ミニワークショップ&ゼミ&追い出し会

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去年から始めているイベントで、修了する学生による「新配属学生向けのミニワークショップ」を実施してもらっています。具体的な中身は修了生に任せるとして、こちらからは以下のような依頼をしています。

[ 目標と補足 ]
・修論成果物のイントロor部分課題or全体像を体験してもらう。
・細かい内容はがっつり割愛し、イメージとして伝えるよう工夫。
 *例えば実験2の探索アルゴリズムでは「NNがどういうものか」を
  簡易説明だけで終わり、入力ファイルと出力ファイル、パラメータの説明だけで「学習」
  についての試行錯誤を体験させています。
  詳細は修論や参考文献読めば良いだけなので、おまじない/こういうもの、という説明でも良いです。
・必要に応じて成果物を参照できるようにする。
 *サーバにデータやプログラムを置くだけじゃなく、
  それらをどのように使うのかのドキュメントも用意しましょう。
  修論付録だけでドキュメントを完結する場合には「修論のありかを明示しつつ、付録参照」のように書いてもOK。
 *修論付録を用意できたら印刷(製本)前に一度確認させてください。
・「機械学習」など計算に時間がかかる部分では、
 ワークショップ中では小さなデータで試し、
 処理の過程を理解してもらった後で「3分クッキング方式」で「予め処理しておいた結果」を用意しておくとベター。
 数分レベルで終わるなら事前準備しておかなくても良いですね。

[ 内容と実施方法の例 ]
下記の例全部というわけじゃなく、どれかを組み合わせて90分程度で収めるという意味で例示してます。

>名嘉くんバージョン
(1) 設問文から特徴ベクトル(品詞モデル、回数、TF、TFIDF)を構築するやり方。
(2) 特徴ベクトルを用いた分類学習のやり方。
(3) F値や交差検定を交えた評価のやり方。
(4) 設問文に「設問外情報」を付与してデータセット&特徴ベクトルを再構築するやり方。
(5) 設問文に「語の集約」を適用してデータセット&特徴ベクトルを再構築するやり方。

今回の修了生は名嘉くんで、実際にやった全体の流れは以下の通りです。スムーズに済むなら1時間強ぐらいで済みそうですが、OSのバージョン等環境の違いで環境構築がうまくいかず、動作確認するまでに3時間近くかかりました。お疲れさまです。

  • 研究概要説明(背景、問題意識、提案、設問自動分類タスク、タスク全体の流れ)
  • 事前準備(データセット準備、MeCab, R, RMeCab, WEKAインストール)
  • データセット(1ファイル1設問)から特徴ベクトル生成。
  • 各種スクリプトを用いた2値分類器の構築&テスト。

ゼミではここ2週間出張続きだったこともあり、学会出張組みはその報告メインで振り返りと今後の方向性についての検討。新4年次向けには進捗報告しつつ、そろそろ新学期が始まるということで来週からちゃんとゼミやろうという話。あと、来年度から1年間(?)ぐらいの短期留学で韓国から留学生がくるので、チューターの調整。

あれこれ終わった後の追い出し会では、例年だと「いつ世」に行ってるのですが予約が取れなかったので名嘉くん希望のステーキハウス「サウスドラゴン」にて打ち上げ。ステーキ本体はブラックペッパーの効かし具合が個人的に素晴らしく、スープやサラダもまともで、久しぶりにステーキらしいステーキを堪能してきました!