万能な表現方法はない

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論文・書籍・解説記事・事例集等、あれこれ何かを学ぶための「教材的なもの」はありますが、どれもこれも一長一短。一般的には人それぞれのそれまでに蓄積した知識であったり応用力であったり抽象力だったり、場合によっては文化的背景や育ってきた環境要因等の外部要因も含めて個々人の立ち位置は異なるので、誰かにとってベストであっても、それが他の人にもそうであるとは限らないのが当然。

「数学ガール」に何度も出てくる「例示は理解の試金石」もそうだし、理解を深めるためには自分で例示したり、それらを俯瞰したり、共通項探してみたり、あれこれ弄り倒すことが必要。別の言い方をすると「インプット(読む)だけでは理解度は深まらない」。

分かりやすく用意された解説記事(のようにみえるもの)がweb上に溢れ、それなりに何かを一点突破するような学習がしやすくなりつつありますが、単に例に触れてるだけだと「ハウツー本的な理解」に留まってしまいがち。極端な例をだすと、ハンマーは釘を打つために使う(それ以外の使い方は想像できない)とか、そういう理解の仕方をしてしまう。

そうならないためにも、教科書なりで「良くわからない表現」が出てきたなら、それがどういうことなのか弄り倒してみよう。