[複雑研全体ゼミ補足記事] 4/15, 話題抽出と信頼性推測, 指文字/手話の文字変換

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今年度も複雑研全体ゼミが始まったので、その紹介兼ねてのポストです。基本的には輪読ですが、(a)論文の読み方、(b)下手な発表・分からない発表を聞いて自分の力にするヒント、(c)プレゼンテーション・パターンとあれこれ盛り込み過ぎかなと思いつつ、ゴールは全てを身につけることではなく「内容とプレゼンの2視点について互いに指摘し合えること」を目指してやってみてます。

年度毎に少しずつテコ入れしていますが、今回はプレゼン・ハックを最初から念頭に入れている点、事前に先に挙げた「論文の読み方」を示している点、出展の明示+自分の文章で事前に概要紹介を示せ、という3点を強調してみています。具体的にはこういう指示(PDF)を与えています。

以下は今日の全体ゼミを終えての補足記事です。


今日の全体ゼミ
 ・伊集竜之: 話題抽出と信頼性推測 [1]
 ・新垣健史: 指文字/手話の文字変換 [2]
での関連話を補足します。

[1] Twitterからの話題抽出と元記事の多種性からの信頼性の推測について, 情報処理学会 第75回全国大会, 2013, 4Q-3
[2] Kinectを用いた, 障害者支援を目的とした指文字, 手話の文字変換, 情報処理学会 第75回全国大会, 2013, 1ZB-2


>話題抽出と信頼性推測

Twitterで流れてくるURL(≒ソース)付きツイートに関する信頼性を推定するため、ソースの多種性に着目して試みているという話だったかと思います。

質疑応答時に突っ込んだ「信頼性って高い/低いというだけで示されるものなの?」という点については、[3] を眺めると参考になると思います。信頼性をどのような視点から評価するかについての別例としては [4,5] の「訂正情報」に着目するものがあるようです。

[3] 【Credibility for the 21st Century】1. イントロダクション / 「情報信憑性」研究者やまもとのウェブサイト, http://hontolab.org/research/credibility-for-the-21st-century-1/
 2. ウェブ情報の特徴, http://hontolab.org/research/credibility-for-the-21st-century-2/
 3. 信憑性研究の歴史, http://hontolab.org/research/credibility-for-the-21st-century-3/
 4. 情報ソースの信憑性, http://hontolab.org/research/credibility-for-the-21st-century-4/
 5. 情報ソースの信憑性に係る様々な要素, http://hontolab.org/research/credibility-for-the-21st-century-5/
 6. 「情報ソース = 組織」である場合, http://hontolab.org/research/credibility-for-the-21st-century-6/
[4] 流言情報クラウド:人間の発信した訂正情報の抽出による流言収集, 言語処理学会 第18回年次大会, 2012, A4-2, http://luululu.com/paper/2012/A4-2.pdf
[5] Twitterからの多様な流言訂正情報獲得のための分類器の構築, 言語処理学会 第19回年次大会, 2013, Y2-2, http://www.anlp.jp/proceedings/annual_meeting/2013/pdf_dir/Y2-2.pdf


>指文字/手話の文字変換

元々の出発点は楽器演奏時の手指動作を支援したいというところにあり、その一例としてKinectで指文字/手話認識している事例を読んでみたという話だったかと思います。画像認識的には赤嶺先生、ロボットビジョン的には山田先生の方が詳しいかと思いますが、それを踏まえて私の方では以下のものが見つかりました。

[6] は、「指を曲げることで指先が頻繁に隠れる手の甲側からの推定」を目指しているらしく、楽器演奏時とも問題設定が近いかもしれません。[7] は、古い事例ですが、実時間での3次元手形状推定のために、関節角の可動範囲や依存関係等の制約知識を利用しているようです。[8] は、高速カメラ2台を導入した2次元画像からの3次元形状復元を試みた事例のようです。

[6] 手の甲の特徴点による手指の形状推定モデルの検討, 情報処理学会 第75回全国大会, 2013, 5ZA-2
[7] 手の制約知識を用いた逆運動学解法による実時間三次元手形状推定, 画像の認識・理解シンポジウム, 2005, https://qir.kyushu-u.ac.jp/dspace/handle/2324/5911
[8] 2次元映像からの手指3次元形状復元, 電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理, 2012, http://ci.nii.ac.jp/naid/110009482260/