ネタ出しのススメ with 論理的思考

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新年度に入り、卒業研究に着手した学生だけでなく、学生実験などいくつかの科目で「アイデアを考えてくる」ことが目的になってる人が多いかと想像します。何かしらやりたいことが既にあるならそれに向かって突っ走れば良い(ブレイクダウンするなり取り組むのに必要な努力をする)ですが、そこまで具体的なものが無く、何となく興味あるキーワードがある程度では不十分です。それらを種としていろんな花を咲かせる(思考する)ことが必要です。

アイデアを検討するにもいろんな方法があります。代表的なものは下記3つ。

上記以外の方法だとしても、これらを多少変更/混合したものであることが多いでしょう。例えば、エディタのアウトライン機能を使ってテキストベースで構造化しながら考える(e.g., emacsのorg-mode)のは、階層構造を持つという点ではマインドマップに、順序を含むという側面ではKJ法に近いですね。

自分に合う方法で発想を広げてもらえればそれで良いのですが、ここではもう一つ別の例を紹介したいと思います。

出典: オタキングex、「岡田斗司夫のひとり夜話」の「ノート術」より。

(06/12)オカダノート離陸、上昇、論理とは?

上記動画の3分あたりから、次の動画途中までで「論理的思考」について話されています。私がこれを紹介したいと思った観点は次の2点です。

  • 正解/不正解を気にせずに数をこなすこと。
  • なぜ、なぜ、、と掘り下げるだけでなく「何故私はこれに興味を持ったのか」といった主体を置くフェーズを設けている点。

重要なのは、それぞれの特性を把握した上で、もしくは自分に向いている手法を選択して、休憩を挟みながら数をこなすこと。一つ一つのアイデアが大した事なくとも、数をこなして多数のアイデアを検討し続けることでそのうち脳内で様々な結合が自然と行われ、より斬新で面白みのあるものが構築される可能性が高くなります。机に向かってばかりでもダメで、新しいことを生み出そうとしているのに身体が同じ姿勢で同じ動作ばかりしてたら脳細胞だって新しい結合を作り難いですよ(妄想)。だから休憩も大切。

天才なら一つ一つのアイデアが素晴らしいものかもしれませんが、大抵は「そんなの誰かが思いついてるよ」になるのが普通でしょう。でも、継続的に発想を広げる行動を続けることで、「99%の努力と1%のひらめき」に近づけるのだと思います。