(大学案内原稿) 誌上講義: ペアプロ

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何か去年書いたようなと思って探したら、データマイニング班で誌上講義を作文してたらしい。今年は「ペアプロで書いて」というリクエストが届いたので作文してみました。今回は2パターン用意してねという話で、少し長めに書くこともできるらしい。

450字版。

授業名: [プログラミング1 | プログラミング2 ]

 【N君は戸惑っていた。隣の人と一緒に演習するのは良いが、相手の作業を眺める観察者をやれと指示されたのだ。相手は経験者なのか淀みなくキーボードを操作して一人頷いている。一方のN君は眺めていても今何をしているのか分からない。何をやってるのかサッパリだ。焦ったN君は尋ねることにした。「今、何やってるの?」】
 上記はペア・プログラミングの様子を伝える創作文です。この作文で伝えたいことは2つ、(1)プログラミングに必要な素養は国語、特に伝えたい事を文章や言葉できちんと表現する力、(2)手を動かさないと技術は身につかないということです。
 そこで本科目では「そもそも何を実現しようとしているのか?」を言葉で説明できるレベルまで理解し、その上でプログラミング言語に翻訳するという過程を重視しています。加えて、二人で作業して貰うことで必然的に「今何を考えているのか、やろうとしているのか」を伝え合い、相手の思考を理解しながら歩みます。これにより翻訳過程と思考方法を表現できるプログラマ育成を目指しています。

300字版。

授業名: [プログラミング1 | プログラミング2 ]

一般的なプログラミングの授業形式は従来の英語に似ており、文法中心で話す力は後回しになりがちです。これに対して本科目では「そもそも実現しようとしている対象は何なのか?」を言葉で説明できるレベルまで理解し、その上でプログラミング言語に翻訳するという過程を重視しています。この過程を頭の中だけでやらず、表に出すために「ペア・プログラミング」と呼ばれる手法を導入しました。ペア、つまり二人で作業することになるため、必然的に「今何を考えているのか、やろうとしているのか」を伝え合い、相手の思考を理解しながら歩むことになります。このように過程と思考の表現方法を学ぶことで、応用の効く開発能力養成を目指しています。