KJ法チックなテーマ討論会
今週のゼミで高橋くんからテーマ検討についてのヘルプがでたので、一度皆でアイデア出すことに。4月初めの頃に635法をやった限りでは、アイデア出しの段階ではある程度自由討論できるようにした方がよりスムーズにやれそうだという印象だったので、今回はBS+KJ法チックにやってみました。KJ法はPD2の演習でもやってみる予定もあるので、その予行演習も兼ねての実習。想像はしてたけど、これ、相当上手くやらないと2コマでやれなさそうだな。ファシリテーターをどうするかも検討する必要あるし。
今回やった流れは具体的には以下の通り。
[stage 1] 素案作り (10分)
1. 一人最低4件、アイデアをカードに記入。
・右上にイニシャル等一文字で誰が書いたか分かるように印。
2. 長過ぎず短すぎず、新聞見出しぐらいの長さ(10文字前後)にまとめてみる。
・無理なら思いつくままでOK。
3. 後で見る機会は用意するので、他人のアイデアは見ずに書く。[stage 2-1] ブレインストーミング改 (30-40分程度)
1. 各人カードを1枚選ぶ。(相手の説明を聞く前に決めておく)
2. 1分スピーチでカードについて説明。
・もし説明された内容がカード文からは分かりづらい、
誤解し易いようなら、この時に書き直してもOK。
3. (既にカードが複数でている状況) 説明終了後、
その次の人が「1つ前のカードとのそのカードの関係性」について、
何かしら気づいたことを発表。
4. 2枚のカードをある程度隙間を空けて並べ、その隙間に 3 の関係性を記入。
5. 説明&気づき発表を終了後、質問コメント等の自由討論タイム。
この時、新しいアイデアを思いついたなら良し悪しは気にせず**必ず**書き出すこと。
6. 全員が 2~4 を終えるまで続け、1巡終了。
7. 6を最低4巡するまで続ける。[小休憩] 記録残し (5-10分)
[stage 2-2] 関係洗い出し (15-20分程度)
1. 自身のカードだけではなく、全てのカードを候補とする。
2. 各人カードを2枚選び、[stage2-1] と同様に関係性について発表。
・既に何らかの関係を持ってるカードを対象としても構わない。
・既に繋がっているカード同士でも、新しい関係性があるならそれも対象としてOK。
3. 2枚のカードをある程度隙間を空けて並べ、その隙間に 2 の関係性を記入。
4. 全員が 1~3 を終えるまで続け、1巡終了。
5. 4を最低2巡するまで続ける。
一通り出尽くしたら(これ以上関係性やアイデアを見出せなくなったら)、終了。[stage 3] グルーピング (10-20分程度)
1. stage2 で出したアイデア&関係性カード全てを対象とする。
2. 全体を眺めながら関連性のあるカードを重ねて小グループ(関係性が強い集合)を作成する。
どういう意味で関連してるのかを明記する(グループ名を付ける)。
*何度でもやり直して構わないので、気にせずグループ構築しよう。
3. ある程度グルーピングし終わったら、グループ同士がストーリーで繋がるように空間配置する。
・全体を把握できないとストーリーを考え難いため、グループ数は多くても10個、
できれば5〜7個程度に抑えよう。
・グループをいろいろ動かして、それなりに納得の行く配置を探し出す。
(4. ある程度納得できる配置になったら、それを文章としてストーリー化する。この時点では大雑把でOK)[stage 4] グループ内外の論理関係を検討 (10-20分程度)
1. 空間配置を保持したまま小グループ/個々カードへ細分化する。
2. 中グループ/小グループ/個々カード間が、
ストーリー的にどのような繋がりになっているかを検討(記入)する。[stage 5] ストーリー構築 (10-20分程度)
1. 各人重要だと思うグループを3つまで選ぶ。
2. 中グループ/小グループ/個々カード/重要度の空間配置を眺めながら、
ストーリーを検討し、文章化する。
簡単にまとめると、
・あまり他人の意見に左右されない状態でのアイデア出しを数件。
・ランダムに選んだアイデアについて1分スピーチ。
・前後のアイデアについて、何かしらの関連性を強制的に考えさせる。
・これらの討論中に思いついたアイデアも適宜書き出し。
という流れ。スムーズに進むなら stage 4 までいけるかなと思ってたのですが、関連性討論が思ったよりも時間かかり、2時間で stage 2の途中で今回は終了。事前に例題とか考え方とか示した方が良かったかもしれないけど、逆にそれで考え方を狭められても困ると思い、今回はほぼ説明無しで進めました。
それでも stage 1 の時点では5人*4枚=20件ぐらいだったアイデアが、終了時点では40件弱ぐらいに増え、かつ直接的なアイデアではなく関係性(≒メタ的な要素)も20枚弱出したので、総数60件程度に。ということでカード枚数で比較する限りでは3倍近くには視野が広がったんじゃないかと。一人一人だとどうしても発想が偏りがちなので、複数人でやれるのは良いよね。これが異分野の人同士なら尚更なのだけど、そこまではなかなか。