(不定期コラム) 読誦せよ vs. 行動せよ、というより適度に両方をやる
情報工学科では授業評価アンケートが一般公開されてます。今学期のはまだ回答受付真っ最中ということもあってまだコメント数が少ないですがこんな感じらしいです。「先生が遅れてくる」「前回やると言っていた内容を忘れていたり」「わかってる前提」とかとか、学生の生の意見がそのまま出ててなかなか面白いです。改善すべき点は改善したいしね。一方で「教科書をあまり使わないので買わせないで欲しい」「配布資料に関しては文章量が多く読みづらい」みたいな意見も。いやいや教科書は自分で使うものだってば。本/文章読まずに勉強なんてできるわけない。教科書が使えない(内容がおかしい、過不足が激しい、質に疑問がある)といった指摘なら分かりますのでそういうのは随時「授業期間中」に先生なり先輩に突っ込んでみよう。良い参考文献教えてもらえるはず。答えを教えてもらうというよりは、勉強の仕方を身につけられるような指導をして貰える、という意味ですね。それが大学。
(タコみたいな本もあるけど)良質な本は、それを作成するのに膨大な時間が割かれているだけあって「それを繰り返し何度も読む」ことで学べるものがとても大きい。ただし、どんな本にも「これで十分」とか「誰にとっても適切なレベル」とは限らないので、同じ分野・テーマについて多読することでインプットの質を高め、深さを担保することが望ましい。選書したりしてますが、自分のバイブルを早いうちに見つけられたら幸せだよね。そのためにも多読しよう。何読んだら良いか分からないなら先輩・教員なりに聞こう。似たようなことに興味があるからこの学科に集まってるのだろうし。就職説明会とかに来ている企業さんに聞いてみるのも手でしょう。どういう文献を推薦するかでそ企業さんの中身を間接的に観察できるできるということにも繋がるし。
ラーニング・パターンでいうところの学びの竜巻や量は質を生むにも言えることだけど、守破離の守をやらないと「何かしら壁に打ち当たったときにそれを打破する方法が思いつかずに途方に暮れる」という結果になりがちかな。ただし何事にも表裏一体の良し悪しがあって,一般的な大学の講義のように「基礎をみっちりやってから専門を」とやってると、具体的に興味を持てる所に辿り着くまでのモチベーションが続き難いとかデメリットもあるわけで。
似たような話が読誦せよ vs. 行動せよ。どちらか片方だけやってても良いわけではなく、適度にインプット・アウトプットを切り替えながら前進し続けることができると、ベターなんでしょう。