仙台出張2日目(FAN2015, day 2)
FANシンポジウム終了。東北大学広い割にアクセスも良い(仙台駅から徒歩15分程度)所にあってイイネ。ちなみに上記食事はミールカードも使えるレストラン。うちにも少しお高め(大学生協の2~3倍)ぐらいで美味しいお店くれくれ。
情報処理学会全国大会だと「同時に20〜30会場で並行してプログラムが動いてる」規模ですが、今回のFAN2015は2並列(で済む規模)でした。やっぱり時期が悪かったんじゃないか説。1日目に間に合うように前日入りしようとすると連休に被っちゃってたからなぁ。あと、普段よりも教員・企業さんが発表してる件数多かったかも。見てたセッションがたまたまそうだったという可能性もありますが。
今回の発表で面白かったのは九工大・古川先生の「テンソルSOMによる企業内チーム分析」。背景は「あれこれアンケート書かせること多いけど回答者別・所属別・設問別とか分析しようとすると無駄にグラフ爆発起こしてみてられないよね」に出発点があって、その解決手段として「複数のSOMマップを紐付けて分析できると嬉しいよね」というお話。具体的にあれこれ分析することで手法の良し悪し見てるところらしく、近々論文出る目星があるとか。面白いのだけど、これはこれで実際に分析する段階では爆発してる気がしなくもない。いや、素のSOMとか個別に分析するよりは遥かに楽なんだけど。
次に面白かったというか興味があるのは大阪大学・畠中先生の「データに基づく学生の修学状態のモデル化」。「なんとなく特別な理由無しに消えて(退学?)してしまう学生を早い段階で見つけられないか」という趣旨で識別問題(≒例外検出)として取り組んでいる話。データのセンシティブさ、データの質と量、そもそも明確に取りやすいデータ群を集めたからと言ってそこから見えてくるものなのかが不明等々、難しい側面があちこちにあるな。家庭環境とかどこまで考慮するかにもよるし、そもそも考慮できるのかとか。勝手に妄想すると、案外「学費を遅延無しに振り込めてるか」とか目に見える間接的なデータから推定できるかもしれないけど、そういう風にデータ使って良いの?とか。
3つ目は大阪府立大・斉藤さんの「Q学習におけるUCB行動選択手法の性能に関する調査」。パラメータ設定にやや疑問が残るけど、Q学習にUCBベースのアルゴリズムを組み込んでベンチマークしたというのは分かり易いストーリー。ただ、できればシンプルなQ学習ではなく、(toy problemではないという意味で)DQNとか現実的な実装での検証して欲しいかな。そもそもどう実装するんだという話もあると思うが(既にありそうでもある)。
4つ目は東北大学・羽鳥先生の「頭部方向情報に基づく大画面観察時の視線予測」。これもストーリーが分かり易いのだけど、動画像を観察する際の注視位置を予測するには頭部方向を含んだモデルが有効(ただし比較的近距離での話で、ある程度距離が離れると不要)という話。バイアスに指向性があるなら利用したら良いじゃない、と。
番外編として慶應義塾大学・金政さんの「同期型Firefly Algorithmの提案と遺伝的プログラミングを用いた調整則設計」。やりたいことは「Firefly Algorithmを拡張した提案手法のパラメータを自動調整したい」という風に聞こえるのだけど、今回のGP実装でどのぐらいうまくいくのかがサッパリ分からない。グリーディ探索みたいなやり方ではない所に興味を持つのだけど、今回のやり方で汎用的な探索モデルが得られるかは謎。オリジナルはそこだと思うのだけどそこを殆ど話してなかった(既存研究解説がメインだった)のも残念。
晩ご飯まで大分時間があるのでお茶でもするかと散策したらnana’s green teaを発見。イオン系列にも入ってるのね。お茶は美味しかった!けどお高めだったケーキは普通だったな。
昨日は海鮮物攻略したということで今晩は肉攻めに。昨日に続いて仙台駅構内にある牛たん通りにて塾考の末、ハーフ&ハーフとか少しずつあれこれ楽しめる牛たん炭焼 利久に決定。牛タン生、焼き牛タン(ノーマル&極)、トマト煮、テールスープと牛タン尽くし。食べ過ぎじゃ〜。
P.S.
朝食に牛タンカレー食べました(何)