(美来工科インターンシップ) 備忘録
美来工科インターンシップ実施の世話人を2年間担当してみての感想というか気になる点の備忘録です。
基本的には「やりたいようにやって良い」という話だったのですが、特により良い方式を思いつかなかったので、2年前に岡崎先生が実施されていた方式に(多分)近い形で実施していたと思います。その中でも個人的に重要視していた点は、高校生ら自身が考え、行動し、体験することで、
に気付き、自分自身が進学すべきかどうかや、(進学とは無関係に)将来について考える切っ掛けや判断材料を提供する事でした。
これらを実現するため、「教職志望の学生らによる手厚いサポート体制」を中心としてコスト度外視な環境を用意して実施しています。一つの目安として時間換算してみてみると、、
・事前の環境構築関連: 数名x数時間x数日=数十時間程度
・(2グループx平均3名ヘルプ学生)x7時間x4日間=168時間
で単純計算で200時間弱ぐらいの人的コストがかかっています。これは学生だけのカウントで教員は含んでいません。サーバ班や教職志望学生にも各々勉強になる点や得られる気づき等がありますので必ずしもデメリットだけではないのですが、一度の実習受け入れに対して収支がバランス取れているのかが少し疑問です。
もし、同じ体制で来年度以降も続けるのであれば、もう少しサーバ班や教職志望学生に対して「高いリターンを得るためのテコ入れ」が必要かもしれません。例えばサーバ班なら「サービスを提供するに当っての心構え」をレクチャーするだけでも「LANケーブルや電源ケーブルが足に引っ掛からないように気をつける」とか、教職志望学生なら「サポートするにあたりどのような方針で取り組むか、何に気をつけるか」といった事柄を事前に話合うことで高い目的意識を持って取り組むだけでも得られる気づき(=高いリターン)が多くなりそうです。
一方、少しでも収支バランスを取るためにコスト低減を図る工夫にもいろいろありそうです。
単純な「就業体験の大学版」として授業に参加させるだけ、というのもありえるでしょう。ただし、この場合だと高校生側には「難しい(から頑張る!)」ぐらいの事柄しか得られ難いように思います。講義1回目からの参加ならまだしも、途中で前段知識すら無い状態で放り込まれるのはあまりにも厳しすぎるように感じます。(想像ですが)
もう少し高校生に取ってもリターンが得られる方針としては、「社長のかばん持ちインターンシップの学生版が一案として良さそうに思います。大学生に数日間共に行動し、授業参加したり課題やったり自由時間にリフレッシュしたり、そういう学生の行動を目の当たりにする機会の提供がメインで、その学生の可能な範囲でのみ質疑等に対応する形です。関わる人数としては全く減らないどころか増えてしまいそうですが、高校生向けの専用プログラムを一切用意しない分、特別に何かを用意するというコストが殆ど発生しないことによりコスト削減になっているはず。多分。
他にも色々あり得ると思いますので、何かしら少しでも収支バランスの取れる形で実施できると、高校生に取っても受け入れ側に取っても続けやすいベターな形になるのかなと感じました。
関連ツイート
- 正直、美来工科インターンシップはもの凄いコスト(人的にも金銭的というかシステム的にも)がかかっています。本当に皆のヘルプが無ければ成立しない形になっています。これだけ集中して大量のコストかけてもらった環境で何かに取り組むというのは正規の講義では無いんじゃないかな。
- いろんな人と接する機会を半強制的に用意できることで、大学や工学部や情報工といった呼称に囚われず、そこで活動している「人」らと接することが出来ることで自然と多様な考えに触れることになる。これってとても羨ましい状況だと思うw(私だったら受講したい)
- 取りまとめている教員としては、「教職目指しているから勉強になるよね」で手弁当だけで済ますのではなく、もう少しヘルプ学生側も積極的に関わろうとするネタ仕込みを考えるべきだったかもしれない。ただ、短期間なのでやれることには限界がある。そういう意味で「各自の判断」に留めているんだよな。
- うーん、普通に授業や実験やプログラミング3に組み込むので良いんじなないかな。コストかけすぎ感はある。
- 目的や目標次第だと思いますが、正規授業で組み込もうとすると集中講義的なプランが向いていそうですね。
- 授業のダメだしとか。
- 体験で良いんでしょ?
- (学生の)インターンとか(大学教員の)高校訪問とか、業務妨害にしかなってない。もっと、必要なものを提供するスタンスであるべきだと思う。