複雑研全体ゼミの補足記事を公開してみるテスト

Share on:

 複雑研全体ゼミ終了後に、関連事例・研究について作文したものを研究室内MLで post & share しているのですが、「折角時間かけて作文してるなら研究室紹介とかも兼ねてブログで公開したら良いんじゃね?」と思ったのでこっちにも掲載してみるテスト。

 複雑研全体ゼミって何よという人向けの解説は以下を参照。実際の補足記事は別記事としてポストします。


 複雑研(遠藤・山田・當間・赤嶺研)では、配属したばかりの学部4年次向けに4研究室合同でのゼミ(通称全体ゼミ)を実施しています。初めて研究活動に携わるということで、指導教員と相談の上興味のある論文等を選択し、それを持ち寄って紹介・解釈(プレゼン)/討論するという輪読形式で進めています。数年前までは「複雑系入門」を使ってたのですが、ここ最近は前述の通り「指導教員と相談の上興味のある論文等を選択」しているので、テーマ・分野がかなり広がっています。関連事例について作文しようと思った切っ掛けは、各分野における一つの研究例を見るだけじゃなく、それを出発点としてどういう広がり方があるかを紹介することです。

 例年だと、「発表+質疑応答ベースの討論」をするところまでが学生交えたやりとりで、最後に教員からプレゼンの仕方について気になる点をコメントするという流れでした。今回は、プレゼンテーション・パターンという「創造的プレゼンテーション」の秘訣を言語化したものが公開されていることもあり、Presentation Patternsに学ぶプレゼン・ハックのススメに準ずる形で「学生自身も他の人のプレゼンを評価・コメントする」方式を試してみています。

 例えば、1回目のコメントはこんな感じで、聴講者毎に一つのパターンを担当してもらい、その観点から良し悪し気になる点を挙げてもらっています。(「それ以外のコメント等」がほぼ毎回空欄ですが、質疑応答については別途議事録担当者にメモってもらっています。)必ずしも全てのパターンが有用とは限りませんが、良し悪しについて話をしやすくなってる分、プレゼンの資料作り・話し方といったプレゼンテーション・スキルについては去年までと比べると比較的良いように感じます。たまたまそういう学生が揃ってるというだけかもしれませんが、少なくとも互いに指摘しやすくなってるのは大きなメリットです。

 先週で全員が1回ずつ発表し終えたので、今週からは「前回貰ったプレゼンに対するコメントを踏まえ、少なくとも1件については具体的な改善を試み、実際にやったことを説明する」ことと、論文の読み方に準ずる形で「前回照会した論文と今回セレクトした論文同士の関係性について説明する」ことを追加してやって貰っています。この読み方については2月には紹介済みで、それを踏まえて実際にやってみようというのが趣旨です。

 この関係性についての説明を「やれ」と言ってやらせるのも良いんですが、一つの具体例ということで全体ゼミ時の時間内には質問できなかった項目について取り上げ、それを紹介する文というのを作文してみています。作文した内容は研究室MLにてpost & shareしているんですが、実際に紹介した論文に目を通す学生が出てきたり、他の先生からの関連事例についての補足も出てきたりしているので作文している意味はあったのかなと。