(スタートアップチャンプルーVol.7) 女性の働き方、ITx教育

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スタートアップチャンプルーVol.7に参加してきました。こちらの勘違いと不手際で時間を有効活用しきれなかったのが残念でした、面白い試みだと感じました。運営スタッフ的な意味だけじゃなく、中身も高校生がガッツリ入り込んでるところがすごい。そして大学生誰も来てなかったっぽいのは悲しい。いろんなイベントとブッキングしてたっぽいから仕方ないとも思うけどね。

どこの組織がどう関わっているのかは良く分かっていませんが、高校生自身やキャリア支援という形で関わってる人たちは沖縄市グッジョブ連携協議会という形でつながってるっぽい。主催・共済・後援やプログラムはこのパンフを見てもらったほうが良いか。

以下、私視点での感じたことです。


挨拶: ファウストビート株式会社 嶋根さん

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スタートアップチャンプルーのテーマは主に2つ、(1)地域に根ざす課題を明らかにし、共に取り組むこと、(2)教育につなげること。


基調講演1: フロイデ株式会社 吉谷さん

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自身に生い立ちとスタートアップを交えた話。文系大学を出てOL(総合職)、ソフトウェアハウス、寿退社からの企業。自身もそうだったように、「誰かの役に立つレベルのプログラマであれば誰でもなれる」ということを実践してて、ほぼ全社員が全くの未経験者にも関わらず社内教育で仕事になるレベルにもっていけてるとのこと。その中身と同一なのかわかりませんが、土日でわかるPHPプログラミング入門として書籍化したらしい。

社内にはリモートワークしてる人もいるようで、次の講演やパネル討論の議題にもある「リモートワークで変わる女性の働き方」の一例にもなっているとのこと。


基調講演2: 株式会社クラウドワークス 田中さん

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既に有名かと思いますが、いわゆるクラウドワーカーな働き方を手助けする会社。ちゃんと金払ってくれるのか?金払った分働いてくれるのか?といった金銭周りの信頼をうまく引き受ける形でのマッチングサービスとでもいうのかしら。時間・場所に捕らわれないのは当然として、個々人のペースでスキルアップ(より難しい仕事)を目指すことも可能。既にOL退職してクラウドワーカーとしてそれ以上に稼いでいる人もいるらしい。子育て・障害等、定職に付きにくい状況でも働けるし、社会への接点を持つことで「誰かの役に立つ」ことの実感にも繋がるとか。

クラウドワーカーにおける一つのメリットは「いわゆる営業」が無いこと。(仕事として登録されてるなら)やりたいことをやれる。これはわりと嬉しい人多いんじゃないだろうか。営業したい人がクラウドワーカーしたがるとは思えないし。

面白いのはグローバルチャットで、「やるつもりだったけど急に子供が熱出したのだけど」という話をすると代替者が名乗り上げてくれるとか、いわゆる「流動性がある」ことのメリットが文字通り実現してるらしい。


パネルディスカッション: リモートワークで変わる女性の働き方

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基調講演2者に沖縄SUNの仲村さん、モデレータとしてHanaHanaWorksの若林さんらによるパネル討論。

論点: クラウドワーカーは選択肢の一つとしてとても魅力に映るが、二の足を踏む人はどうしてもいる。まだまだ「雇われる」という意識の強い人が多いし、「ネット?顔が見えないとか怖い」ぐらいに拒否反応起こす人も。

回答: シングルマザーは子育てに関して話す場はいろいろあるが、仕事について話せる場が無い。話そうとしても「気取ったはなしして〜」みたいな流れになりがち(?)。今この場に来ている人はまだ「何かしら一歩踏み出そう」という人だと思うが、それすらできない人も多数おり、行政などとの連携が大切だと思う。地域おこし等行政と連携した取り組みも進めている。

個人的に気になったのは「履歴と信頼性」。実際どうやってるのか知らないので妄想になるんですが、例えばヤフオクやAmazonだと過去の取引履歴という形で信頼性を担保する形になってますが、クラウドワーカーの信頼性を同じ形で担保できるのかなーと。履歴はあったほうが良いと思うけど、そっちに強く引きづられるのは互いに損する結果になりそう。かといってどのタイミングで消えると良いのかというと線引難しそうだし。


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沖縄市グッジョブ連携協議会の高校生らから3件。元気が良かった人はバンドアプリにびわ染め。ひーじゃーミートプロジェクト。かき氷に絡めた地元果物PR。

大人枠(というわけでもないだろうけど)アトリエ ATORONのEnobiさんによるDEEP JAPAN 沖縄なアプリ。


基調講演3: 日本マイクロソフト株式会社 砂金さん

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メインは国内での活動ですが、スタートアップを支援するプログラムの支援拠点が世界7カ国(?)にあるらしく、3ヶ月ほどかけて回りつつあれこれ支援してたらしい。Bangaloreだかは「毎月1000件ぐらいスタートアップがある」とか規模感おかしいんじゃないのレベルなんですが、エバンジェリスト1個人ではなく、マイクロソフトの社是としても「常識を壊せ」「自分にとって居心地が良い場所はダメ」「当たり前を疑え」とdistrustを掲げているらしい。曰く「スタートアップ支援を通してそのスピード感やフレッシュ感を共に味合うことに意味がある」。

教育という観点では、先に上げたスタートアップ拠点の近くには大学がいっぱいあり、そこではSTEMが当たり前。コンピュータサイエンスは読み書き算盤レベルでやってた当たり前で、その上で別の専門をやっている。「メジャーは?」と聞いてもコンピュータサイエンスのことは誰も喋らないが、それぐらい誰もが当然のこととして学んでいる。

Ryukyufrogsのようにシリコンバレーに行くのも良いが、単に速いスピードの英語に打ちのめされるぐらいならヨーロッパを選択してはどうか。多国籍文化なので誰でもwelcomeで受け入れられる。

関連した話として、(日本も含めて)世界中でHour of Codeという取り組みが進んできている。


パネルディスカッション: ITx教育でどう地域が変わるか?

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嶋根さん、砂金さん、グッジョブの仲里さん、美来工科の伊波さん(高校生)に、飛び入りで入ることになった大里先生を加えた5人+会場質問。

論点1: そもそも現在の教育はどういう状況?
回答1-1: 現場により異なる。美来工科はiPad配布されたが、Wi-Fi接続できず、文字通りされただけで終わった。小中学校では電子黒板やタブレットなどの普及はまだまだ。
回答1-2: 単にハードなりを取り入れて終わりというのは笑い話ではなく、各種税金や学費などがどう使われているかという問題でもある。教育現場が責任を取りたがらないという側面もあるかも。大人が責任をもってやればよいだけでは。
回答1-3: 別の視点として、情報消費するためのツールになるような導入では意味が無い。生み出すツールとしての教育が大事。加えて、「教える」というよりも「やりたがる」ような工夫が望ましい。
回答1-4: タブレットも悪くないが、プログラミング等キーボードがないと生産性が落ちる状況もまだまだ多い。まずはキーボード見ずに操作できるレベルで慣れるところから。
回答1-5: 何でもかんでもIT化したら良いというものではなく、向き不向きを鑑みながら良い所に盛り込む使うのが良い。

論点2: 一般高校にいるためPCのことは殆どわからない。情報エチケットやWord,Excelぐらい。今のうちにやっといたほうがいいものはなんだろう?
回答2-1: 苦労することを厭わないのであればプログラミングやっといた方がいいかも。ただしプログラミングにかぎらず、興味のあるものでないと長続きしない。逆に言えば興味のあるものなら何でも続けてやってみるのが良い。一芸に秀でると良いのでは。
回答2-2: コンピュータサイエンスやプログラミングにもいろんなレベルがある。Minecraft Educationもなかなか良く出来ている。もしくは普通にマインクラフトやるにしても、いろんなmodを試すとか。環境構築とバージョンの整合性を見合わせながら解決していくようなことは現場でもよくある状況。何か一つやったら良いというものでもないので、興味持てることをやろう。
回答2-3: プログラミングに限った話ではないが、分からないことを知ったかぶるのは良くない。分からないことは聞こう。

論点3: 映像に興味がある。映像には無限の可能性があると信じているが、ITや教育の観点からどうか?
回答3-1: 一般的な二次元投影、PCモニタ・テレビ・スクリーンなどは基本的にはやりつくされた感がある。一方でVR・ARなどはまだまだ余地がある。そこに注力して突き詰めていくと良いのでは。親御さんに聞かれたくないアドバイスだが、他のことを多少犠牲にするぐらい突き詰めると結果的には良い将来にも繋がると思う。
回答3-2: アートとITはつながりポイントが多々あるが、プログラミングのできる映像屋はあまりいないので、ぜひプログラミングも頑張って欲しい。

論点4: 地域おこしに興味があるが、どう思うか?
回答4-1: 「地域活性化」を掲げつつ、それに関わってる人らの目指すゴールの違いが大きいことがよくある。子供らが今回のようなイベントに参加してることが目標なのか、観光客らを呼び込むことが目標なのか、地域住民を対象とするのか、、、。皆地元のことが好きだということでは共通しているが、目標が違うことことがあることに注意。
回答4-2: 沖縄市グッジョブ連携協議会では子供も一緒になってやることを意識している。この活動では「互いに本音で話しあう」ようにしており、大人も大人の悪い点を指摘されて直しながら進めているが、互いに成長しながら歩み続けることで活性に繋がるのでは。
回答4-3: 正直な話、中学生の頃までは地元のことはどうでも良かったのだけど、高校生になってから何も知らなかったことに気づいた。首里城みたいな意味での観光地としては魅力があまりないかもしれないが、魅力的な人はいっぱいいる。そういう人材に注目したアプローチはどうか。