないのですけれどね。

In article < 20969@wsgw.ws.sony.junet> ,
	sakamoto@ws.sony.junet (Tomohiko Sakamoto) says:
(前略)
>  とあります。つまり、SS2 では、G2 を GL にしか呼び出せないのです。

確かに JIS-X0202-1984 を見る限りではそう読めますね。
そしてそう読むと

	「EUC は ISO-2022 符号拡張法に準拠していない」

ことに気が付きます。ここで多くの人は一瞬目の前がマックラになるのではな
いでしょうか。少なくとも私は真っ白になりました。

>  次の『7.2.2 ロッキングシフト機能の用法』によると、LS2 と LS2R というのが
>  定義されています。つまり、ロッキングシフトについては G2 を GL に呼び出す
>  機能と GR に呼び出す機能の両方があるのです。EUC を ISO 2022 に準拠したも
>  のとするには、SS2R が必要なのでしょうか?

坂本さんがおっしゃりたいのは

	「ISO-2022 に SS2R を導入して EUC に適合させる」

ということでしょうか。そうだとしたら何か変ですね。
EUC はそもそも「ISO-2022 符号拡張法に準拠している」ことが唄い文句であっ
たはずだと思ってましたが。
「AがBに準拠する」というのは「AがBに適合するようにAを合わせる」と
いう意味でしょ?それじゃ ISO に SS2R を導入するのなら ISO に準拠してい
るとはいえませんね。

こういうことをいうのは別に坂本さんにケチを付けようというつもりではない
のです。信じていたことが崩れ去った時の困惑した気持ちを[強協]調したいた
めです。

>  変だな、と思いながら、後ろの方の『9.4 シフト文字の影響』を見ると、
(中略)
>  とあります。なんだ、最高位のビットは1でもいいんだから、やっぱり EUC は
>  ISO 2022 に準拠しているんだ、と思い直しました。でも、EUC は、ロッキング
>  シフトは使わないし、7単位符号化データとも無関係です。だから、ここの前提
>  条件に当てはまらないのではないでしょうか?

この記述は「7 単位から 8 単位への変換」の際に現れる特例ですから、
EUC には当てはまらないでしょう。やはり救いはどこにもないようです。

>  System V Interface Definition に ISO 2022-1982 をベースにしている、と書
>  かれている EUC は ISO 2022 すなわち JIS X 0202 に本当に準拠しているので
>  しょうか?

準拠していないと判断せざるを得ないと思います。
SVID Vol. 2 pp 12 にある

     The internal coding method discussed here is based on ISO 2022...

での " is based on"  を「準拠している」と読んでしまった我々の落度でしょう
ね。どうやら SVID のいう「ベースにしている」というのは我々のいう「準拠
している」というのとは違うようです。つまり EUC は ISO-2022 の8単位系の
符号拡張法を参考にしたが、厳密に従っている訳ではないということでしょう。
英語を「正しく」読むのはなかなか難しいですね。

>  私の能力不足で JIS X 0202 を理解できないのか、JIS X 0202 の記述が不明確
>  でそうなのか、皆さんのご意見をうかがいたい次第です。

能力不足ではないと思います。夢から醒めただけなのでしょう。

# さて、EUC が ISO-2022 に準拠していないとして、それが一体どうしたと
# いうのでしょうか。逆にいえば EUC が ISO-2022 に準拠していたとしたら、
# 「誰に、どのような」ご利益があるのでしょうか。

(信じてた人が去り心に血が流れても
	私はいつもかわらずに私なのだから) 熊谷 典大
シャープ(株)技術本部コンピュータシステム研究所
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