教科書・参考書は自分で使うもの
中高ぐらいまでは「授業中に読む・参照する」ことが多いからか、大学で授業中に使わない場合「使わないなら教科書指定しないで欲しい」みたいな意見が届くことがあるらしい。そうじゃなくて、教科書は自分で使うものです。という話もちゃんとしないと伝わらないよね。ということで1年次の必修科目を担当するようになってからは何度か「授業内容とは直接関係ないけど言っておきたい話」をするようにしています。題して「今週のお告げ」。
教科書に話を戻すと、教員としては多数の書籍の中からベストと思われる1冊に絞り込んで教科書に指定したり、保管する目的で参考書をシラバスに掲載しているのであって、授業中に読ませるためではないです。
じゃ、どう使えばいいか。例えば、、
- まず一通り頭から通して読む。分からないところがあったらマーキングするなりして後で読み直す・質問する等の対応を取りやすくする。適度な区切りまで読み終えたら、また頭に戻って読み直す。2回目以降は分かる所は理解度に応じて斜め読みしたり、スキップするなりしよう。これを繰り返して5回は全体を読み直そう。
- 「5回」はただの目安ですが、単に回数重ねるだけではダメで、気になる所はできるだけ対策(参考書参照、相談等)しよう。
- シラバス以外にも関連書籍・情報源を数多く知ってるので、目的ができる都度相談すると、ベターな情報源をゲットしやすい。
- プログラミングに限らず、読むだけでは不十分。手を動かそう。
- これらをすべての授業でやるのは辛いかもしれない。せめて好きな科目、目指したい目標に近い授業についてはやろう。
みたいな話をしています。1回では話しきれないので複数回に分けてたりしますが。
P.S.
書籍を読み飛ばすのが難しいという話がtimelineに流れてました。
書籍によりますが、技術書は目的に沿った読み方をするのが良い。目的が抽象的な勉強なら最初から通して読んだり、好きな場所から読んだり。達成目的があるならそういう場所をうまく見つける技術が必要。目次や索引使うなり、電子書籍なら検索したり。
見つける技術を身につけるには、一度は体系的な学びをしながら、自分なりにキーワードマップなり情報紐付ける作業をするといいかな。検索エンジン主体でも良いけど、ピンポイントな情報出てても「気付かずに多数のタブを行ったり来たりしてる」のを見ると悲しい。最初から読み飛ばすなんて無理ですよ。