No. 787/1090 Index Prev Next
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From: Hideaki Iwata
Newsgroups: fj.soc.copyright
Subject: Re: 「貸してください」記事に関して
Date: Thu, 14 Sep 2000 21:26:12 +0900
Organization: WAKWAK Internet service
Lines: 65
Distribution: fj
Message-ID: < 39C0C3E4.49C336F8@af.wakwak.com>
References: < 18380.968476892@rananim.ie.u-ryukyu.ac.jp> < 8pd3mu$q46$1@bgsv5905.tk.mesh.ad.jp> < 39BB0A0E.9782A311@af.wakwak.com> < 8pg4c9$itl$1@bgsv5905.tk.mesh.ad.jp> < 39BB9DD5.A1660A46@af.wakwak.com> < 8po4af$it3$1@bgsv5905.tk.mesh.ad.jp> < 39BF9878.B738438C@af.wakwak.com> < 8po8n8$o5d$1@bgsv5905.tk.mesh.ad.jp> < 39C0BC9F.B6F1D60B@af.wakwak.com>
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ひで@自宅、です。もうちょっと自己フォローを続けます:-)
Hideaki Iwata wrote:
> ひで@自宅、です。
> これは、彼の「見逃したTV放送番組に対する病的なまでの愛着」が原因
> なのか、あるいは彼の「自分が欲するものに対し、まるで子供の様に
> 執着する未熟な精神」が原因なのか、は判りません。はたまた、全く
> 異なる原因があるのかも知れません。
>
> # 他人に対する思いやりの欠如、って可能性もあるなあ。
なぜ、「他人に対する思いやりの欠如」って可能性を考えたか?というと、
河野氏の最近の記事、Message-ID: < 39C0BC9F.B6F1D60B@af.wakwak.com>
の以下の記述からです。
| 問題になっているのは副教材、つまり、テスト集みたいなものです
| ね。著作権法には教育用途には複製して構わないなんてのが制限と
| して入っていたりします。なので、試験問題とか授業とかに使う分
| には割と自由に使えます。前もって許諾取る訳にもいかないしね。
| ばれちゃうから。
| なんだけど、その制限が、実質的に著作者に被害を与えるとなると、
| 話は別であって、こういう副教材の販売による得られるべき著作者
| の利益が「教育用途」ということによって損なわれる根拠はないっ
| てことなんでしょうね。実際、出版社も副教材で儲ける気ならば、
| それくらい払えば? って気もしないではないです。
| なので、僕は、わりと妥当な判決だと思います。
この中で、「実際、出版社も副教材で儲ける気ならば、それくらい払え
ば? って気もしないではないです」と述べ、「わりと妥当な判決」との
判断を示している点に、私は引っかかりました。
出版社がテストに使用した著作物の著作者に支払う著作権料ってのは、
何らかの形でその副教材を購入する子供の親に還元される、って考える
のが普通だと思います。
つまり、副教材費がいくばくか値上げされる。
で、近年の不況で親が失業し、授業料が払えず仕方なく高校を退学する
子供たちの増加が社会問題となっています。
小学校や中学校でも、例えば修学旅行の為の積立金を払えない家庭が増
加している、という報道もなされています。そういった社会状況を考え
れば、従来の河野氏の理論に則れば、
「副教材に使うのだって、子供の教育という観点に立てば公正利用だ!
そんなものから金を取ろうとする著作者の方が悪い!」
って考えに至るのかと予想していました。
しかし、意外にも彼は全く逆の考えを提示した訳です。
もちろん、上記の様な意見に対してもきちんとした反論ができます。
著作物の利用に関する著作者と利用者の権利関係は、著作権法によって
決まっており、そのルールに則って適正に解決すべきだ。全く異なる
ファクター(不況)による「子供たちの学習機会の減少」という問題に
対しては、社会福祉の充実や地域社会による協力といった、違った形で
の解決策を用いるべきであり、著作権問題とは切り離すべきだ。
とね。ただ、そういった発想に至らない河野氏に対し、上記の様な感想
を持つに至ったわけです。
# 彼にとって最大の悪党は、著作物によって金儲けする連中だったは
# ずなんだけどなあ...
結局、彼にとっての最大の関心事は、己の欲求(見逃したTV番組をなん
としても見たい)を満たすことだけなのかも知れませんね。
他の人達への思いやり、って事項には、関心がないのかも知れません。
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