言い換えデザイン(設計)のススメ

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前回のネタ出し記事に含めて書くか迷ったのですが、別記事として書く事にしました。ということでこの記事も「アイデアを検討する」に関連した話題になります。

言い換えてデザインすることでアイデアを練り上げよう

これだけで全てを言い切っているのですが、少し解説します。

あるアイデアについて、日本語の文章で記述したのならそれを、(例えば)以下のようにすることをここではまとめて「言い換えてデザインする」と表現しています。列挙している順序にはあまり意味がありませんが、大まかには「汎用的に使える言い換え方→専門寄りの言い換え方」という流れで配置したつもり。

  • 英語で書き直してみたり。
  • プロジェクト名を付けてみたり。
  • キャッチコピーを考えてみたり。
  • 可能な限り要約してみたり。
  • ポンチ絵(=「イメージが伝わる簡単なスケッチ」)書いてみたり。
  • 使ってる単語(e.g., 名詞/形容詞/動詞)を具体的にどのようなイメージで使っているかを言い換えて解説してみたり。
  • 各単語が互いにどのような関係になっているのか、どのように(相互)作用するのかを列挙してみたり。
  • 手続きとして疑似コードで書いてみたり。
  • (上記と似ていますが)要素と演算子を洗い出して数式モデルとして記述してみたり。
  • UMLで書いてみたり。

このような言い換えをすることの意図は、

どのような表現方式であれ、それが得意/不得意な表現対象がある。
その不得意な部分を補うために他の表現方式でも書いてみる。
複数の表現方式を用いて記述することで「気づいていなかった観点」への気付きを得られる。
新たな観点を得ることで、考え方の幅が広がり、洗練されたアイデアを練りやすくなる。

ことにあります。

タイミング的には「アイデアがある程度の骨格が形成されつつある頃」を想定して練り上げるための方法として書いていますが、必ずしもそうとは限らず例えばブレインストーミングでの「叩き台」を多数抽出するための切り口としても使えるアプローチだと思います。